祖父母からお孫さんへ贈る入学祝いについて おすすめの品物を解説

イラスト:友だちに「あれ?昨日と違うランドセル?」と声をかけられ「ん…2つあってね…」と二組の祖父母の顔とそれぞれからもらったランドセルを思い浮かべて困り顔の女の子

祖父母にとってお孫さんの入学は大変喜ばしいイベントの一つです。お孫さんのためにこれから入学祝いを贈りたいと考えているものの、どのような品物を贈るべきか迷っている方もいるのではないでしょうか? そこで今回は、祖父母からお孫さんへ贈る入学祝いでおすすめの品物について解説します。

お孫さんの入学祝いでおすすめのプレゼント

小学校入学時

小学校入学と聞くと、まず「ランドセル」や「学習机」などの毎日使う必需品を入学祝いとして贈りたくなるものです。ただし、それは「もう一方の祖父母」、つまりお子さまのパートナーのご両親も同じかもしれません。いきなり「男親の両親が買うもの」「私たちが買ってあげたいから」といった主張をぶつけたりせず、まずはさりげなく「ランドセル(学習机)の用意はどうするつもり?」と聞くような形で、両親や本人の意向を探ってみましょう。

ランドセルや学習机以外で入学祝いを選ぶのであれば、自転車とヘルメットの組み合わせはどうでしょうか。「すぐサイズが合わなくなるので贈りがいがない」と感じるかもしれませんが、兄弟姉妹やいとこなどで受け継いでもいいですし、最近はサイズ調整をしながら長く乗ることができる自転車も登場しています。
時間の読み方を学べる知育時計や、入学式用のお出かけ着、登下校用の運動靴など、ランドセルや学習机よりも手ごろな品を選び、残りはお祝い金として贈るのもおすすめです。品物は手ごろであってもお孫さんにとって記念になりますし、お祝い金は物入りな小学校生活に役立てられます。

中学校・高校入学時

中学校・高校入学ともなれば、本人もあれこれ欲しいものがあるはずですから、まずはリクエストしてもらうのもよいでしょう。部活で使う道具や文房具などであれば、思い切ってよいものを選ぶと喜ばれるでしょう。ただし、スマートフォンや化粧品など両親の教育方針に反するものを勝手にプレゼントしたり、本人が自分で管理しきれないほど多額の現金をお祝い金として直接渡したりするのは考えものです。

リクエストではなく、祖父母が入学祝いを選んであげるのであれば、しっかりとした腕時計や財布、私服の学校の場合は少しあらたまった席で着られる服・靴など「大人の仲間入り」を感じられるようなアイテムはどうでしょうか。そうした品がまだ早すぎるようであれば、通学用のサブバッグや休日用、塾通いなどで使えるリュックやカジュアルバッグなどもよいでしょう。

大学入学時

大学入学ともなれば、もう立派な大人。欲しいものをリクエストしてもらうにも、むしろこちらを気遣って遠慮したりすることもあるかもしれません。また、アルバイトやインターン、就職活動などで大人として振る舞うことも増える年頃ですから「子ども扱い」が感じられるプレゼントは避けたいところです。まとまったお祝い金も、本人に直接渡しましょう。
腕時計や財布を入学祝いにするのであれば、社会人になっても使えそうなものを目安に選んであげましょう。名入れボールペンなど「学校より大学やオフィスが似合いそうなワンランク上の文具」もずっと大事にしてもらえるでしょう。進学を機に一人暮らしを始めるのであれば、家電や家具などを一緒に選んで買ってあげるのも喜ばれるはずです。

贈るものの目安がつかない場合は?

リクエストをもらうことが難しかったり、遠慮から「なんでもいい」と言われてしまったりして、贈るものの目安がつけられない場合は、お孫さんや両親が必要なものを自由に選べるカタログギフトがおすすめです。

また、ご祝儀(現金)を贈る際もカタログギフトを合わせて贈るのがおすすめです。
ご祝儀(現金)のみを贈るよりもカタログギフトを一緒に贈ることで、ご祝儀(現金)は学習面や部活動、習い事などに使うことができ、さらにカタログギフトから欲しいと思ったものを選んで手にすることができる、二重にうれしい入学祝いになるでしょう。
カタログギフトには、メッセージカードや熨斗(のし)などを付けることができるのもポイントです。

入学祝いで好評なのが、幅広いジャンルの品がバランスよく取り揃えられたタイプのカタログギフトです。小学生から中高生まで使いやすいカジュアルなバッグもあれば、初めての1人暮らしに役立つ食器や家電、お祝いにぴったりなグルメと盛りだくさんで、お贈り先さまに合う素敵なギフトを選んでいただけます。また、お孫さんの好みがわかっているのであれば、キャラクターなどのテーマを持ったカタログギフトもおすすめです。ファッション雑誌を読むように、楽しみながら入学祝いの品を選んでいただけます。

祖父母からお孫さんへ贈る入学祝いの相場

小学校入学時

小学校入学時のお祝いの相場は1~3万円程度といわれていますが、「初めて学校へ行く特別なお祝い」ということで、さらに高額のお祝いをする祖父母も少なくないようです。
物価が上がっていることや「6ポケット」現象の影響による高級志向もあり、定番のお祝い品である「学習机」や「ランドセル」の中心価格帯も6~7万円と徐々に上がっています。

中学校・高校入学時

中学校入学時のお祝いの相場も1〜3万円程度といわれていますが、これには「本人に現金を直接渡しても管理できる程度の額」ということが背景にありそうです。実際には、お祝いと別に両親へ資金援助をするなど、小学校の入学祝いよりも高額が贈られるケースが多いと見られています。

大学入学時

大学入学時のお祝いの相場は1〜5万円程度だとされています。これも実家を離れて遠方で1人暮らしをする場合、学業が忙しくアルバイトができない場合など「学生生活にどれくらいお金がかかるか」によって、さらに高額のお祝いや、資金援助をする祖父母が少なくないようです。

入学祝いの渡し方・押さえておきたいマナー

入学祝いに適したのし袋は?

入学祝いにかけるのし(熨斗)は、水引が紅白のちょう結び(花結び)になっているものが一般的です。この水引の結び方は「ほどきやすく、何度でも結び直せる」ことから「何度あってもいいお祝い」に用いられます。同じくお祝い用の定番であるあわじ結びの水引でも構いませんが、「一度きりのお祝いごと」に用いられる結び切りの水引は避けておきましょう。

画像:熨斗マーク付き赤白蝶結び水引の書かれたのし紙。蝶結びの上には表書として「御祝」、その右上に小さめ文字で「御入学」と黒い筆文字で書かれている。蝶結びの下には「リンベル太郎」と贈り主の名前が。

表書きは「祝ご入学」「御入学御祝」など

水引の上段に入れる表書きは「祝ご入学」「御入学御祝」「入学御祝」などが定番です。お孫さんに合わせてカジュアルに贈りたいのであれば「ご入学おめでとう」などとしてもよいでしょう。

入学祝いを贈るタイミング

入学祝いを贈るのは入学式の2〜3週間前がよいとされていますが、入試結果待ちなどの不確定要素がなければ、お祝い品調達のタイミングに合わせてもよいでしょう。遅くても1週間前までに贈るようにすると、入学準備に役立てやすくなります。

メッセージを添えるのもおすすめ

「直接渡せるから話もできるし、メッセージなんて気恥ずかしい」などと考えるかもしれませんが、メッセージカードを添えることでお祝いの気持ちがより伝わりますし、後々まで残しておけば、お孫さんが大きくなった時の記念にもなります。

現金を贈る場合は新札で!

現金でお祝い金を贈る場合は、新札を用意するのが本来のマナーといわれます。親しい間柄ですから過度に気を遣う必要はありませんが、せっかくのお祝いですので、きちんと用意してあげるとお祝いの気持ちもより伝わるでしょう。

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