お祝いのお返しをしないのは失礼?改めて知っておきたい内祝いのマナーとおすすめギフト

結婚祝いや出産祝いなど、お祝いをいただいた際にお礼として贈るのがお返し(内祝い)です。ただ、ときにはお返しを贈るべきか悩むこともあるでしょう。特に相手がお返しを遠慮した場合や目上の方である場合などは、お返しをどうするか判断に迷うものです。今回は、お祝いに対するお返しの基本的なマナーや相場、おすすめのギフトについてご紹介します。

内祝いとは

内祝いは、さまざまなお祝い(ご祝儀)に対するお返しのことを指します。例えば結婚祝いへのお返しは「結婚内祝い」と呼び、他にも出産祝いや新築祝いなどに対するお返しもそれぞれ内祝いといいます。

元々は内祝いにはお返しの意味はなく、結婚など身内のめでたいことを控えめに周囲に報告するためのものでした。そのためお祝いをいただいていない相手に対しても贈ることができました。ただし現在ではお返しと同様の意味を持つため、お祝いをいただくよりも先に内祝いを贈ると、お祝いを催促しているように捉えられてしまうかもしれません。

内祝いの考え方は地域によって異なることもあるため、お祝いごとの際に判断に迷う場合は親に相談すると安心です。

お祝いのお返しはすべき?

結婚祝いなどのお祝いをいただいた場合、お返しをするのがマナーです。ときには「お返しはいらない」と言われることもありますが、基本的に相手から遠慮されてもきちんとお返しを贈るようにしましょう。お返しをせずお祝いをいただいたままでいることは「片祝い」と呼ばれ、縁起が悪いと考える人もいます。

お返しが不要なケース

人からの申し出に対していったん遠慮をするのは日本の文化ですが、鵜呑みにせずお返しを用意するのが基本的なマナーです。しかし、中には本当に不要なケースもあります。

例えば以下のような場合です。

  • お祝いをいただいた際に「お返しは本当に不要です」とはっきり断られた
  • 手紙などでお返し辞退の意思を示された
  • 会社の福利厚生としてお祝いが支給された

このような場合にお返しをすると、反対に失礼になってしまいます。お祝いをいただいたその場または電話などで丁寧にお礼を伝え、好意をありがたく受け取りましょう。次に会うときに手土産を持参する、新婚旅行のお土産を贈るなどの気遣いをするとよいでしょう。

お返しの相場は?

お返しは、いただいたお祝いの半返し、つまりご祝儀の金額の半分が目安です。3万円をいただいた場合は1.5万円がお返しの相場となります。相手によってお返しの金額が異なるため、お祝いをいただいた後は「誰から」「いくら」いただいたのか、リストを作るなどして整理しておきましょう。いただいた日付もメモしておくと便利です。

結婚や出産などの大きなイベントの場合、親や親族、上司など年長者から高額なお祝いをいただくこともあります。お祝いの額が大きい場合は、半返しではなく1/3程度でもかまいません。

実の両親または義理の両親からのお祝いには、祝福や応援の気持ちがより込められています。お返しを高額にすると、その気持ちを無駄にしてしまうことにもつながり、失礼にあたります。無理のない範囲でお返しを選ぶとよいでしょう。あまり会えていない親族からのお祝いの場合には、どの程度のお返しにすべきか、親に確認すると安心ですよ。

鈴木

お返しを贈るタイミング

手渡しでお祝いをいただいたら、その場で丁重にお礼を伝えましょう。改めてお礼状を贈るとより丁寧です。書留などでいただいた場合は、なるべく早く電話で感謝の意を伝えます。お返しを準備するのはその後です。お返しは直接会う機会を持てる相手ならば手渡し、遠方など難しい場合は配送でも問題ありません。

お返しを贈るのが遅くなると失礼にあたるため、余裕を持って準備をしておくと安心です。親や親しい友人など、お祝いをいただけることがわかっている相手の場合は、前もってお返しのギフトに見当をつけておくとスムーズですね。ただし結婚や出産など、お祝いをいただくシーンは何かと忙しいものです。早めに準備をするのがベストですが、お返しを贈るのが遅れてしまいそうな場合、メッセージカードにお詫びを添えましょう。

また贈り先さまの弔事とタイミングが重なってしまう場合、慶事であるお返しは贈る時期を遅らせる気遣いが大切です。贈る時期は、忌明けが目安となります。一般的な仏式では四十九日法要の後、神式では五十日祭後です。キリスト教の場合は忌明けの概念はないものの、同様の意味を持つ1ヶ月後を目安にするといいでしょう。お返しの表書きには従来の「内祝」のように「祝」の字を使わず、お心遣いへのお礼としての「御礼」と書きます。

結婚祝いに対するお返し

結婚祝いに対するお返しのタイミングは、結婚式から1ヶ月以内です。結婚式を挙げていない場合には、戸籍上の結婚から1ヶ月以内を目安とします。なお、結婚式に列席したゲストからは当日ご祝儀をいただいており、その場で引き出物を渡すためお返しは不要です。

出産祝いに対するお返し

出産祝いは、子どもが無事に誕生したことを報告した後にいただきます。一般的に生後1週間~1ヶ月ごろに受け取ることが多いでしょう。出産祝いに対するお返しは、生後1ヶ月のお宮参りの時期を目安に贈るといいでしょう。

子どもが生まれてからは、子どものお世話だけでなく生活サイクルや体調の変化など、日々慌ただしくなるものです。スムーズにお返しを贈れるよう、あらかじめギフトをピックアップしておく、贈り先さまの住所を把握しておくなど、夫婦で協力して準備しておくといいですね。遅くとも、出産祝いをいただいた日から2ヶ月後までに贈れるように手配を進めましょう。

新築祝いに対するお返し

新築祝いのお返しは、転居から1~2ヶ月以内、またはお祝いをいただいた日から3週間以内に贈るといいでしょう。

自宅を新築した場合、お披露目会を行うことがあります。招待したゲストからは、当日にお祝いをいただくのが一般的です。お披露目会を行う場合には、内祝いとしてギフトを用意してその場で手渡ししましょう。お祝いの金額を確かめてからお返しを用意するわけではないため、相手との関係性からおおよそのお祝い額を想定する必要があります。新築祝いの目安は、友人などは5,000~1万円程度、親や兄弟・姉妹は1~3万円程度です。

新築に引越した後は片付けや手続きなどやるべきことが多いものですが、お祝いのお返しが遅れてしまわないように注意しましょう。

内祝いの熨斗(のし)・表書きは?

お祝いへのお返し(内祝い)にはのし紙をかけます。のし紙のかけ方は「内のし」「外のし」の2種類があり、お返しの際には内のしを用いるのが一般的です。内のしとはギフトに直接のし紙をかけ、その上から包装する方法です。一方、外のしは包装の上からのし紙をかけます。

内のしにすることで、ギフトを運ぶ際に包装紙が汚れたとしてもギフトそのものやのし紙が汚れることはありません。またのしの上から包装されているため慶事であることがわかりにくく、ギフトの主張を控えめにする意味もあります。

のしの表書きと水引は、何のお祝いに対するお返しかで内容が変わります。のし下には贈り主の名前を記入しますが、夫婦から贈る場合には名字を書くほか、最近では2人の名前を並べて書くのが一般的となっています。結婚内祝いの場合には親に相談するといいでしょう。

結婚内祝いの場合

結婚内祝いの場合には、のし上に「寿」「内祝」と書きます。水引は紅白または金銀で、結び切りまたはあわじ結びを用います。結び切り(あわじ結び)は一度結んだら解けないことから、夫婦の末永い幸せを願う意味が込められています。

水引は金銀の10本結びが最高格ですが、内祝いは控えめにするため10本ならば紅白を選ぶといいでしょう。また内祝いの金額に合わせて本数・色を変えるようにします。

出産内祝いの場合

出産祝いのお返しは、のし上に「出産内祝」または「内祝」と書きます。生後半年以上後に「誕生御祝」としていただいた場合には、「御礼」にしましょう。水引は何度起きてもよい慶事であることから紅白の蝶結びを用います。

のし下の贈り主は、生まれた赤ちゃんの名前を入れます。正しく読めるよう、ふりがなを付けるといいでしょう。

新築内祝いの場合

新築祝いのお返しは、のし上に「新築内祝」または「内祝」と書きます。水引は紅白または金銀の蝶結びを選びます。新築祝いだけでなく、引越し祝いをいただいた場合も表書きや水引の選び方は同じです。

なお、戸建てを新しく購入した際のみでなく、マンションなどの集合住宅を購入した場合でも新築祝いと呼びます。

内祝いにぴったりのギフトは?

どのお祝いであっても、内祝いは相手が喜ぶものを選ぶことが重要です。いただいたお祝いの額を基準に予算を決め、さらに年齢や性別、好みなど一人ひとりに合ったものを選択したいものです。

ただしあくまでお返しであるため、あまりに趣向を凝らしたものや豪華なものを用意する必要はありません。贈り先さまが気を遣わずに使える日用品や消耗品、「消えもの」でありながら彩を添える食品などを選んでみてはいかがでしょうか。

内祝いは慶事のため、弔事に用いられるお茶や「縁が切れる」を連想させる刃物などはギフトとしてふさわしくありません。

鈴木

両親・祖父母に贈る場合

年長者の場合、あまり物を欲しがらない、新しく物を増やしたくないという場合も多いでしょう。そのため好みがわかりにくい相手でもあります。そういった贈り先さまの場合、団欒のひとときに楽しめる食品を選んではいかがでしょうか。会話のきっかけにもなりそうですね。

結婚内祝いや出産内祝いの場合には、夫婦や赤ちゃんの写真付き・名入れギフトも喜ばれるでしょう。友人などに贈る場合は、写真や名前が入ったギフトは使いやすいよう消えものにするのが基本ですが、長く見守ってくれている両親・祖父母ならフォトフレームやカップなどのグッズでも喜ばれそうです。

親しい友人や兄弟・姉妹に贈る場合

親しい友人や、年齢・立場が近い兄弟・姉妹の場合、日頃から欲しいものをリサーチしておきましょう。好きなお店やブランドがわかるとギフト選びもスムーズです。同じお店でも、あまり自分では買えないようなワンランク上のものを選ぶとより喜ばれます。

贈り先さまの部屋に合うもの、一緒に食事に行ったときに選んだもの、買い物に行ったときに気にしていたものなど、普段の様子を思い出してみるといいでしょう。気心が知れている相手なら、お返しのリクエストを直接聞くのもおすすめです。

あまり接点がない人に贈る場合

お祝いのシーンでは、親の知人やあまり会えていない親戚など、日頃あまり交流がない人からご祝儀をいただくこともあります。どの程度のお返しを用意するか迷った場合、親が知っている人であれば親に好みの傾向を聞くと安心です。

好みがまったくわからない場合には、いくつあっても困らないタオルのような日用品や消えものの食品のほか、贈り先さまが自由に選べるカタログギフトがいいでしょう。

内祝いはカタログギフトがおすすめ

結婚をはじめ、お祝いのシーンではさまざまな立場や関係性の方からご祝儀をいただくものです。そのためお返しも複数の方に対して、年齢・性別・好みなどを把握した上で贈り分けする必要があります。お返しを贈るタイミングは忙しい時期と重なっている場合もあり、一人ずつギフトの内容を考えて配送の手配をすることが大変に感じることもあるでしょう。

さまざまなお祝いへのお返しとしておすすめなのがカタログギフトです。カタログギフトは、贈り先さまがカタログの中から好きな商品を選ぶことができるため、お相手の好みを把握していなくても喜ばれるギフトを贈ることができます。カタログの価格帯や掲載アイテムのテーマは幅広く、贈り先さまやいただいたお祝いの金額に合わせて贈れます。

カタログの種類によっては、見やすい冊子タイプのカタログのほか、PCやスマートフォンから閲覧する手軽なカードタイプもあります。

リンベルのおすすめ内祝いギフト

ギフト専門店のリンベルでは、各種内祝いにぴったりのさまざまなギフトを取り揃えています。カタログギフトをはじめ、定番アイテムやグルメなど豊富に取り扱っているため、贈り先さまに喜ばれるギフトがきっと見つかります。

結婚内祝いにぴったりの専用カタログ

リンベル カタログギフト シリウス&ビーナスコース+e-Gift(結婚引出物・結婚内祝い)

結婚祝いのお返しに最適なギフトがラインナップ。普段使いしやすい日用品から華やかな雑貨、とっておきのグルメ、体験型ギフトまで、贈り先さまの好みのものがきっと見つかる2冊セットです。Webからもギフトをチェックできる「e-Gift」対応で、いつでもどこでもギフト選びを楽しんでいただけます。

#カタログギフト

価格12,045円(税抜10,950円)

高級感にこだわった一冊は目上の方にも

カタログギフト リンベル ザ・プレミアム グレープ

上質なギフトを厳選したシリーズ。プレミアム感あふれる品揃えで、何を贈るか迷ってしまう贈り先さまにもご満足いただけるはず。定番商品よりもワンランクもツーランクも上のギフトを選びたいときにぴったりです。

#カタログギフト

価格23,100円(税抜21,000円)

ポイント内で好きなアイテムをいくつでも

スマートギフト リンベルスマートギフト 51,000ポイントコース カード/BOXタイプ

リンベルのスマートギフトは、ポイントを使って贈り先さまが好きなギフトを自由に選べる、業界初の画期的なギフトです。ポイント内であれば複数を選ぶことも可能で、カタログには商品券(金券)も掲載。本当にほしいものを選んでいただけます。

#スマートギフト

価格56,100円(税抜51,000円)

名店の味でティータイム

ル・コルドン・ブルー 焼菓子&プリンセット

素材の味を存分に生かした正統派の焼き菓子の数々は、上品な味わいが楽しめます。芳香な焦がしバターをたっぷり使用してしっとりと焼き上げたフィナンシェや、洋酒入りのシロップ漬けしたオレンジやレーズンなどを混ぜ込んだフルーツケーキなどの焼き菓子と、濃厚な卵とミルクのコク深い味わいのプリンもセットでお届けします。

#スイーツ

6,080円(税抜価格5,630円)

銘品を知る「サライ」とリンベルのコラボレーション

カタログギフト サライの贈り物×リンベル 白金(しろかね)

日本中のあらゆる名品やグルメ、サービスを知り尽くした雑誌「サライ」との特別なコラボレーションカタログ。ハイセンスなセレクトショップのような誌面で、大人にぴったりのギフトを紹介しています。

#カタログギフト

価格6,380円(税抜5,800円))

食通にも喜ばれる肉ギフト

山形の極み 山形県 山形牛 焼肉用 肉質等級:4等級(B.M.S.No.5)以上 1280g

米沢牛をルーツに持ち、山形で大切に育てられた山形牛の4等級を高級感ある木箱に詰めてギフトに。たしかな肉質と良質な脂が特長で、さまざまな料理を格上げしてくれます。両親に贈り、一緒に食卓を囲むと会話が弾みそうです。

#お肉グルメ

価格32,400円(税抜30,000円)

リンベルの嬉しいサービス

リンベルでは、カタログギフト専門店ならではのサービスも充実しています。さまざまなお祝いへのお返しを多くの贈り先さまに贈る場合でも安心してご利用いただけるよう、豊富な選択肢をご用意しました。

心を込めて選んだ内祝いのギフトを、さらに素敵なものにしたい方におすすめなのが「無料メッセージカード」のサービスです。用途ごとにご用意した定型文のメッセージカードは、京都の人気文具店「裏具」と、リンベルとのコラボ。日本の伝統的なデザインが施されたカードに、さまざまな用途に応じた12種類の定型文から、ご希望のメッセージを選ぶだけ。贈り先さまへ美しい言葉を伝えるお手伝いとなるようなメッセージカードサービスです。
また、大切な家族やお世話になった方への感謝の気持ちをよりしっかり伝えることができるよう、写真やメッセージを自由に入れられるオリジナルメッセージカードもご用意しました。スマホからも作成可能で、忙しい人でも手軽に用意することができるのでおすすめです。

「あとらくギフト」で楽々入力

住所や連絡先がわからない方に「ギフトを贈りたい」という方は、ぜひ、リンベルの「あとらくギフト」サービスをご利用ください。「あとらくギフト」とは、ギフトを購入してから贈り先さまの住所を入力することができるオーダーサービスです。贈り先さまの手元で受け取りまで完結することができるので、手軽にギフトを贈ることができる人気のサービスです。

支払い方法も充実!

お支払い方法は「クレジットカード払い」「コンビニ払い」「リクルートかんたん支払い」「Yahoo!ウォレット」「楽天ペイ」「エポスかんたん決済」「Amazon Pay」「PayPay」のいずれかから選ぶことができます。
ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶことができるよう、豊富な選択肢をご用意しています。内祝いのギフトをご購入の際は、ぜひ前向きにご検討ください。