通夜・葬儀では、受付やお茶出しなどをご近所の方や会社の方に手伝ってもらうことがあります。またその場合、香典返しとは別にお礼をすることもあります。この記事では、葬儀を手伝ってくれた方へのお礼のしかたについてまとめました。
はじめに
斎場での通夜・葬儀など、葬儀社が一切を取り仕切ってくれる葬儀も増えてきましたが、自宅葬などではお手伝いをお願いすることもまだまだ少なくありません。気持ちよく助け合うためにも、手伝ってくださった方にはきちんとお礼をしておきたいものです。
葬儀のお手伝いについて知っておこう
「葬儀のお手伝い」にはどんな役割がある?
葬儀で親戚以外にも手伝ってもらうことが多い役割と言えば、受付・会計や香典の管理、料理や飲み物を用意する台所回り、それらを運んだりお茶を出す接待、お坊さんとの応対、参列者に小さい子どもがいるのであれば子守りなど、多岐にわたります。また、葬儀全体をまとめる「世話役」となってくれる方もいます。
「その地域の慣習」を教えてもらおう
お手伝いを頼んだ方へのお礼については、現金を渡すこともあれば、「助け合いだから」と、そもそも金品のやりとりをしないこともあり、地域によってさまざまです。できれば普段から、身近な人にその地域の慣習を聞いておくと安心でしょう。
お手伝いのお礼も地域によってさまざま
現金でのお礼は3,000~5,000円が相場
地域にもよりますが、近所の方へ「心付け」として現金を渡す場合は3,000~5,000円程度、世話役として葬儀をまとめてくれた方には、5,000~10,000円ほどお渡しすることが多いようです。不祝儀袋か白い封筒に入れ、「志」「御礼」などの表書きを添えてお渡しするとよいでしょう。
品物でお礼をすることも
現金ではなく、お礼の品をお贈りすることもよくあります。食事を提供する、いただいた果物の盛篭(もりかご)を分けるといったものから、現金でのお礼に相当する額の品物を用意し、不祝儀の熨斗(のし)をかけて贈る場合まで、これも地域によってさまざまなようです。不安であれば、周辺地域の事情に詳しい親戚や、葬祭業者に相談してみてもいいでしょう。
入れ忘れなども起こりやすい
慌ただしい中ですから、お礼を封筒へ入れ忘れて、空で渡したりすることも少なくないようです。ことがことだけに、もらった方も「入っていなかった」とは言いにくいもの。お札の入れ忘れがないよう、中身をチェックしてからお渡しするとよいでしょう。