寸志とは 意味やマナー、知っておきたい正しい使い方

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この記事を監修した人

神尾 里恵子

都内大手百貨店で、リビング商品の販売や仕入れを約20年、ギフトバイヤーとして20年の勤務を経験。
ブライダルフェアやギフトサロンでも、直接お客様のご相談を受けてきた経験も多数あり。現在は培ってきた実績を活かし、多様なシーンで心から喜ばれるギフトの選び方を提案している。

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葬儀のお手伝いをいただいた方々には、「寸志」の表書きをした袋でお金を包んで心付け(お礼)をする習慣があります。ここではその「寸志」の意味や基本的なマナーについてご紹介しましょう。

寸志を辞退する葬祭業者

「寸志」は目上から目下の下へのほんの気持ち

「寸志」そのものは、不祝儀だけの習慣ではありません。言葉そのものは「わざわざ志というほどでもない、一寸だけの気持ちです」と謙遜する意味ですから、目上の方から目下の方へのお祝いや心付けなどにも表書き(のしの表面に書く)として使われることを覚えておきましょう。

ちなみに、目上の方へ差し上げる場合「寸志」では失礼にあたります。

「寸志」の渡し方

地域にもよるが予算は1,000~5,000円前後が一般的

「寸志」として心付けを渡す習慣がある場合、地域や葬祭業者との関係性にもよりますが、概ね1,000~5,000円ほどをお渡しすることが多いようです。たとえば、ビジネスシーンでは上司が幹事へ寸志を渡すことがあります。プライベートでは、結婚式のお手伝いや、葬儀で喪主が配膳スタッフへ渡すといったケースがあります。

寸志を渡す際は、お手伝いなどのお礼を述べたあとに「わずかですが」とか「こころばかりですが」などの言葉を添えてできるだけ早いタイミングで渡すとよいでしょう。

結婚式の祝儀袋や引き出物などでは「松の葉」などの文言を使うのがおすすめです。

一方で近年では、葬祭業者が「すべて料金に含んでおります」とし、寸志を求めないというケースも増えています。

「寸志」と表書きを

心付けを包むのは不祝儀ののし袋か白封筒など控えめなものにし、「寸志」と表書きをしましょう。渡すのは式の終わった後と言われますが、タイミングが難しいこともあり、葬祭業者がまとめて預かったり、合図をくれるといったこともあるようです。

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