一周忌に参列される方は「お供え」をお持ちになりますが、それに対して引出物や「お返し」はした方がいいのでしょうか。ここでは、一般的な一周忌の「お供え」と「お返し」について説明します。
一周忌では「お供え(御仏前)」と「引出物」
四十九日を過ぎたら「香典」「香典返し」とは言いません
「香典」というのは亡くなった方が仏になる前、四十九日までのお供えのことを言います。それ以降の法事でもつい「香典」「香典返し」と言ってしまいがちですが、「お供え(御仏前)」「引出物」に呼び方が変わることを覚えておきましょう。
一周忌は「お膳と引出物」でお返しを
いただいたお供え分をほとんど返すくらいのつもりで
一周忌でも「参列する側は金品のお供えをする」、「喪家側はお膳と引出物でお返しする」のが一般的です。香典返しは、いただいた香典の半額程度を目安にする「半返し」がよく知られていますが、一周忌は「お膳+引出物でいただくお供えと同額から、少なくても7割程度になるように」と言われます。
「お供え」と、「お膳」「引出物」の相場は
地域などにもよりますが、お供えは1人あたり10,000~20,000円包むことが多いようです。それに対して、お膳は5,000~10,000円前後、引出物は3,000~5,000円前後が相場と言われます。ただし、「負担にならないようお供えはお菓子程度で、お膳は用意しない」ですとか、逆に「お膳は相場以上の高級料亭にするのが恒例」といったケースもありますので、できれば両親や親戚など、事情に詳しい人に前もって相談しておくとよいでしょう。