秋の土用とは? 日付や過ごし方、食べ物について解説

夏の「土用の丑の日」は知っていても、土用が秋にも、そして冬や春にもあるということは、ご存じない方もいらっしゃるかもしれません。とはいえ、その由来や習慣をあらためて見ていくと、昔の人の四季を過ごす知恵も垣間見えてきます。

イラスト:「秋土用は青いもの!」と、震えながらブルーハワイのかき氷をかき込む若者。側で「青ければイイってものなのかなあ……」と呆れる人

土用は中国古来の暦に由来する「期間」

「土用」は季節が変わる直前の期間を指す

「土用」は中国古来の五行説に由来する期間で、年4回、立夏、立秋、立冬、立春のそれぞれ直前 18日間を指します。ちなみに「丑の日」は、日毎に干支が割り振られた「日干支」の中の丑の日という意味。つまり「土用の丑の日=土用の期間中にある丑の日」ということになります。

詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
土用の丑の日とは うなぎを食べるようになった由来

2020年秋の土用は10月20日~11月6日

2020年の立冬は11月7日。その前日~18日前までが「秋の土用」ということになりますから、2020年秋の土用は10月20日~11月6日の間ということになります。その年の気候にもよりますが、ちょうど冬支度の始まるころですね。

秋の土用の過ごし方や食べ物は何がある?

現在は「土用」といえば夏の土用が一般的

年4回ある土用ですが、現在はもっぱら夏の土用を指す言葉として使われています。行事や過ごし方なども、夏の土用には土用鰻だけでなく土用餅、土用蜆、虫干しや丑湯などいくつもの慣習が見られますが、秋も含めた他の季節の土用ではあまり定着しているものが見られません。まずはそれを踏まえた上で、秋の土用の慣習を見ていきましょう。

秋の土用には青いものを食べる

特定の干支の日に限らず、秋の土用は青いものを食べると良いと言われます。現代でも青い食べ物というと比較的珍しいものですので、「昔の日本にあったの?」と思ってしまいますが、秋土用の青い食べ物の代表格は秋に旬を迎える「青魚」なのです。

サンマを筆頭に、イワシ、サバなどこの時期脂がのって栄養たっぷりの青魚。こうしたものを食べて、暑い夏の疲れをいやし、体調を崩しやすい季節の変わり目を乗り切って、冬に備えようということなのでしょう。

土用には土を動かさないようにする

土用は土の神様が支配する期間であるという考え方から、土木工事や庭いじりなど土を動かす行為は避けるべきといわれています。ただし、土用の間日(まび)とされる特定の干支の日は、神様が天上へ戻るためにこの制約が解かれるとされています。

ちなみに「秋土用の間日」は未・酉・亥の日。2020年だと10月21日、23日、31日、11月2日、4日の合計5日あります。

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