日本のお祝いごとに欠かせない赤飯。もちろん出産内祝いでも用いられます。今回は出産内祝いに最適な赤飯ギフトや、赤飯がお祝いに使われるようになった由来をご紹介します。
出産内祝いにピッタリな赤飯ギフト
炊飯器で手軽に炊ける赤飯ギフトも
昔ながらの赤飯の作り方は、(1)小豆を一晩かけてもどす(2)小豆をゆでる(3)小豆を取り出し、煮汁にもち米をつける(4)もち米と小豆をせいろで蒸し上げる と、とても手のかかるもの。核家族化が進み、ご近所とのお付き合いも減った現在では、手間のかかる赤飯を近所に配る慣習は薄れてきました。
そうはいっても「お祝いにはお赤飯」というイメージは根強いもの。最近では小豆・煮汁・もち米が密閉パックされていて、炊飯器で簡単に炊ける赤飯ギフトが販売されています。また、赤飯と紅白饅頭や、赤飯と鯛めしなどのおめでたいセットなどもあります。
炊きたてのお赤飯は配れなくても、お赤飯はお祝いごとに欠かせないギフトなので、手軽に炊ける赤飯ギフトを贈るのもひとつの手です。
赤ちゃんの名入れができる
赤ちゃんのお名前をお披露目する機会でもある出産内祝い。内祝いギフト用の赤飯は、パッケージにお名前やメッセージを印刷したラベルをつけられるサービスがあります。
ご自分で赤飯を炊く場合の注意点!お祝いごとにすりごまは避ける?
赤飯にはごま塩(ごま砂糖)がつきもの。ごま塩にはすりごま・切りごまがありますが、「切る」「する」は縁起の悪い言葉とされています。お祝いの赤飯につけるごまは、煎ったままのごまを添えるようにします。
このならわしは薄れてきているようですが、念のため切りごま・すりごまは避けたほうがよいでしょう。
昔は、赤飯は厄払いとして食べられていた
古来、赤い色には魔力があり、災いをはらう力があると信じられていました。赤飯にもその魔力があるとされ、よくないこと(葬儀など)があった時の厄払いとして食べていたのです。
天然痘が大流行した江戸時代では、病気を運んでくる疱瘡神は赤い色が好きだと考えられおり、疱瘡神を喜ばせて追い払うために、赤い物を置いたり赤飯を食べたりしたという記録が残っています。
その後、医学が進歩して病気の予防や治癒が可能になってからは、お赤飯は凶事(葬儀や病気)が起きた時の厄払いとしての役割が残りました。さらに時代を経て、厄が去った(=よい方向に向かう)ことが転じて、お赤飯をお祝いの時に食べるようになったそうです。