卒寿とは? 何歳? 意味や由来、どういったお祝いをするべきかを解説

イラスト:90と書かれたオーナメントや紫のグラデーションの風船を飾り付けた部屋で、家族に囲まれて卒寿を祝ってもらう老夫婦

90歳という長寿を迎えられた方をお祝いする「卒寿祝い」。ご両親や祖父母がこの日を迎えられることはとても特別なことですから、ご本人に喜んでいただけるお祝いにしたいですね。そこで今回は、卒寿の意味や由来、お祝いの仕方のポイントなどを解説します。

卒寿とは

90歳を祝うお祝いのこと

卒寿とは、90歳を祝うお祝いのことです。長寿祝いにはそれぞれテーマカラーがあり、卒寿は白色です。また、紫色も使用できます。

厚生労働省が発表している「令和3年簡易生命表の概況」によると、男性の平均寿命は81.47歳、女性の平均寿命は87.57歳ですので、90歳を迎えた方の卒寿祝いは盛大にしたいものです。

卒寿の意味、名前の由来

90歳の節目を卒寿とするのは、「卒」の略字である「卆」が、「九」と「十」の組み合わせに見えるからとされています。

卒寿のお祝いの仕方

90歳の誕生日に合わせるのが一般的

長寿祝いは元日ごとに1つ歳をとる「数え年」で行われてきました。とはいえ、現代で一般的に用いられる「満年齢」の90歳で卒寿祝いをしても間違いではありません。数え年の90歳は、満年齢では89歳にあたります。数え年でも満年齢でも、ご自身と先方の都合がよいタイミングでお祝いしてください。

また、卒寿祝いは90歳の誕生日に、誕生日祝いと長寿祝いを兼ねて行うのが一般的です。ただし、こちらもご家族の事情や地域のしきたりで変えてOKです。たとえば、誕生日には同居家族だけでお祝いをして、敬老の日、お正月やお盆など、親族が集まりやすいタイミングで卒寿祝いをしてもよいでしょう。

身体に負担が少ない自宅での食事会がおすすめ

卒寿のお祝いといえば、レストランやご自宅での食事会が定番です。しかし、90歳ともなると、気軽に移動するのが難しい方もいらっしゃいます。レストランの個室を選んで送迎も手配する、お相手のご自宅で食事会を催すなど、お相手の体調や状況に配慮して決めましょう。集まった際にはぜひとも写真に収め、後日すぐ部屋に飾れるようにフォトフレームに入れて差し上げると喜んでいただけます。

また、花束もお祝いごとの定番です。卒寿のテーマカラーである白・紫の花を中心にアレンジした花束はいかがでしょうか。ただし、花瓶の水換えなどのお世話が必要ですので、ご本人またはご家族が対応できない場合は、プリザーブドフラワーがおすすめです。プリザーブドフラワーはお世話いらずで、5年程度は鮮やかな花色を楽しめます。

習わしにとらわれず、臨機応変にお祝いを

卒寿のお祝いとして古くから行われてきたのは、テーマカラーである白や紫の帽子・ちゃんちゃんこ・座布団などを用意し、お相手に着ていただくことです。しかしながら、あまり着慣れないものですので、お相手に負担をかけそうであれば、習わしにとらわれず、帽子だけにしたり、別の贈り物を用意するといった配慮をしましょう。

卒寿のお祝いのメッセージの書き方

記念すべき卒寿のお祝いにあたり、贈り物にはぜひメッセージカードやお手紙を添えて差し上げましょう。お互いにとって、とてもよい思い出になるでしょう。

ここでは、父母(義父義母)、祖父祖母へ向けてのメッセージカードの文例をご紹介します。卒寿の方が読みやすいよう、一文をシンプルにまとめる、大き目の文字で書くことがポイントです。お相手とのエピソードを思い浮かべながら、アレンジしてみてください。

父・義父に贈るメッセージ文例

お父さん、卒寿おめでとうございます。

お父さんのいつでもどんなことでも楽しむ姿、いつも尊敬しています。

また元気な顔を見にきますね!

母・義母に贈るメッセージ文例

お母さん、卒寿の誕生日おめでとう!

お母さんが元気で長生きしてくれて、私たち家族はとても幸せです。

来年もまた、みんなで食事会を催すから楽しみにしていてね。 無理せずのんびり、楽しい毎日を過ごしてください。

祖父に贈るメッセージ文例

卒寿おめでとうございます。

元気なおじいちゃんは私たちの自慢です!

またおじいちゃんの若いころのお話、たくさん聞きたいです。 体に気をつけて、これからも長生きしてね!

祖母に贈るメッセージ文例

卒寿のお誕生日おめでとう!

みんなを笑顔にしてくれるおばあちゃんは、私の誇りで、目標です。

暑さが和らいだら、また一緒に散歩にいこう!

これからもずっと健康で、自慢のおばあちゃんでいてね。

以下の記事でも、長寿祝いのメッセージ文例をご紹介しています。

卒寿祝いにおすすめのプレゼント4選

ひとくくりに卒寿といっても、この年齢の方の健康状態は本当にさまざまです。食事はどんなものが食べられるのか、生花のお世話は可能そうか、外を出歩くことはあるのかなど、お相手の近況を確認してから贈り物を選ぶとよいでしょう。

また、贈り物を決めかねているならカタログギフトも1つの選択肢になります。
カタログギフトというと、贈り先さまに「選ばせる」ギフトというイメージをお持ち方も多いかもしれませんが実際には、贈り先さまに「商品を選ぶ楽しい時間を贈る」という一面もあります。

たとえば、ご家族がいらっしゃる方に贈った場合、家族会議を開いて商品を選ぶ、というお話も聞きます。このようなケースでは、ご家族で好きな商品を1つずつ出し合って、最終的に1つを選ぶという非日常な体験を贈ることができ、家族のコミュニケーションツールにもなります。

「商品を決めるとき」と「選んだ商品を使うときや食べる、体験したとき」に、2度の「楽しい・うれしい」を感じることができるのもカタログギフトの特長です。

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