受章の知らせを受けたらお祝いの気持ちを伝えるのが先決です。親しい方なら駆けつけてお祝いを述べてもいいですし、先様が取り込んでいるようならまずは電話や祝電だけでも入れましょう。
そもそも叙勲とは?
国家や公共事業に功労のあった人に勲等を授け、勲章を与えること
日本では各界の功労者に対して毎年春と秋に授与される春秋叙勲と、警察官や自衛官など危険性の高い業務に励んだ方へ授与される危険業務従事者叙勲、各界の功労者が亡くなった際に授与される死亡叙勲などがあります。
叙勲される勲章の種類とは
大まかには特に優れた功労のある方へ授与される大勲位菊花章、桐花大綬章(とうかだいじゅしょう)をはじめ、顕著な功績を挙げた方へ授与される旭日章(きょくじつしょう)、公務といったことに長年従事し成績を上げた方へ授与される瑞宝章(ずいほうしょう)、文化の発達に顕著な功績のある方へ授与される文化勲章などがあり、大勲位菊花章、旭日章、瑞宝章はさらに細かい種類に分かれています。
ちなみに、人命救助や社会奉仕活動、科学技術分野の実績などに対して授与される褒章はまた別の制度ですが、お祝いについてはほぼ同様と考えて良いでしょう。
叙勲祝い、何をどう贈ればいいの?
お祝いの贈り物は直後ならおもてなし用の飲食物が定番
お祝いの金品の相場については、受章者との間柄によって数千円から数万円までケースバイケースです。祝賀会の参加者で持ち合って記念品を贈るといったケースもよくありますから、まずは周りと相談するのがベターです。
直接お祝いに駆けつけるなら10日後くらいまでを目安にしましょう。このときのお祝いは、お酒や鮮魚(タイが定番です)、果物やお花など、おもてなしに使えるものが喜ばれます。何度あっても良いお祝いですので、のしは紅白ちょう結びの水引がついたものを。表書きは「御祝」、「受章祝」(「受賞」と間違えないよう注意しましょう!)、「御叙勲御祝」とします。
祝賀会に参加するなら現金のご祝儀を用意して
日を置いてからお祝いを贈る場合は、文房具や時計、インテリアアイテムなどが多いようですが、先様の趣味趣向が分からない場合は、カタログギフトを利用するのもおすすめです。
祝賀会に招かれたら、前もってお祝いの品を贈るか、現金のご祝儀を包むようにし、会場にお祝い品を持参するのは控えましょう。ただし、会費制の場合は特にご祝儀を包む必要はありません。