仏教において没後49日目というのは、故人が成仏する日とされる重要な節目です(臨終と同時に仏になるとされる浄土真宗を除く)。葬儀が終わったら、四十九日法要に向けて少しずつ準備をしていきましょう。四十九日法要を迎えるために準備するべきことをご紹介します。
四十九日法要の準備は、大まかに法要・納骨・香典返しの3つ
四十九日の法要は葬儀後最初の大規模な法要で、一般的に納骨もあわせて行います。また、香典返しの品を贈るのは、四十九日を過ぎた忌明けのタイミングが一般的です。
そのため、四十九日の法要に向けて必要なことは、大きく分けて法要の準備・納骨(式)の準備・香典返しの準備と3つあります。それぞれについて見ていきましょう。
葬儀後早めに:四十九日法要の日程・会場決め、案内状の手配
葬儀後できるだけ早く、法要の日程と会場決めを済ませます。その際、寺院や僧侶とも相談し、当日のお斎(おとき/会食)にもご参加いただけるか確認しておきます。また、案内状の手配も必要です。身内だけで集まる場合は電話での連絡でも構いません。
葬儀後2週間前後:納骨式の準備、本位牌(いはい)の用意
納骨の時期に決まりはなく、仏式では四十九日にあわせることが多いようです(地域によっては、葬儀の日に初七日と四十九日の法要をあわせて行い、埋葬まで済ませる場合もあります)。
仏式では納骨の際に納骨式を行います。日程を僧侶と相談して決めておきましょう。日程が決まったら、事前に墓地の管理事務所と石材店に連絡する必要があります。石材店には墓石(もしくは墓誌)に戒名の彫刻を依頼します。
四十九日と納骨を一緒に行う場合は、本位牌の準備も必要です。位牌は仏具店で購入し、戒名や没年月日を入れてもらっておきます。通夜の際にいただいた白木の位牌は納骨の際に菩提(ぼだい)寺に納め、忌明け後は本位牌を仏壇に安置します。
香典返しは、四十九日の忌明けを迎えたころに贈る
本来、香典はお返しの必要のないものですが、日本の慣習として香典返しが一般的になっています。また最近では、葬儀当日やお斎の席で、会葬御礼と香典返しの両方を用意して、持ち帰っていただくことも多いようです。
通常の香典返しの時期は、仏式では三十五日か四十九日の忌明けごろ、神式では五十日祭の忌明けごろです。キリスト教には香典の習慣はありませんが、仏式や神式にならって、御花料をいただいた方へ昇(召)天記念日や記念式に、記念品を贈ることになっています。
香典返しの相場やお品選び、一緒にお送りするお礼状の書き方などは、下記の記事を参考にしてみてください。
<香典返しのお品>
香典返しを渡す時期はいつ? お返しをしない場合のマナーとは?