これまでは「喪中はがき」をいただくと、年明けに「寒中見舞い」でお返事することが習慣でした。しかし、最近では年をまたいでのごあいさつは遅いのでは……ということで、早めのお返事として「喪中見舞い」を送る方も増えています。
この記事では、基本的な「喪中見舞い」のマナーや文例をご紹介いたします。
「喪中見舞い」とは?
喪中見舞い」とは、喪中の方へお悔やみの気持ちを伝えるはがきやお悔やみ状のほかに、お悔やみの品や香典を贈ることを指した言葉です。
喪中見舞いとしてお悔やみの品や香典を贈る場合は、はがきや手紙を必ず添えるのがマナーです。もしお悔やみの品や香典の用意ができなくても問題はありませんが、はがきや手紙は必ず送るようにしましょう。
喪中見舞いのはがきのマナーについて
喪中見舞いを送る時期は「喪中はがき」が届いたら早めに
喪中はがきへのお返事には、「寒中見舞い」と、本記事でご紹介する「喪中見舞い」があります。「寒中見舞い」は“松の内(※)が明けてから立春まで”と送る時期が決まっていますが、「喪中見舞い」の場合は特に決まっていません。
※松の内…元旦から7日、または15日までの期間。地域によって異なります。
そもそも「喪中見舞い」は、「寒中見舞い」より早くお悔やみを伝えたいという心遣いから始まっているので、喪中はがきを受け取ったらすぐに送ることができます。そのためできるだけ年内に送るようにしましょう。
もしお返事を出すタイミングが松の内以降になるなら、従来通り「寒中見舞い」とします。寒中見舞いでお返事する際は、こちらの記事が参考になりますのでご活用ください。
はがきや切手の見た目にも、細やかな気遣いを
年賀用の華やかなデザインが印刷されたはがきや、縁起物が描かれた年賀用切手は、喪中の方へ送るのには向きません。
スタンダードな白、もしくはブルーやグレーのような寒色のはがきがよいでしょう。もしくは胡蝶蘭や山桜、ヤマユリといった白を基調とした控えめな花が描かれた絵柄のものを選びましょう。
「喪中見舞い」をお送りするなら、はがきは通常の白紙のものか、淡いグレーやブルーの寒色のデザインがおすすめです。また、普通切手(62円)は、弔事用としてカラフルでない花の切手があるので、そちらを使うとよいでしょう(弔事用62円普通切手花文様)。弔事用切手は、仏事案内やお悔やみの手紙など、弔事全般に使用できます。
また、はがきに貼付する切手は63円普通切手・ソメイヨシノを使います。菊が描かれている63円切手は、仏事案内やお悔やみの手紙といった弔事全般に使うものですので、はがきには用いないようにしましょう。
大切なひとを亡くした方に少しでも寄り添えるように、細かいマナーをおさえておくことが大事ですね。
言葉選びのマナー
頭語(拝啓・復啓など)や結語(敬具・拝答など)は不要です。また、賀詞といわれるおめでたい言葉(賀正・迎春・おめでとうございます、など)は避けます。
また、励ましてあげたいという気持ちから「頑張って」や「元気を出して」というような励ましの言葉や、アドバイスの意味を込めた「早く忘れて」「(くよくよしては)故人が悲しむ」などの言葉も避けましょう。
ご遺族には悲しむ時間も必要です。悲しい気持ちを否定せず寄り添い、体を気遣う言葉や、故人の思い出を共有するような言葉選びを心がけてください。
喪中見舞い 文章の組み立て方
喪中見舞いの基本的な文章の組み立て方をご紹介します。(1)〜(4)の順で文章を作るとスムーズです。
- 題字、もしくは、あいさつ状をいただいた御礼
喪中お見舞い申し上げます。(題字)
ご丁寧なご挨拶状をいただきありがとうございます。 - お悔やみの言葉を書く
○○様の訃報に接し、おどろきました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
○○様が亡くなられてから△ヶ月になりますね。徐々にではありますが、寂しさが和らぐことを心よりお祈り申し上げます。 - 最後に贈り先さまを気遣う言葉を書く
どうぞお身体を大切に、新年をお迎えください。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。
いつでも連絡をくださいませ。 - 喪中見舞いを出した年月
(ひとマス空けて)(令和)◯◯年◯月
文例を参考にしつつ、あなたならではのお見舞いの言葉を添えることで、あたたかみのある喪中見舞いにすることができますね。
喪中見舞いの文例
【文例】年賀状を欠かさず送り合う間柄の場合
【文例】お世話になった上司に送る場合
【文例】友人や同僚のご両親や、親族に送る場合
【文例】長いつきあいの友人や同僚の場合
喪中見舞い【文例】喪中はがきで亡くなったことを知った場合
喪中見舞い【文例】弔問をすませている場合
喪中見舞いはメールやLINEで送っても大丈夫?
喪中見舞いをメールやLINEで送ってもよいのかは、贈り先さまとの関係性によって変わってきます。たとえば、目上の方やはがきで年賀状のやり取りしている相手の場合は、喪中はがきでお知らせしましょう。
一方で、年賀メールで新年の挨拶を交わしている相手や、メールだけで連絡を取っている関係であれば、メールで喪中を伝えることも最近では許容されつつあります。
メールで送る場合
喪中メールを送る場合は、年賀状の準備を始める前に送りましょう。郵便局が年賀状の引き受けを始めるのは、12月15日前後となっています。そのため、12月14日までに喪中であることをメールで知らせるとよいでしょう。
LINEで送る場合
親しい関係であれば、LINEで喪中を伝える形でも特に問題はありません。ただし、スタンプや顔文字などは控えるようにしましょう。LINEで送る際は、喪中を伝えなければいけない相手なのかを事前に確認する必要があります。
メールやLINEで喪中見舞いを送るのはNGではありませんが、正式な方法となっているのは喪中はがきです。基本的には喪中はがきでお伝えするとよいでしょう。
喪中見舞いで品物を贈る場合
代表的な品物と相場
喪中見舞いのギフトは線香やろうそく、花というように仏壇にお供えできるものが一般的です。故人への哀悼の意を示すことができ、ご遺族も気兼ねなく受け取ることができます。贈り先さまの家に仏壇がない場合は、好きなものを選べるカタログギフトがおすすめです。
また、喪に服されているご遺族への心遣いとしてお茶やお菓子のギフトを贈るのもよいでしょう。いずれの場合も品物だけでなく、必ず喪中見舞いの手紙を添えるようにします。金額は、贈り先さまが負担に感じない3,000〜5,000円程度を目安に考え、新札は使わないようにしましょう。
喪中見舞いにおすすめのギフト
喪中見舞いののし
喪中見舞いに品物を贈る場合、「御供」または「喪中御見舞」の表書きののしをつけるのが一般的です。不祝儀にまつわる贈答品ですので、結び切りの水引を選びます。四十九日までは「御霊前」、四十九日の忌明けからは「御仏前」の表書きとする場合もあります。
香典を贈っても大丈夫?
故人が亡くなって時間が経ってしまい、香典を送るタイミングを逃した場合でも、喪中見舞いとして香典を贈ることができます。相場は前述の通り3,000〜5,000円程度、新札を使わないように気をつけます。喪中見舞いの手紙を添えるのも同様です。
喪中見舞いの手紙の書き方
白い便箋に丁寧な筆跡で書きます。不祝儀袋のように薄墨でなくてもかまいません。すでにご紹介した喪中見舞いの文例を参考に、故人の死を悼む気持ち、遺族への思いやりの言葉を伝えるような文章を心がけましょう。
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