出産前祝いはいつ渡す? タイミングと渡し方のポイント

出産のタイミングでお祝いを渡せないケースを中心に、出産前にお祝いを贈るケースが増えているようです。しかし、赤ちゃんが生まれる前の繊細な時期ですから、お渡しするタイミングやギフト選びは、出産祝いと同じというわけにはいきません。出産前にギフトを贈る際に気をつけるべきことをご紹介します。

イラスト:湯たんぽ、ルームソックス、保湿クリーム、ブランケット、ノンカフェインのティーバッグなどを指差しながら、「赤ちゃんでなくママ向けのものがおすすめです」とコンシェルジュ。

出産前にお祝いを贈ってもよいタイミング

出産にまつわるお祝いについて、まず知っておくべきことは「出産祝いは、出産後に贈ることが大前提」ということです。出産祝いとは、子どもが生まれたことをお祝いするものですし、出産は何が起こるか分からない命がけの出来事ですから、無事に出産を終えてからお贈りするのが適切です。

とはいえ、出産前にお祝いを贈ることは、場合によってはマナー違反にはなりません。例えば、「産休・育休でしばらく会えない会社の人」「出産時は海外にいて渡せない」「妊婦さんのほうからリスエストがあった」など、贈る相手に了解がとれている場合には贈ることができます。
これらの場合でも「出産祝い」ではなく、「ママの健康を気遣う」「安産を祈願する」という意図で贈るということを念頭に置いておきましょう。

出産前祝いの渡し方

出産前にお祝いを渡すのは、前述のようにケースが限定されます。したがって、贈る側・もらう側の双方で調整して、渡すタイミング・渡し方を決めておくのがおすすめです。

「産休・育休でしばらく会えない会社の人」の場合は、お相手が長期休暇へ向けての支度が整ったころ、私物を自宅に持ち帰り終わった辺りでお渡しするのがよいでしょう。複数人でお金を募ってギフトをお贈りする場合には、お返し(内祝い)が不要な金額を募り、また、返礼は不要な旨を伝えて渡すようにします。

特に気をつけたいのが、「周囲には公表していない時期」にお祝いを渡すケース。安定期に入る前であったり、妊娠を期に退職するつもりであったり、周囲にはまだ知られたくないという方へは、贈る側も細心の注意を払いましょう。お渡しするときだけでなく、ギフトのことは2人でいるときだけの話題にしましょう。

出産前祝いの選び方は「ベビーではなくママへ」

出産前のお祝いの品は、妊婦さんから希望されていない限り、赤ちゃんに向けてではなく、ママに向けてのプレゼントを選びましょう。
出産後のお祝いはどうしても赤ちゃんグッズばかりになってしまい、ママも赤ちゃんのために出費を抑えがちです。せっかく出産前ですから、ママ中心の贈り物を考えてみてください。

妊娠中の体を気遣うギフト

妊娠から出産まで、妊婦さんが健康で過ごせるようなギフトは、出産前のお祝いにぴったりです。肩や背中、足首などを温める冷え性対策グッズやブランケット・湯たんぽ、足のむくみをとるマッサージ器具など。手軽かつ繰り返して使える、もしくは使った後の処理が楽なものを選びましょう。

ノンカフェインの飲み物は定番

体を休めるときに飲みたくなるノンカフェインの飲み物は、妊婦さんへのギフトの定番。ただし、日本茶や紅茶にもカフェインが多く含まれているものがあり、ハーブティーのなかには妊婦さんは避けたほうがよいものがあります。事前に下調べをするか、お店の人に聞いてから購入しましょう。処理の楽なティーバッグタイプがおすすめです。

産前・産後向けのスキンケアグッズも◎

妊娠中はホルモンバランスの変化で、肌が荒れやすくなったり、これまで使っていた化粧品が合わなくなったりすることも。また、妊娠線予防の保湿も気になるところです。妊婦さんに特化したスキンケアグッズを選択肢に入れるのもよいアイデアです。ただし、妊娠線予防はデリケートなテーマですから、親しい間柄の方のみにとどめておきましょう。

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