お洒落な贈り物を。リンベルの「アート水引」をご紹介

結婚式や出産祝いといった慶事はもちろん、弔事の贈り物にも使われる「水引」ですが、ギフトシーンごとにどのような結び方の水引を選ぶべきか、どの色の組み合わせが適切なのか、実はよくわからないという方も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、水引に込められた意味や由来、さまざまな結び方や色の種類をギフトシーンごとにご紹介します。また、ギフトシーンごとに知っておくべき「結び方」や「色の組み合わせ」といったマナーをおさえつつ、贈り物をより特別なものにしたい方におすすめの「アート水引」サービスについても詳しくご紹介します。

水引は日本の伝統的な結び目であり、贈り物の包み紙や封筒に飾られているものです。結婚式や出産祝い、新築祝いなどの贈り物に水引を添えることで、心温まる祝福の気持ちを伝えることができます。今回は、そんな水引の意味や結び方の種類、色の違い、さらに贈り物をより特別なものにしたい方に向けた水引サービスの「アート水引」についてご紹介します。

水引とは

贈呈品の包み紙や封筒にかけられる二色の飾り紐のことを「水引」と呼びます。おもに、ご祝儀や不祝儀を包む「祝儀袋」や「香典袋」、贈り物を包む「のし」「掛け紙」の中央に掛けられる紐で、ギフトシーンにより赤白・金銀・赤金・白黒・黄白などさまざまな色の組み合わせや結び方・本数を選ぶ必要があります。

水引にこめられた意味とは?

水引には、大きく3つの意味がこめられているといわれています。

まずひとつめは「未開封を保証する」という意味です。配送環境が整っていない昔の時代では、洋の東西を問わず、手紙や贈り物にしっかりと封をする習慣がありました。シンプルなものでは偽装がしやすいため、簡単に開けられないよう次第に装飾的なものが増えていったのです。

ふたつめは「魔除け」です。これは、おしゃれな飾り結びの中でも、梅をかたどった「梅結び」に代表されます。厳しい冬の寒さを乗り切り、春の先駆けとして美しい紅白の花を咲かせる、まさに吉祥の花の象徴とも言うべき梅の花の形を水引で表すことで、贈る相手の無事を祈るという意味合いをもたせるのです。

そして最後は、人と人とを結ぶ「絆」という意味です。2種類の紐がしっかりと結ばれているさまは、人と人との結びつきやご縁の強さを強調してくれます。人間関係が希薄になりがちな昨今では、とくにこの3つ目の意味合いで用いられることが多いようです。

水引の起源は飛鳥時代!?

水引の起源は非常に古く、6世紀末から7世紀前半の飛鳥時代にまでさかのぼることができます。遣唐使・小野妹子が帰朝した際、唐からの返礼使が携えてきた贈り物が紅白の麻紐で結ばれていました。この麻紐が水引の起源となり、これ以降、宮中での献上品には紅白の麻紐を掛ける習慣が広がるようになったといわれています。

さらに平安時代のころには、宮中における宗教的な儀式において、「贈答品の装飾」として水引が使用されるようになっていきました。当時の資料によると、「紅白」という色は万物を成す「陰」と「陽」の象徴であり縁起がよいこと、また、神聖な場所と俗社会とを区切るために水を引いて清めるので「水引」と呼ばれるようになったと記されています。

室町時代のころには、水引の素材が麻から和紙へと変化していきます。ここから庶民の生活領域にも浸透していき、現代のような日本独特の装飾文化として定着したのは江戸時代に入ってからのこととされています。

水引の結び方の種類

水引には、大きくわけて「蝶結び」「結び切り」「あわじ結び」の3種類の結び方があります。それぞれどのような意味が込められているのか、また、どのようなギフトシーンに選ぶべきなのか、詳しくみていきましょう。

①蝶結び

「蝶結び」の水引は、羽を広げた蝶々をかたどった結び方で、その形の華やかさから「花結び」とも呼ばれています。下部に広がる紐の片方を引くと簡単にほどけることから、結び直しやすいのが大きな特徴の結び方です。そのため、何度繰り返してもおめでたいお祝いごと、たとえば結婚や出産祝い・新築祝い・開店祝いといった幅広いお祝いや、お祝いに対して贈る各種内祝い、お中元・お歳暮などの季節の贈り物、長寿祝いなどに用います。

ちなみに婚礼関係の贈り物や快気祝いなどは、繰り返しが望まれない慶事であるため、蝶結びは用いませんので注意しましょう。

②結び切り

いわゆる「固結び」と呼ばれる結び方の水引で、一度結ぶと簡単にほどくことができないのが特徴です。固い結びつきを願う結婚祝いや内祝い、繰り返さないようにという願いを込めるお見舞いや快気祝い、弔事の贈り物などに用います。

③あわじ結び

八の字を描くように結び目が複雑に絡み合った「あわじ結び」は、吉祥の食べ物である鮑に似ていることから「あわび(鮑)結び」とも呼ばれています。結び切り同様、簡単にほどくことができないため、婚礼関係の贈り物や快気祝い、弔事など「今回限り」という願いを込めた贈り物に用いられます。とくに、両端をひっぱるとさらに強く結ばれるさまに「末永いお付き合いを」という願いを込めて、結婚祝いに用いられることが多いようです。

あわじ結びの使い方には地域差があり、関西など一部地域では、お祝いごと全般で用いられるケースが多いようです。お住まいの地域にあわせて確認しておくとよいでしょう。

水引の本数と色の意味合い

水引の本数にはどんな意味があるの?

慶事の場合、基本的に割り切れない奇数本(3本・5本・7本)の水引が用いられ、「5本」が基本的な本数とされています。包む金額や状況に応じて本数が変わり、粗品などに対しては簡素な「3本結び」、快気祝いなどのお見舞い品には「5本結び」、出産祝いなどお祝いに関する贈り物には「7本結びの水引」が用いられることが多いようです。

例外として、婚礼関係のお祝いの場合のみ偶数の「10本」結びが用いられますが、これは「両家5本ずつを二重にした結び」という考え方に基づき「両家が互いに手と手を結び合っている形」を表しているためとされています。

色や結び方だけでなく、本数についても心配りが必要な水引。これらのマナーを覚えるだけでも大変かもしれませんが、だからこそ、場にふさわしい水引を選ぶことができるかが重要な鍵になるといえそうです。

鈴木

水引に使用される色の組み合わせ

慶事の水引の色の組み合わせ

赤白

慶事全般に用いられるのが「赤白の水引」です。赤には「魔除け」、白には「神聖で汚れのない」という意味が込められています。

よく「紅白の水引」と混同されがちですが、紅白は皇室のお祝いごとにのみ用いられる組み合わせの水引であるため、一般的に目にする機会はほとんどありません。紅色の水引は赤い染料を用いて染められているものの、染め上がった色味はいわゆる「玉虫色」と呼ばれる濃い複雑な緑色をしているので、光の加減で黒と間違えられることさえあるようです。「赤・白」の水引とは大きく異なっていることに注意しましょう。

金銀

結納や結婚祝いには「金銀の水引」が使われますが、赤白の水引と同様の使い方をしている地域もあります。長寿祝いや褒章受章祝いなど、結婚だけでなく一生に一度のお祝いごとに使われることもあるようです。

金赤

「金赤の水引」は、神札や門松飾りなどといった特殊な用途にのみ使われます。

弔事水引の色の組み合わせ

黒白 / 黒銀

「黒白の水引」「黒銀の水引」は、京都や京都文化の影響を受けた一部以外の地域で、香典やお供えなどの仏事全般に用いられています。明治時代以降、西欧文化において黒が喪に服する色であるという考え方が流入して以来、「黒=弔事の色」として使用されるようになりました。

黄白

黒白の水引と同様、香典やお供えに用いられますが、黒を避ける傾向にある関西や北陸など、特定の地域が対象となる組み合わせです。この場合の黄色は「土の色」を意味し、「仏様は土に還る」という意味が込められています。

双銀

女性が香典を渡す場合や、キリスト教の形式にのっとった葬儀が執り行われる場合に用いられます。

双白

神式の葬儀が執り行われる場合に用いられます。

青白

もともと限られた一部地域での仏事で使用されていましたが、使いわける人が減ってきたことから段々と使用されなくなり、近年はほとんど用いられなくなった組み合わせです。

弔事の水引は、慶事のもの以上に地域色や宗教色が反映されており、色の組み合わせもさまざまです。一番基本的な組み合わせを覚えておき、実際に準備をする段になったら、ご家族や近所に住んでいる方に聞いて確認するのがよいでしょう。

鈴木

思いをしっかり伝えたいなら、リンベルの「アート水引」がおすすめ

アート水引とは

リンベルでは、「アート水引サービス」をご提供しています。これまでご紹介した水引のマナーや伝統的な思想をしっかり継承しつつ、現代のギフトシーンにもさりげなく馴染むようなおしゃれな装いに生まれ変わった新しいデザインの水引です。

コスト削減により、印刷などで簡略化されることが多くなっている水引ですが、本来は、願いや想いを託す日本独自の装飾文化として長い歴史を歩んできたもの。この文化を受け継ぎながら、次の時代に受け入れられるように工夫をこらすことで、心を込めて選んだ贈り物をさらに素敵なものに演出するお手伝いをいたします。手元に届いた瞬間から喜んでいただけるような、特別なデザインの水引をご用意しました。

リンベルオリジナルデザインのご紹介

結び切り:婚礼・葬儀など、繰り返しを望まない場に使われる結び方

蝶結び:簡単に結び直せることから、何度あってもおめでたいお祝いごとに使われる結び方

本物の水引は、贈り物に品と風格を与えてくれます。日本ならではの「願い」の込められた、伝統文化の結晶のひとつといえる水引で、大切な贈り物を美しく彩ってみませんか。

鈴木