支度金とは、結納を行わない場合に新郎の家から新婦の家へ贈られる現金のことで、結納金と同様に結婚式や新生活の準備に充てるものとされています。
相場というよりもまさにケースバイケース
支度金は新郎の両親か新郎自身が用意する
支度金は新郎のご両親が用意するケースが多いようです。ただ、結婚に関する費用を新郎新婦だけでまかなう場合は、支度金を新郎自身が用意することもあります。
支度金なしのケースから数百万円まで金額はさまざま
最近では、親への負担をかけたくないという思いから支度金のやりとりをしないケースもあります。一方、支度金を用意する場合でも数十万円から数百万円とその金額はさまざまです。地域の慣習や、新郎のご両親の考え方次第とも言えます。
ちなみに新婦の家からも支度金の一割から半額程度の金品をお返しするのが一般的ですが、最近では新郎側があらかじめ支度金を少なめにして「お返しは結構です」と断る形で手間を省くことも多いようです。
世間のマナーよりも両家でのすり合わせが重要
結納代わりの食事会などで受け渡すケースが多い
支度金は結納代わりに両家が顔を合わせる食事会で受け渡されるケースが多いようです。新婦側からお返しをする場合も、この場でお返しできるようにあらかじめ準備をしていきます。つまり、顔合わせや食事会など、支度金の受け渡しがあると思われるタイミングまでに、新郎側が支度金を用意するのか、お返しは必要か、金額はどの程度になるかなどを確認しておく必要があります。
両家やパートナーの意向をよく確認して
支度金をどうするのかは、家同士では面と向かって聞きにくいことですので、新郎新婦がそれぞれの家の意向を踏まえ、調整していく必要があります。
「結納を行わないのなら、せめて支度金だけでもきちんと交わしたい」というご両親もいらっしゃいますし、こういった慣習自体を「大切な娘をお金と引き換えに嫁にやるような感じがして好ましくない」と考えるご両親もいらっしゃいます。両家の両親が気持ちよくおふたりの結婚を祝えるように、お互いの話をしっかりと聞いて落としどころを見つけていくことが大事です。