香典返しのお悩み解決香典返しを贈る際のマナー・注意点、相場
(お礼状・奉書)の書き方
香典返しには挨拶状(お礼状・奉書)を添えるのが一般的ですが、その文面には、普段手紙を書き慣れている人でもなかなか使わない言葉遣いや、決まりごとがいくつもあります。
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-「感謝の気持ち」「法要のご報告」「略儀のお詫び」を中心に
香典返しの挨拶状(お礼状・奉書)の文面には見慣れない言葉が並んでいます。ただし、その内容はどれも大差なく、大きく分けて「会葬やお供えへの感謝の気持ち」、「故人の法要が滞りなく行なわれたことのご報告」、「本来は喪主が直接挨拶に伺うべきだが、書面や配送による略儀で済ませることへのお詫び」から成り立っています。
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-「亡くなった方」の書き方は続柄などによる
具体的な文面には様々な種類がありますが、頭語には「拝啓」、結語には「敬具」を使い、時候の挨拶は入れないことが多いようです。故人のお名前は、最もシンプルな「故(故人のお名前)儀」だけでなく、喪主との関係、個人葬か社葬かなどの違いによって「亡母 (故人のお名前)儀」、「弊社社長 (故人のお名前)儀」などとすることもあります。文末には、日付と差出人の住所・名前(「親族一同」などと書き添えることも多い)を必ず入れましょう。
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-「、」「。」を使わないように
既製の文例をアレンジしたり、自分で挨拶状(お礼状・奉書)を書く場合には、文中で「、」「。」(句読点)を使わないようにくれぐれも注意しましょう。なぜタブーになったかには諸説ありますが、「法事もお礼状もつつがなく進むように」、「句読点は『相手に読解力がない場合の補助』とされるから」などのいわれもありますので、忘れないようにしたいところです。
メリット、デメリットも確認しよう
今は「香典返しは、お通夜や葬儀の帰りにもらうもの」という認識の方も多いか もしれません。それほど、近年は香典返しを当日に用意をすることが一般的に なっています。では、本来はどのようになっていたのでしょうか。
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- 四十九日の法要を過ぎてから香典返しをする「後返し」
香典返しは本来、亡くなられてから四十九日法要までの間にいただいた香典に対してお贈りするものです。
「四十九日までの法要を無事に終えた」という報告の意味合いもありますので、贈る時期も四十九日を過ぎてからの後返しが一般的でした。 -
- 四十九日の法要を過ぎてから香典返しをする「後返し」
メリットは香典返しの手間全体が大幅軽減されること後返しの場合、まずは香典をいただいた方のリストを作って香典の額を把握し、それに合わせて何種類かの香典返しを用意し、四十九日法要に出席されない方には配送の手配をして……と、いくつもの作業が発生します。当日返しの場合は、おおよその出席者数に合わせて同じ品を用意しておき、お通夜や葬儀の場でお渡ししますので、手順がぐっとシンプルになり、手間が軽減されます。
デメリットは贈り分けができないこと当日返しの場合、いただいた香典の額がすぐにはわかりませんから、香典返しを贈り分けるといったことはできません。高額な香典をいただいた方には、後日あらためて追加の香典返しを用意するといった手間が発生してきます。また、全員に同じ品を用意しますので、お相手によってお品を変えることができず、無難な品を用意する必要が出てきます。
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- 後返しのメリット&デメリット
メリットはよりお相手に合った香典返しを用意できること後返しの場合、いただいた香典の額を把握してから、それに合わせた香典返しを選ぶことができます。四十九日まで時間もありますから、個人にゆかりのある品を選ぶなど心遣いをする余裕も出てきます。なにより昔ながらの贈り方ですので、よりきちんとした印象になることも確かです。
デメリットは葬儀の後に手間のかかる仕事が増えること葬儀の前後、遺族はとにかくやらなければならないことが多く、慌ただしいものです。そんななかに後返しの手配が加わると、他のことに手が回らなかったり、遺族が大変な思いをしたりすることがあるかもしれません。参列者の数や、家族の様子を見て、慎重に選びたいところです。
香典返しにお贈りしてはいけないもの
香典返しは、故人を偲び、忙しい合間を縫って法要に列席してくださった方々へ の感謝の気持ち。故人が生前親しくされ、お世話になった方々ですからお贈りす る際のマナーや品物には充分な配慮が必要です。
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- お肉やお魚は贈っても大丈夫?
不祝儀ですから、一般的に香典返しには「すぐに使ってなくなる」消え物をお贈りします。
ただし、地域の風習や宗教上の理由から、弔明け(一般的には四十九日、神式では五十日)まで四つ足を控える家庭もあるため、消え物であるからと言って肉をお贈りするのはマナー違反。また、「四つ足生臭もの」も相応しくないとされていますので、魚も避けたほうがいいでしょう。どうしても贈りたい場合には、肉や魚の掲載されたグルメ系のカタログギフトを代用しましょう。 -
- 故人が好んだお酒を贈りたいけど…
「お酒」は神事を営む際のお供え物としての意味合いが濃く、香典返しの品物には不向きとされています。また、お酒(ビールなども含む)などの嗜好品は、慶事を連想させるという意味でも、不祝儀である香典のお返しには相応しくありません。
社葬と個人葬の違いには様々ありますが、香典や香典返しに関しては「社葬は企 業活動のひとつである」ことがポイントになります。では、社葬の香典と香典返 しについて、具体的に見ていきましょう。
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-「社葬の香典返し」は一般的でない
社葬で「香典辞退」が多い理由とは社葬は企業活動ですから、社葬で企業が受け取った香典は「雑収入」に計上しなければならず、課税対象となります。また、企業で一旦受け取った香典が遺族へ渡ると、遺族に贈与税が発生します。
そこで現在では、香典については亡くなった直後の密葬で家族が受け取るようにし、社葬では香典を辞退する例が増えています。こうした場合、香典に代えて献花が贈られることも多いようです。香典返しの費用は「社葬の費用」に含まれない式場にかかる費用や会葬御礼、飲食代など「社葬の費用」は法人の経費として認められています。ただし、香典返しや故人の戒名料、社葬以外の法事にかかる費用などはこの「社葬の費用」として認められていません。香典返しの費用を企業が負担すると、これも遺族への贈与と見なされ、遺族に贈与税が発生するのです。
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- 香典返しは遺族が行なうもの…
上記のようなことから、社葬に際し企業として香典を受け取ったり、香典返しを用意するのは今や稀なケースと言えます。
ただし、香典は本来受け取る側の都合で辞退できるものではありませんから、社葬に香典をお持ちになる方もいらっしゃいます。このような場合、その場では受付担当の社員が預かり、そのまま遺族へ取り次ぐことが多いようです。
いずれにしても、香典は基本的に遺族が受け取り、香典返しも遺族から喪家の名前で贈ります。社葬となれば幅広い年代の方がいらっしゃいますから、香典返しにはどなたにも合わせられるカタログギフトなどを上手に利用するとよいでしょう。
贈る時期や相場、相応しい品物は?
ごく少ない人数で執り行う家族葬は、故人をゆっくり見送りたいという場合に適しており、年々増えている葬儀のかたちです。さらに、新型コロナウイルスのような感染症流行時には、家族葬が選ばれる傾向にあります。これから増えると予想される家族葬や、その際の香典返しについての具体的なマナーについてもポイントをおさえておきましょう。
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-「社葬の香典返し」は一般的でない
社葬で「香典辞退」が多い理由とは社葬は企業活動ですから、社葬で企業が受け取った香典は「雑収入」に計上しなければならず、課税対象となります。また、企業で一旦受け取った香典が遺族へ渡ると、遺族に贈与税が発生します。
そこで現在では、香典については亡くなった直後の密葬で家族が受け取るようにし、社葬では香典を辞退する例が増えています。こうした場合、香典に代えて献花が贈られることも多いようです。香典返しの費用は「社葬の費用」に含まれない式場にかかる費用や会葬御礼、飲食代など「社葬の費用」は法人の経費として認められています。ただし、香典返しや故人の戒名料、社葬以外の法事にかかる費用などはこの「社葬の費用」として認められていません。香典返しの費用を企業が負担すると、これも遺族への贈与と見なされ、遺族に贈与税が発生するのです。
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- 香典返しは遺族が行なうもの…
上記のようなことから、社葬に際し企業として香典を受け取ったり、香典返しを用意するのは今や稀なケースと言えます。
ただし、香典は本来受け取る側の都合で辞退できるものではありませんから、社葬に香典をお持ちになる方もいらっしゃいます。このような場合、その場では受付担当の社員が預かり、そのまま遺族へ取り次ぐことが多いようです。
いずれにしても、香典は基本的に遺族が受け取り、香典返しも遺族から喪家の名前で贈ります。社葬となれば幅広い年代の方がいらっしゃいますから、香典返しにはどなたにも合わせられるカタログギフトなどを上手に利用するとよいでしょう。