新築祝いのお返しでタブーはある? 気をつけるべきポイントを解説

イラスト:「今日届きました! このお礼はお披露目であらためて…」と、新築祝いのカタログギフトが到着した旨を電話で一報入れる女性と、「新居に招いてもてなすお披露目をするならば、内祝いを用意する必要はありません」と言うギフトコンシェルジュ

新築祝いをいただいたら、「新築内祝い」としてお礼の品をお贈りするのが一般的です。新築内祝いにふさわしくない品はあまりありませんが、お相手によっては避けたほうがよいものもあります。新築内祝いでの品物選びで気をつけるべきことや、お祝いをいただいた際のふるまいかたを解説します。

新築内祝いとは

現代において新築内祝いとは、個人や法人の建物を新築したことに対していただいたお祝い(=新築祝い)へのお返し(=新築内祝い)を指します。この場合の新築は、一戸建てだけでなく、マンションやビルも含まれます。

また、”よいことがあった家が、近隣や縁ある人をもてなしたり、祝いの品を差し上げたりして、そのおすそ分けをする“ことが、内祝いの本来の目的です。したがって、新居に人を招く「お披露目」こそが本来の新築内祝いといえます。施工や引越しにあたって、特にお世話になった方へは、新居をお披露目することも検討してみるとよいでしょう。

新築内祝いの内容は、お披露目を行うか否かで決めます。お披露目する場合、それ自体が内祝いになるため、基本的に内祝いを用意する必要はありません。「何も用意しないのでは気が引ける」と感じる方は、お土産(引き出物)としてプチギフト(お菓子やミニタオルなどちょっとしたもの)をご用意すればOKです。お披露目を行わない場合には、新築祝いをいただいた方に対して、新築内祝いの名目で品物をお贈りします。

新築内祝いでタブーとなっている品物

新築祝いの場合は、新居に災いが起きないよう、火事を連想させるライターや赤い物は贈ってはならないタブー品とされています。新築内祝いの場合には、そうした新築ならではのタブー品はありませんが、一般的に内祝いには適さないといわれる品は避けるようにしておくと安全です。

昨今ではこれらのタブーを気にしない傾向もありますが、お相手との関係性や個人の価値観を考慮することも大切です。以下の記事ではタブー品ほか、タブーが転じて縁起物といわれる品などの例をご紹介しています。

ここからは、贈答品の中でも特に新築内祝いで迷いやすい品について、実際に問題がないのか解説します。

「日本茶」はタブーとは言い切れない

日本茶は香典返しにも用いられることから、縁起が悪いイメージを持つ方は一定数いるようです。しかし、日本茶はお中元やお歳暮など季節のご挨拶では定番品のひとつですし、新茶の季節にはプチギフトとしても活躍します。地域によっては出産祝いや結婚祝いにも適した縁起物とも捉えられているのです。

このように日本茶は弔事専用というわけではなく、お祝いごとやその内祝いにも用いられますが、お相手との関係性を踏まえて選ぶ必要がある品ではあります。

「商品券」や「ギフトカード」はお相手による

結論から言うと、内祝いに商品券やギフトカードを贈ること自体はマナー違反ではありません。ただし、お贈りする金額がはっきりとわかってしまう品ですし、お相手によっては味気ないと感じる方もいらっしゃるでしょう。お相手の好みがわからない場合は、価格がはっきりとはわからないカタログギフトを贈るのがよいでしょう。

お相手に喜んでいただける金券もあります。たとえば、お相手が大好きなブランドやメーカーの金券であれば、お相手のことを考えて選んだことが伝わるはずです。「お好きだとおっしゃっていたので…」と選んだ理由を添えてお贈りしてみましょう。お相手との関係性やいただいた金額も踏まえて検討してみてください。

新築内祝いの気を付けるべきポイント

新築祝いをいただいたら、まずは受け取った旨の一報を

新築祝いを贈ってくれた方は、「ちゃんと届いたかな?」と到着のタイミングを気にかけていらっしゃいます。先さまに安心していただけるよう、受け取った当日もしくは翌日には、まずはお礼の一報を入れましょう。電話でもメールでも、最近ではSNSもありますが、お相手が気づきやすい手段で連絡して構いません。受け取りの連絡をすませたら、後述するお礼状や新築内祝いの準備をしましょう。

新築内祝いには熨斗(のし)を掛ける

のし紙画像:紅白蝶結び水引の上に表書き「祝御新築」左に吹き出しで「御新築祝」「御引越祝い」などと書かれている。右上には熨斗イラスト。水引下には贈る人の名前「佐藤」 右に吹き出しで「名字もしくはフルネーム、連名でも可」

新築内祝いには熨斗(のし)紙をかけます。水引が5本または7本の「紅白蝶結び」で、中身の豪華さに本数を合わせましょう。表書きは水引の上に「新築内祝」または「内祝」と表記して、水引の下に贈り主の名前を書き入れます。二世帯住宅など名字が複数ある場合は、親の名字を右側に書くようにします。

品物を配送する際はお礼状を添える

電話やメール、SNSがなかった時代には、お祝いをいただいたらまずはお礼状を出すのがマナーでした。現代は受け取った旨をすぐに先方にお伝えできるため、お礼状はその後でも構いません。

お礼状でなくてもお礼は伝えられますが、特に、新築祝いをくださった方へは「今後もよいお付き合いを」という意味でも、お礼状を送りたいものです。お礼状は品物に同梱するのがおすすめです。配送の関係でお礼状を同梱できない場合は、別送も検討してみてください。あるいは、お店のサービスの一貫として、各種定型文やオリジナルのメッセージカードをつけられることがあるので、チェックしてみてください。

お礼状の文面には、季節の挨拶、近況報告、いただいたお祝いのお礼、お贈りした品について、今後もよいお付き合いをしたいこと、などが書くとよいでしょう。なお、本来の内祝いには「お返し」という意味はないので、「お返しに◯◯を贈ります」といった表現は避けましょう。「心ばかりのお品をお贈りします」などとし、「お返し」を強調しないよう気をつけます。

メッセージ例

拝啓

温かな春の日差しが心地よい季節となりました。皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびは、心温まるご祝儀を賜り、誠にありがとうございました。お送りいただいた花瓶は、家族で選んだダイニングテーブルに飾り、春の花を活けて大切に使わせていただいています。心から感謝申し上げます。

新しい季節が始まり、家族全員で新鮮な気持ちで日々を過ごしております。
お近くにお越しの際は、どうぞ遠慮なくお立ち寄りください。

また、心ばかりではありますが、内祝いの品をお贈りいたしました。何卒お納めくださいませ。
略儀ではありますが、まずは書中にてお礼申し上げます。

敬具

新築内祝いの時期・相場について

新築内祝いは新居引っ越しから1〜2カ月以内を目安に

新築内祝いをお贈りするタイミングは、お披露目をするケース・しないケースの2パターンが考えられます。どちらにしろ、お祝いをいただいたらすぐに受け取った旨とお礼の連絡をしましょう。

  • お披露目をしないケース
    →新居引っ越しから1カ月〜2カ月以内に内祝いを贈る。
  • お披露目をするケース
    →お披露目の際に内祝いを用意して、帰り際に渡す。もしくは、お披露目の場で内祝いを贈る旨を伝えて、後日配送する。

いただいた品物の1/3〜半返しが相場

新築内祝いの金額は、他の内祝いと同様に、いただいたお祝いの1/3〜半額が相場とされています。ただし、親や親戚などから高額のお祝いをくださったケースではその限りではありません。

高額なお祝いは「これから何かと入り用でお金がかかるから」という支援の意味合いがあるため、相場どおりの割合で内祝いをするとかえって心配させてしまいますから、相場にこだわらず感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。

新築内祝いでおすすめの品物は?

①お米やスイーツなどの飲食物

お米やスイーツ、お茶などの飲食物は、新築に限らずさまざまな内祝いで選ばれる定番品です。贈られる側としては、食べたらなくなる「消え物」であること、量が多い場合でもおすそわけが可能なことなどがメリットにあげられます。贈る側からしても、あまり迷わずに選べるでしょう。価格帯が幅広いのも選びやすいポイントとなっています。

少しずつ食べられる個包装や、日持ちがする焼き菓子、高級レトルト食品など、内祝いに選ばれる飲食物は豊富にあるので迷ってしまうかもしれません。その際には先に予算を決めて、その範囲内から探してみてるのがおすすめです。また、「普段使いよりも高級な価格帯」を選ぶと、より楽しんでいただけるかもしれません。

②タオル

タオルは内祝いの定番品であり、新築内祝いにも適したお品のひとつです。消耗品ではありますが、しばらくは使用できるものですから、好き嫌いの分かれるキャラクターものや、派手な色柄は避けておくのが無難です。ナチュラルな色の無地で、高級感のあるタオルがおすすめです。

➂カタログギフト

カタログギフトは、お相手には価格がわからないようになっているため、商品券や電子マネーのような「お金感」はなく、さらにお相手に好きなものを選んでいただけるのがメリットです。お相手の好みがわからない場合にも、喜んでいただけるお品を贈ることができるのでおすすめです。

新築内祝いにおすすめのカタログギフト

予算に合わせて選べるカタログギフトは、お相手の好きなものを選んでいただけるのはもちろん、贈る側も品物選びに迷わないので、新築内祝いでも活躍します。価格帯が豊富ですので、予算に合ったぴったりの新築内祝いが見つかるでしょう。

3,000~4,999円(税込)のカタログギフト

5,000~9,999円(税込)のカタログギフト

10,000~19,999円(税込)のカタログギフト

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