職場の部下・後輩への出産祝いは、お相手との親密度や周りの人との関係性などにも考慮する必要があります。また、個人で贈る場合でも、連名で贈る場合でも、まずは会社の慶弔規程や慣例を確認しておきましょう。
職場の仲間を募って連名にするのか、個人で贈るのか、品物選びはどうするか、テレワークや産休中のお相手には……など、検討することは少なくありません。ここでは職場の部下・後輩へ贈る出産祝いの金額相場や選び方、贈り方、連名で贈る場合についてなどをご紹介しています。
出産祝いの金額相場
職場の部下や後輩へ出産祝いを贈る場合、まず決めるのはグループで贈るか、個人で贈るかです。これによって、金額が変わってきます。
個人で出産祝いを贈るときは
個人で出産祝いを贈る場合の相場は5,000円〜10,000円です。お相手ととても親しくしている場合や、過去にお祝いやお悔やみをいただいている場合は、相場よりも少し高い出産祝いを贈りたい方もいらっしゃることでしょう。しかし、あまり高額なお祝いは受け取る当人の負担にもなりかねません。
連名でお祝いを贈るときは
部署やチームなどの連名で出産祝いを贈る場合は、一人当たり1,000円~5,000円が相場で、合計金額が10,000円~30,000円程度になるように調整します。金額は参加者全員が均等に出し合うのが基本ですが、均等に割り切れない場合は上司が少し多めに、という形で調整すると良いでしょう。
会社では欠かせない先輩・後輩関係! 立場別に見る出産祝いの常識とは
のしのマナー
出産祝いに現金を包む場合、ご祝儀袋に入れてお贈りすることになります。出産祝いのご祝儀袋は、贈り主・贈り先の間柄に関係なく、基本的なマナーは同じです。
出産祝いの「のし」は、水引は紅白5本の蝶結びを選びます。表書きは「御祝」「御出産御祝」などとし、黒の毛筆や筆ペン、サインペンで丁寧に書きましょう。薄墨やボールペンはNGですので注意してください。
水引の形や本数の意味は、以下で詳しく解説しています。
出産祝いの水引・のし袋の正しい選び方、理由も知っておこう
新札に両替するのを忘れずに
出産祝いに包む現金は新札にするのがマナーです。特に、社内のとりまとめ役になった際にうっかり忘れやすいポイントですので、カレンダーやスケジュールにメモして忘れないようにしておきましょう。
連名の出産祝い、表書きはどうする?
連盟でお祝いを贈る場合は、3名以下であれば役職や年齢の高い方から順に封筒の中央から左へ記入します。4名以上の場合には「○○部一同」、または「代表者の名前」を中央に記載してその左側に「外一同」と記入します。この場合、お祝いを出した方の全員分の名前を別紙に記すのが一般的です。
別紙の書き方・入れ方
お祝いを出した方が4名以上の場合には別紙(和紙か半紙がおすすめ)を用意して、全員分の名前を記載します。
別紙は横長にし、上段中央に「寿」または「御祝」と書き、下段には氏名を書きます。社内の集まりであれば、住所は必須ではありません。役職や年齢の高い方から順に右から左へ記入します。
ご祝儀袋で贈る場合は別紙を中袋に入れ、品物を贈る場合は箱の中に入れます。その際、縁起の良くない数字である四つ折りは避けて、三つ折りにするのがより適切です。
部下・後輩によろこんでほしい! 出産祝いの選び方
出産祝いは職場関係だからといって、特別な選び方や慣習があるものではありません。生まれてきた赤ちゃんや、出産という大仕事を終えたママを労る品物を選びましょう。迷ったら出産祝いをいただいたことのある先輩ママさんに聞いてみるのも良いアイデアです。
それでも出産祝い選びに迷った場合は、現金や商品券、お相手が品物を選ぶことができるカタログギフトなどがおすすめです。
以下の記事も参考にしてみてください。
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部下・後輩への出産祝いは、贈るタイミングも大事
出産祝いを贈る時期は、生後7日目の「お七夜」から、生後1か月のころに行われる「お宮参り」の間に贈るのが一般的な目安とされています。
しかし、お相手が産休に入るようなケースでは、「出産祝い」ではなく「出産前祝い」を贈ることもあります。この場合、「出産祝い」の名目ではなく、「ママの健康を気遣う」「安産を祈願する」という意図であることを念頭に置いておきましょう。
相手に配慮してこそ喜ばれる! 産休に入る相手へ贈るプレゼントのマナー
個人でお贈りする場合には、贈り物を用意していない周囲の方が気まずい気持ちにならないよう、一対一になった時にこっそりお渡しするのが基本です。難しい場合は、贈りたいことを伝えて確認をとってから、お相手の希望日時に届くように配送の手配をしましょう。
コロナ禍での出産祝いは、郵送や宅配で
テレワークだったり、自粛要請があったりと、コロナ禍では人に会う機会が限定されています。特に、これから出産を控えている方や出産したばかりのご家庭へは、贈り方にもこれまで以上の気遣いが必要です。
職場で顔を合わせる部下・後輩なら会えたタイミングでお渡しできますが、お祝いを手渡しするためだけに会う機会を作るのは、お相手の不安を軽減するためにも避けておきたいところです。
お祝い金を包んだご祝儀袋は、郵便局で購入できる現金書留の封筒(現金封筒)に入れて郵送します。その際、別途、現金書留料金の料金がかかります。
出産祝いの品物をお贈りする場合は、感染予防対策として各配送業者でもさまざまな工夫がなされています。
お会いできない部下・後輩へ出産祝いを贈る際には、こちらの記事も参考にしてみてください。
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