
午後1時。リンベルブース前には多くのご来場者が集まりました。受賞者は全部で14名。そのうちジュニア特別賞の2名を含む11名の方が、全国から授賞式に参加されました。
応募総数は176点。デザイン、色彩、商品化の可能性、作品のコンセプト、これらを基準に審査員の方に選考をいただき、厳正な審査を経て、次の作品が選ばれました。
大賞 | 市田 真理様 |
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優秀賞 | 石原 郁子様 |
佳作 | 岡田 邦子様、奥田 輝美様、尾﨑 聡子様、平田 美千代様 |
ジュニア特別賞 | 山本 新望様 |
大賞 | 二階堂 律子様 |
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優秀賞 | 登坂 恵子様 |
佳作 | 木内 悦子様、佐野 まさ枝様、富樫 英子様、宮下 綾子様 |
ジュニア特別賞 | 山本 望愛様 |
受賞された皆様には、審査員より表彰状副賞が授与されました。
大賞 | 10万円の現金+5万円相当のリンベルカタログギフト |
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優秀賞 | 3万円相当のリンベルカタログギフト |
佳作/ジュニア特別賞 | 1万円相当のリンベルカタログギフト |
はじめに、弊社代表の東海林社長よりご挨拶です。
本日は、ギフトショーにも多くの方がご来場いただいておりますが、その中で、ここにお集まりいただいた皆様に感謝いたします。
私がギフト業界に携わって約35年経ちます。日本は戦後高度成長期を経て豊かな国になりましたが、その間に、古き良き日本のギフト文化が省略化されてきたのも事実です。
ギフトというのは、愛や思いを、感謝を込めて形にするものであり、そういったギフト文化を復活させるのはリンベルの使命でもあります。
今回、第一回リンベル ラッピング大賞に、全国から176点ものご応募をいただきました。また、全日本ギフト用品協会の板川会長を始め、皆様に大変なご協力をいただいたことに深く感謝申し上げます。
リンベルはカタログギフト文化を象徴するという高い志を持ってこのようなキャンペーン活動を続けていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
続いて、いよいよ各賞の表彰です。
皆さん、最初は緊張した面持ちでしたが、審査員より表彰状と副賞を授与されると、晴れやかな笑顔で受賞の喜びを語ってくださいました。
赤と白の和紙で和装を、白い和紙と白いリボンで洋装を表現しました。ブライダルの縁起物として「長寿」や「仲良き事」の象徴である「鶴」を取り入れました。
感謝と喜びと混乱するような気持ちでいっぱいです。このような賞をいただけたのも、お世話になっている先生や教室の皆さん、家族の支えがあってのことだと思います。この場を借りてお礼申し上げたいと思います。作品出すにあたっては、デザインの考案から材料の調達、作成まで楽しくできました。これからも贈り手の笑顔を頭に思い浮かべながら、素敵なラッピングを手掛けていきたいと思います。ありがとうございました。
シンプルかつ華やかな印象の作品です。ブライダルは和の要素と洋の要素がありますが、この作品は、和洋両方の要素を併せ持っており、ブライダル・ギフトのラッピングに最適です。モチーフに使われている鶴は、「夫婦鶴」と言われるように仲睦まじいことで知られています。また、「鶴は千年」と言う通り長寿の象徴でもあります。夫婦仲睦まじく長寿で添い遂げていただきたいという贈り手の気持ちを表現している素晴らしい作品です。
ワッフルペーパーとサテンリボンで洋風ラッピングにしました。リボンをかけると「のし紙」は使えませんので、「内祝いカード」を作成して添え、英語表記を加えました。
素晴らしい賞をいただき、とても嬉しく思っています。ブライダルと出産というのは人生の中でも特別なお祝いですので、ギフトと共にメッセージを伝えたい。きれいなラッピングでお祝いの気持ちを伝えたいという方はたくさんいらっしゃると思います。
包むという仕事はたくさんの方に喜んでいただける素晴らしい仕事であると思っています。今回いただいた賞を励みに、これからも精進していきたいと思います。ありがとうございました。
出産部門には綺麗な作品がたくさんあるのですが、その中で、この作品は非常にシンプルです。特殊紙、とても柔らかい紙で包んだパッケージが、赤ちゃんそのものを「おくるみ」で包んでいるようにも見えます。先ほど社長のお話にもあったように、「思いを包む」が表現されたデザインだと思います。メッセージカードや写真も入れられるというアイデアは、出産された方への贈り物としても、またご祝儀への返礼品にもなり、とても使いやすいデザインだと思います。
このたびは素敵な作品の中から私の作品を優秀賞に選んでいただきありがとうございました。ラッピングと水引に出会って多くの方に支えられてこの瞬間があると思います。
心からお礼申し上げます。いろんなものに目を向けてさらなる向上をして、ラッピングと水引と共に楽しい時間を過ごしていきたいと思います。ありがとうございました。
和紙と水引を使用したことで、豪華でフォーマルな印象を演出していると思います。和紙は古典的な素材であるのにモダンな印象も感じられます。組み合わせが美しい金色の紙のアクセントと、水引の細部のバランスが絶妙であるからだと思います。水引は格調高く全体を引き締め、出題のコンセプトが明確に表現されていると思います。 このような、和にも洋にも使えるラッピングは、多様な現代人の生活に好まれるだろうと思います。ブライダル部門の優秀賞ですが、その他のお祝い事にも汎用性の高いラッピングであると思います。
この作品は、真ん中の金糸を使った梅結びと、同じく金糸を使った木の葉状の水引が特徴的です。バックの友禅紙は日本古来の色のストライプで、真ん中の金色のプリーツとの組み合わせが見事で、かなり高い評価を受けています。和調だけどモダンな感じで、「和モダン」というコンセプトにぴったりです。外国の方にも喜ばれると思います。
この作品はフォトスタンドとして飾って頂けるように、贈り手の心を長く感じて頂けるようにとの思いを込めて作りました。ありがとうございました。
出産の内祝いらしく、優しいパステル調の色合いと和紙が高級感を演出しています。中央に写真が入れられるところが、贈るだけでなくフォトスタンドとしてもお使いいただけるということで、機能的にも面白く、色合い、デザイン、機能と三拍子揃っているところが高く評価されました。
非常に爽やかで、日本風でもなく西洋風でもなく、大変上品な感じがしまして選ばせていただきました。おめでとうございます。
西川りゅうじん審査委員長より総評です。
日本では人にものを贈る時に「心を込めて」という意味で「包む」という行為をしてきました。「包」という漢字は、お母さんがお腹の中にいる赤ちゃんを大切にしている姿を表した象形文字です。お母さんが赤ちゃんを大切に思う気持ちと同じように、お贈りするものに暖かい気持ちを込めて贈る。それが、「包む」という日本の誇るべき文化、伝統だと思います。
そうした文化、伝統を失わず、次の時代にバトンタッチし、さらに時代に合わせて発展させていくこと。それこそが東海林社長がおっしゃった「カタログギフト文化の創造」ということだと思います。
応募していただいた作品はどれも甲乙つけがたい素晴らしい作品ばかりでした。先日の審査会では、どうしても選ばないといけないということで、審査員の先生方から嬉しい悲鳴が上がりました。
大賞の2作品はもちろん素晴らしいのですが、優秀賞、佳作、また今回選ばれなかった作品、どれもお気持ちのこもった素晴らしい作品ばかりでした。 皆様方もじっくりとご覧いただいて、ギフトショーの精神、ものを贈る気持ち、リングベル、こころの鐘が響きあうような気持ちを通じて、ギフトの市場、文化をもっともっとご一緒に盛り上げていければと思います。
皆様おめでとうございます。本日はありがとうございました。
全員で記念撮影です。
表彰式後、リンベルブースに展示された受賞作品をご覧ください。
こちらは、先日行われた審査会の様子です。
春を思わせるような陽気の1月下旬、リンベル本社にて「リンベルラッピング大賞」の審査会が行われました。 審査は全国から応募のあった176点を対象に、審査委員長の西川りゅうじん氏をはじめ、各審査員の方が一つ一つ丁寧に作品を鑑賞し、「結婚」「出産」それぞれの部門ごとに一人3票ずつを投票しました。
一次選考を通過した上位10点ほどの中から、デザインだけでなく品質、コンセプト、さらにリンベルの商品ラッピングの実用化の可否等を含めトータルで競われました。
結婚式の引き出物としての商品化は、一度に大量に発送するため、重ねても形の崩れないもの、商品に見合ったコストで賄えるもの、といったことが重要なポイントになります。
一方出産用は、男女どちらでも使えるカラーリングや素材の使い方のアイデアに注目が集まりました。また、結婚、出産どちらも、色を変えればバリエーションが広がるという汎用性があるものも評価ポイントとして考慮されました。
当初、大賞は全体の中で1作品の予定でしたが、デザイン、作品に込められたコンセプト等甲乙つけがたく、また、結婚と出産という異なるジャンルから一作品を選ぶのは難しいという意見もあり、二作品が大賞に決定しました。