叙勲・褒章に送る祝電、文例で失礼にならない書き方のマナーを確認しよう

叙勲・褒章は長年の功績に対して授与されることが多いため、若い方にはあまりなじみがないことも多いかもしれません。いざという時のために、まずはそれぞれの概要から見ていきましょう。

イラスト:恩師の叙勲を伝えるテレビニュースをみて驚き「お祝いってどうすれば?」と悩む若い男性。「祝賀会に参加したり、祝電を送ったりしてお祝いの気持ちを伝えます。」とコンシェルジュ。

「叙勲」「褒章」とは

「叙勲」は国家または公共に対して功労のある方を勲等に叙して勲章を授けることをいいます。詳しくは下記の記事も参考にしてみてください。

知らないでは恥をかく!? 叙勲祝いの基本とマナー

「褒章」は社会の各分野における優れた行いや業績のある方に褒賞の記章を授与することや、記章そのもののことをいい、下記の種類があります。

  • 紅綬(こうじゅ/自己の危難を顧みず人命の救助に尽力した方)
  • 緑綬(りょくじゅ/長年にわたり社会に奉仕する活動(ボランティア活動)に 従事し、顕著な実績を挙げた方)
  • 黄綬(おうじゅ/農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような 技術や事績を有する方)
  • 紫綬(しじゅ/科学技術分野における発明・発見や、学術及びスポーツ・芸術 文化分野における優れた業績を挙げた方)
  • 藍綬(らんじゅ/会社経営、各種団体での活動等を通じて、産業の振興、社会 福祉の増進等に優れた業績を挙げた方 国や地方公共団体から依頼されて行われる公共の事務(保護司、民生・児童委員、調停委員等の事務)に尽力した方)
  • 紺綬(こんじゅ/公益のため私財を寄附した方)

叙勲・褒章を祝う電報の文例

基本的な構成としては、「お祝いの言葉・共に喜ぶ言葉または功労を称える言葉・(相手の体を気遣い)今後の活躍を祈る言葉」といった流れがよく見られます。ただし叙勲と褒章では、お祝いの言葉の定型句が違っていますので注意しましょう。

叙勲を祝う電報の文例1

この度は叙勲の栄に浴され誠におめでとうございます。
心よりお慶び申し上げますとともに
これからもなお一層ご活躍されますことを祈念いたします。

叙勲を祝う電報の文例2

この度は叙勲の栄に浴され誠におめでとうございます。
長年の功績が広く認められ、お喜びもひとしおのことと存じます。
今後ますますご健康でご活躍されますよう、祈念いたします。

褒章を祝う電報の文例1

栄えある(○○章)ご受章を祝し、謹んでお慶びを申しあげます。
○○様のたゆまぬ努力のたまものと感服いたしております。
今後ますますのご健勝と一層のご活躍を祈念いたします。

褒章を祝う電報の文例2

この度の(○○章)ご受章、誠におめでとうございます。
お喜びもさぞやと拝察いたします。
お体ご自愛のうえ、ますますお力を発揮されますようお祈りいたします。

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