「好みに合うかわからない品物を香典返しとして贈るより、自由に使えるギフト券や商品券の方がどなたにも喜んでいただける」とよく耳にしますが本当でしょうか?実は、そうばかりとは限らないのです。さっそく、詳しく見ていきましょう。
香典返しに商品券を贈るのは失礼?
香典返しの品物には、後に残らない「消え物」が定番でした。しかし、近年では贈り先さまが好きな品物を選べる「カタログギフト」や「商品券」などが人気を集めています。一昔前までは、香典返しに商品券を贈るのはタブーとされていましたが、現代では贈り先さまが使いやすいもの・喜んでもらえるものを贈ることが重視されています。
リンベルが実施した2023年9月のアンケートでは、香典返しに「商品券やカタログギフトを頂きたい」と答えた方が最も多い結果となりました。
香典返しに商品券を贈るメリット
商品券の大きなメリットは、自分が欲しいものを自由に選べる点です。物によりますが、有効期限が長い、または期限がないのもメリットになります。贈る側にとってのメリットは、品物選びで悩む必要がない点です。
商品券は、贈り先さま・贈る側の双方にとってメリットがあるのです。
香典返しに商品券を贈る際のマナーや注意点
実際に香典返しに商品券を贈る際はどのようなことに注意すればよいのでしょうか?ここでは、香典返しに商品券を贈る際のマナーや注意点について解説します。
香典返しの価格を明らかにしない
商品券やギフト券を香典返しとするにあたって問題になることのひとつが「贈られた金額がはっきりとわかってしまう」こと。マナーにおおらかなお相手であれば差し支えないかもしれませんが、「直接的すぎる」と、快く思わない方も決して少なくありません。確かに、品物のギフトも、大体は調べればすぐ価格の見当がつくものです。ただ、それでもあえて価格を明らかにしないことが、贈る側の「奥ゆかしさ・謙虚さ」だと考えられているのです。
香典返しを贈る相手を確認
商品券やギフト券といえば、お祝いごとやイベントの賞品・景品など「現金を贈っても差し支えない場合に、現金に代えて贈る」ことが多いようです。これも「現金そのものでは直接的すぎるから」という心遣いの表れといえるでしょう。このように、商品券やギフト券は「現金に代わるもの」とされていることから、香典返しに限らず「目下の立場から目上の方へお贈りするのは失礼」、「現金をいただいたお礼にお贈りするのは失礼」と見る向きもあります。
香典返しに商品券を送らない方が良い相手は?
香典返しに商品券を送らない方が良い相手は、下記のような方です。
- 目上の祖父母や親戚
- 会社関係など、上司や目上の方
- 商品券が使えない場所にいる方
なぜ送らない方がよいのか、それぞれ説明します。
目上の祖父母や親戚
高齢の方々は外出の機会が限られていることもあり、商品券を使用する機会を見つけることが困難な場合があります。また、商品券を持って買い物に行くこと自体が体力的な負担となる可能性もあるでしょう。
さらに、商品券での決済に不慣れな方の場合は、商品券を使用すること自体がストレスに感じてしまうこともあります。
会社関係など、上司や目上の方
会社関係の上司や目上の方へ商品券を贈ることは、マナー違反と捉えられてしまうリスクがあります。特に日本の企業文化では、上司と部下の関係性には一定の礼節が求められます。商品券は金額が明確に表示されることから、その点で失礼にあたる可能性があるのです。
また、香典返しで商品券という比較的簡素な印象を与える品物を選ぶことは、感謝の気持ちを適切に表現できないという印象を与える可能性もあります。
商品券が使えない場所にいる方
特に地方在住の方へ商品券を贈る場合、その地域で使用できる店舗が限られていたり、そもそも対応店舗がなかったりする可能性があります。このような状況では、受け取った方にとって商品券は実質的な価値がなく、むしろ負担となってしまいます。
また、特定の百貨店やチェーン店でしか使えない商品券の場合、受け取った方の生活圏内にその店舗がないといったケースも考えられます。
香典返しには全国共通で使える商品券を選ぶ
香典返しで商品券を贈る際は、全国共通で使える商品券を選びましょう。たとえば、クレジットカード会社が発行している商品券は、使用できる店舗が多いため、大手スーパーやショッピングセンターなど幅広い店舗で利用できます。
商品券の枚数にも注意が必要
香典返しに商品券を贈る場合、偶数は避けるようにしましょう。偶数は割り切れるため「故人とのつながりを裂く」という意味になるからです。「4」や「9」も「死」や「苦」を連想させるため、縁起が悪いとされています。
3や7など奇数になるように調整して贈りましょう。
香典返しに商品券ではなくオンラインギフトカードを贈るのは失礼
香典返しにオンラインギフトカードを贈るのは失礼にあたります。香典返しの本質は、故人を悼んで下さった方にお礼を伝えることです。
香典返しでは、挨拶状の存在が重要ですが、オンラインギフトカードは挨拶状の代わりになりません。香典返しでオンラインギフトカードを贈るのは控えましょう。
香典返しに商品券を贈る際は品物とセットで
香典返しに商品券を贈る際は、品物とセットで贈りましょう。香典返しにふさわしい品物とされている、日本茶や洗剤・石鹸、お米などとセットにして贈るのがおすすめです。
香典返しに商品券を贈る際ものしをかけよう
香典返しに商品券を贈る際は、必ずのしをかけましょう。香典返しの掛け紙の水引や表書きについては、下記の記事をご覧ください。
香典返しには挨拶状を添えよう
香典返しには挨拶状を添えるのがマナーとされています。挨拶状の文面には下記を含めるようにしましょう。
- 香典のお礼
- 故人とお付き合いしたことに対するお礼
- 無事に法要を終えたことの報告
- 香典返しの品物を送ること
挨拶状は縦書きで書くのが基本です。「忌み言葉」や「重ね言葉」などを使わないように注意しましょう。
香典返しの挨拶状のかき方
香典返しの挨拶状のかき方は、仏式や神式、キリスト教式などで変わります。香典返しのお礼状の文例、作成のポイントについては下記の記事を参考にしてください。
香典返しの金額相場やマナーなどについて、こちらで詳しく解説しています。参考にしてください。
香典返しの商品券はどこで買う?
そもそも 香典返しの商品券はどこで買えばよいのでしょうか?ここでは、主な購入先とおすすめの商品券を紹介します。
香典返しの商品券の主な購入先
香典返しの商品券は、百貨店やイオン系列店などで購入できます。全国の百貨店では、自社ブランドの商品券や、全国百貨店共通商品券などが販売されています。イオン系の商品券はイオンデパートだけでなく、系列のスーパーマーケットでも利用できます。
香典返しにおすすめの商品券はどこの?
香典返し商品券を贈る場合、リンベルのサービスがおすすめです。リンベルでは、香典返し専用のカタログギフトや、商品券が掲載されているカタログギフトなど、さまざまなサービスをご用意しています。
リンベルでは、世界的な水引デザイナーが考案・デザインした「アート水引サービス」をご提供しています。水引のマナーや伝統的な思想をしっかり継承しつつ、現代のギフトシーンにもさりげなく馴染むようなおしゃれな装いに生まれ変わった新しいデザインの水引です。
大切な方への想いを伝えるために! リンベルのアート水引サービス
便利で礼儀に適った香典返し「カタログギフト」
どなたにも喜ばれる香典返しは、商品券やギフト券だけとは限りません。金額が明らかにならず、選べる品物やサービスも幅広いカタログギフトであれば、マナーを踏まえつつ、お相手の好きなものを選んでいただけます。ちなみに、香典返しでは避けるべきといわれる肉・魚やお酒なども、カタログギフトから選んでいただくのであれば差し支えないという考え方が一般的です。
香典返しにおすすめのカタログギフト
香典返しにおすすめのカタログギフトは、下記の3つです。
また、リンベルの人気カタログギフト「バリューチョイス」では、商品券(金券)やギフトカードを選ぶことができます。詳細は下記のページをご覧ください。