地鎮祭とは、神主さんに祝詞をあげてもらう何かの儀式…? となんとなくイメージしている方も多いのではないでしょうか。この機会にぜひ、本来の地鎮祭の意味合いを知っておきましょう。
地鎮祭とは?
その土地の氏神様に「土地を利用する許しをもらう」儀式
地鎮祭は、家などの建物を建てるにあたって、その土地の氏神様に土地を利用する許しをもらい、工事の安全を祈願する儀式です。
玉串料やお供えには紅白の熨斗をかけますし、儀式の後には宴席を設けることもありますが、いわゆる「お祝いごと」にはあたりません。
神式が主流だが、仏式などで行ったり、そもそも行わないケースも
地鎮祭は神道の考え方による儀式ですので、神式で行われるのが一般的です。ただし、稀にお寺の地鎮祭を仏式で行うといったケースもあります。また、施主の意向によっては地鎮祭自体を行わない場合もあります。
地鎮祭で施主が用意するべきことは?
基本的には建築会社が手配を進めてくれる
地鎮祭は工事を行う建築会社が主催し、神主への依頼などの段取りや手配も仕切ってくれるのが一般的です。地鎮祭の儀式で使う祭壇も、基本的には神社か建築会社が用意してくれます。
ちなみに、地鎮祭の日取りにはいわゆる六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)ではなく「建築吉日」という独自の暦が用いられます。日取りなども建築会社と相談して決めていきましょう。
玉串料(初穂料)や宴席(弁当)の費用、近隣への手土産は施主が用意
施主は地鎮祭で何を用意するか見ていきましょう。
神主さんに謝礼としてお渡しする玉串料(初穂料)は施主が負担します。相場は2万円~5万円程度と言われますが、建物の規模や、お供え物をどれくらい用意するかでも違ってきますので、建築会社の担当者と相談しておくと良いでしょう。
お供え物(お酒、水、塩、米、野菜、魚など)は施主が用意する場合も、建築会社が建築費用から用意する場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
地鎮祭の後に宴席を設ける場合は、施主が飲食費を用意するのが一般的です。近年は衛生面への配慮などから、宴席の代わりに持ち帰れる仕出し弁当などを差し上げるケースも増えているようです。
地鎮祭の後には工事が始まり、騒音や工事車両の出入りなどでご近所にも迷惑がかかることがあるため、建築会社や現場監督と施主で近隣に挨拶回りをすることがあります。この際の手土産は建築会社も用意することがありますが、施主の方でも用意しておくと良いでしょう。
施主から工事関係者へのご祝儀を出すことも
地鎮祭にあたって工事関係者への謝礼は、特にない場合もありますが、施主からの気持ちとしてご祝儀を出すこともあります。昔から付き合いのある建築会社であれば家族に聞いておく、そうでなくても地域の詳しい方に相談しておけると安心です。
挨拶回りの手土産はなにがおすすめ?
使いきれる日用品や、日持ちのするお菓子などが定番
挨拶回りの手土産には、洗剤やラップフィルムなどの使いきれる日用品、日持ちのするお菓子などを用意することが多いようです。洗剤やお菓子などは好みもありますので、用途の広いタオルなどを用意するのもいいでしょう。