毎年、年末が近づくと、お身内にご不幸があった方から「新年のあいさつを控えさせていただきます」と記された喪中はがき(年賀欠礼状・年賀状挨拶欠礼状)をいただくことがあると思います。
その喪中はがきの差出人であるご遺族に対し、故人を偲び、お悔やみの気持ちをお伝えして送るお返事や、お香典・お供え物のことを「喪中見舞い」といいます。
今回は、そんな喪中はがきをいただいたときに気になる、みんなはどうしてる? や、選ばれるお品のランキング、相場などをアンケート結果に基づきご紹介します。
※昨年、喪中見舞いをもらった男女400名にインターネット調査。
※調査期間:2022年1月26日~1月31日
喪中はがきをもらったら、みんなはどうしてるの?
喪中見舞いにもらったものランキングベスト10
1位 はがき・手紙などでのお悔やみ80.5%
2位 線香12.8%
3位 現金(お香典)5.5%
4位 花3.3%
5位 お茶2.8%
5位 お菓子2.8%
7位 カタログギフト2.5%
8位 ギフト券1.8%
9位 お酒1.3%
10位 フルーツ0.8%
喪中はがきを受け取った場合は、故人やご遺族とご縁が遠いということでない限り、そのままにするのではなく、ご遺族に対し、何らかのかたちでお悔やみの気持ちをお伝えすることをおすすめします。
その気持ちを込めて送るお返事や、お香典・お供え物を「喪中見舞い」といいますが、一般的に「喪中見舞い」として、みなさんはどのような対応をされているのか? 何を選ばれているのか? は気になるところ。
そこで「喪中見舞い」を実際に受け取った方々に、どんなものをいただいたのか伺ってみました。
その結果を見ると、喪中はがきを送った方からいただいたものとして圧倒的に多いのは「はがき・手紙などでのお悔やみ」となり、「お香典」や「お供え物」をいただくというケースは多くはないということがわかりました。
ただし喪中はがきは、故人やご遺族と親しい方々にだけでなく、年賀状でのご挨拶だけはという方にも送っていると思われるため、総数としてはこのような結果になったのではないかと推測されます。
そこで次項では、「お香典」や「お供え物」を贈ったという方はどのような方なのかを調べてみました。
喪中見舞いに「お香典」や「お供え物」を贈っているのはどんな人?
喪中見舞い、どんな人から贈られた?
お線香やお花などのお供え物
近しい親せきから25.8%
故人の友人・知人から22%
ご遺族の友人・知人から17.6%
遠縁の親せきから12.6%
その他の方から8.2%
故人の仕事関係の方から7.5%
ご遺族の仕事関係の方から6.3%
現金やギフト券などのお香典
近しい親せきから26.1%
故人の友人・知人から23.9%
ご遺族の友人・知人から19.6%
遠縁の親せきから10.9%
その他の方から6.5%
故人の仕事関係の方から6.5%
ご遺族の仕事関係の方から6.5%
喪中はがきを受け取った際に、手紙やはがきでお悔やみをお伝えするという方が多い中、「お香典」や「お供え物」を贈られているという方も一定数いました。
では、「お香典」や「お供え物」を贈っているのは、故人やご遺族とどのような関係の方なのでしょうか?
その調査結果が上のグラフになりますが、やはり、受け取った喪中はがきに対して「お香典」や「お供え物」を贈るという方は、故人とご縁の深かった方やご遺族と親しくなされている方々だといえそうです。
喪中はがきを受け取った際、手紙やはがきでお悔やみをお伝えするか、「お香典」や「お供え物」を贈るべきなのかは、この表をご参考にあなたと故人やご遺族との距離やご関係によって、ご判断されてはいかがでしょうか。
喪中見舞いの「お香典」や「お供え物」の相場は?
喪中見舞いの「お香典」や「お供え物」の相場
お線香やお花などのお供え物
1000円程度9.5%
2000円程度8.6%
3000円程度24.8%
5000円程度26.7%
1万円程度12.4%
1万5000円程度2.9%
2万円程度2.9%
3万円程度0%
3万円以上1.9%
現金やギフト券などのお香典
1000円程度3.8%
2000円程度3.8%
3000円程度11.5%
5000円程度34.6%
1万円程度34.6%
1万5000円程度0%
2万円程度0%
3万円程度3.8%
3万円以上7.7%
ここでは、やっぱり気になるお金の話。喪中見舞いの「お香典」や「お供え物」の相場について調べてみました。
その結果、「お香典(現金やギフト券など)」は1万円程度と5千円程度がほぼ同数で最も多く、全体の約7割の方が選ばれている相場のようです。
一方「お供え物(お線香やお花など)」の場合、少し金額が下がり、3千円程度と5千円程度が、やはりほぼ同数でボリュームゾーンとなっています。
また、地域によっては気にしないというところもありますが、お香典に「割り切れる数字」である偶数の金額(2千円、2万円など)を包むのは「割り切れる」=「故人とのつながりを切る」という意味が連想されることもあり、一般的にはタブーとされています。
額がわかる「お香典(現金やギフト券など)」を贈る際には、気を付けるべきポイントです。
ご遺族が好ましいと感じる「喪中見舞い」は?
最後に、ご遺族がもらって好ましいと感じる「喪中見舞い」について聞いてみました。
その結果がこちらです。
贈り主の気持ちが伝わるもの48.8%
故人の好みのものなど、故人の供養になるもの41.8%
遺族の慰めになるもの24.3%
葬儀などの出費の足しになるもの9.3%
ご遺族のほとんどの方は、故人を偲ぶ気持ちや、ご遺族への心遣いを感じられることが好ましいと思っていられることがわかります。
言葉を綴った手紙やはがきはもちろんですが、「お香典」や「お供え物」を手渡しされる場合は、その時の言葉、「お香典」や「お供え物」を配達で送るというときは、一言を添えるのがよいといえるでしょう。
調査実施:ギフト総合研究所