結婚内祝いは、おふたりの新たな門出を祝ってくれた方々に、感謝の気持ちを込めて贈るギフト。だからこそ、喜んでいただけるギフトを贈りたいものです。今回は、「もらって困るギフト」や「気になるマナー」について、実際に結婚内祝いを受け取った方々のホンネをお聞きしました。そこから見えてくるルールをしっかりおさえて、喜ばれる結婚内祝い選びにお役立てください。
もらって困った!「なにコレ?」結婚内祝い ワーストランキング
「せっかくもらったけど、困ってしまった…」という結婚内祝いについてお伺いしたワーストランキングは、ご覧のような結果になりました。
ワースト1に「趣味に合わない雑貨や小物」、そしてワースト3に「嫌いな食べ物」がランクイン。やはり、「趣味や好みに合わないものをもらったら困る…」というのが、ギフトをもらう側のホンネのようです。「絶対、これがおすすめ!」、「すごくおいしいから!」と贈ったとしても、結果的に、自分たちの趣味・嗜好を相手に押し付けるかたちになってしまっていることもありそうです。ギフト選びの基本とも言える“相手の好みに合うか?”をきちんと考えることは、感謝の気持ちを贈る結婚内祝いを選ぶ上で、絶対に外せないポイントだと言えそうです。「とは言え、相手の好みがわからない…」、そんなときには、もらった方が自分の好きな品物を選ぶことができるカタログギフトを選ぶということも賢い選択のひとつです。
また、ワースト2にランクインしたのは、「新郎新婦の名前が入ったギフト」。贈る側は「私たちの幸せを贈りたい!」という気持ちなのかもしれませんが、いわゆる“名入れギフト”は「捨てるに捨てられないし扱いに困る…」というのが、もらった側のホンネなのではないでしょうか。しかし、別の名入れギフトに関する調査では、「食器などの残るものは困るけれど、スイーツやお米などの消えモノならOK」という声もあります。参考にしてみてはいかがでしょうか?
そして、ワースト4には「賞味期限の短い食べ物」、ワースト5には「体験型ギフト」が入りました。例えば、出張が多くて家を空けがちな方に賞味期限の短い食べ物を贈ってしまったり、ご自宅から遠く離れた地の温泉券を贈ってしまったり…。もらった側の状況とのミスマッチによって「もらってもうれしくない…」ということが起こっているようです。贈る相手のライフスタイルや状況を考えることも、ギフト選びの大切なポイント。
しかし、普段はなかなか行けない、料亭や宿などに行くことができる体験型ギフトは、人気が高まっているギフトです。ひと工夫して、ギフトをもらった方が、お好きな体験を選ぶことができる、カタログギフト形式のものを選ぶのも賢い選択かもしれません。
「カチン!」ときてしまった…。結婚内祝いマナー違反 ワーストランキング
実際に結婚内祝いをもらった方々に伺った、「これはマナー違反だと思う!」をランキングしたところ、一番目立ったのは「金額」に関することでした。
ワースト1には「自分の贈ったお祝いより高価なものをもらった」が、そしてワースト3には「自分が贈ったお祝いの1/3以下の価格のものだった」がランクイン。お贈りする品物の金額が高すぎても安すぎても、相手の気分を損なうことにつながってしまうということがわかります。一般的に結婚内祝いの金額の目安は、いただいたお祝いの1/3~1/2程度だといわれています。しかし、「1/3くらいかな?」と思って贈ったものが、いただいたお祝いの金額帯の見誤りで、実は、1/3以下の金額だった…ということも。余裕をみて、1/2くらいの金額を意識して選ぶのが無難だと言えそうです。
ワースト2に入ったのは、「本人たちではなく、友人経由で受け取った」。感謝の気持ちをきちんと伝えるためには、直接会ってお渡しするか、配送でご本人にお届けする必要がありそうです。
そして、「のしや包装紙がない状態で届いた」、「カードや挨拶状がない」といった「贈り方」に関することも上位にランクインしています。感謝の気持ちをきちんと伝えるためには、のしや包装紙、メッセージカードなど、ギフトとしての体裁をきちんと整えて、気持ちをかたちで表すことも大切です。
ワースト5には「お祝いを贈ったことも忘れたころに届いた」という「タイミング」に関することも入っています。結婚内祝いは、お祝いをいただいてから1ヶ月以内にお返しするように心掛けるとよいでしょう。
品物選びはもちろん、「金額」「贈り方」「タイミング」もきちんとおさえて、感謝の気持ちがきちんと伝わる、もらった方に喜んでいただける結婚内祝いを贈りましょう。
調査実施:ギフト総合研究所