近年では結婚に対しての考え方も結納の考え方もずいぶん変化してきています。また、関東・関西のならわしも異なるため、結納金の相場や決め方も悩ましいところです。この記事では結納金の考え方から決め方、基本的な結納金の相場などをご紹介します。
関東式・関西式で異なる「結納金」の扱い方
結納の考え方は、関東と関西で異なり、結納金の扱いも違ってきます。新婦家が準備する結納返し・支度金の考え方(計算方法)も異なるため、結納金の金額を決める前に、こちらを押さえておきましょう。
関東式の結納は新郎家・新婦家はほぼ同格(もしくは新婦側がやや下)と考えるため、結納の品もほぼ同等です。新郎側から納める結納金に対して、新婦側は結納返しの物品(結納金の半額程度)を用意します。
関西式の結納は、新郎側から新婦側へ金品を用意するものとされていますので、結納金も新郎側からのみ贈り、それに対して新婦側は支度金(結納金の約1割)を用意します。
結納についての考え方や、結納金以外の準備については、下記も参考にしてみてください。
関東式と関西式は何が違う? 結納や結納返しでのしきたりの違い
結納返しとは? その意味と用意するもの、選び方を覚えましょう
結納金の決め方
世間の相場より、両家の意向のすり合わせを
結納金の相場は「1本」「一包」などと表現される100万円ではありますが、50万円以上100万円以下も珍しくありません。さらに、結納金を割愛するケースもあります。顔合わせ程度の会を開いて支度金を用意する、結納はするが結納金はなしなど、さまざまなケースがありますので一概には言えないのが難しいところです。
結納や結納金についての考え方自体も、どんどん多様化しています。「結納をしないなんて、嫁として大事にされていないのでは」と感じる方がいる一方で、「娘とお金とを引き換えにするようで、結納金は好ましくない」と考える方もいらっしゃいます。
お互いのご両親も納得できるよう、新郎新婦だけでなく、両家でしっかり話し合って決めることが大切です。
結納をせず、新郎家から新婦家に支度金を贈るケースでは、こちらも参考になるでしょう。
結納なしの場合はどうする? 結婚式の支度金、相場とマナーを覚えておこう
結納金は新札で用意
早めの手配を
結婚式や出産祝いなどと同じく、結納は慶事です。新たな門出を祝う意味も込めて、結納金は新札で準備をしておきましょう。両家で相談して結納金の金額が決まったら、銀行に行って現金を新札に交換してもらってください。
銀行によっては、高額な新札を交換するのに数日の時間を要します。お渡しする日に間に合うよう、早めの手続きが大切です。
100万円を用意する場合、銀行の帯が巻かれています。お相手が確認しやすいように、帯封はつけたままで結納金封に包むのがよいでしょう。