「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」 として、国民の休日に指定される9月の第3月曜日、敬老の日。2022年は9月19日がその敬老の日に相当します。
そんな感謝の気持ちと長寿への願いを込めて贈る敬老の日のプレゼントに、どのようなものを贈れば喜んでもらえるか、毎年お悩みになる方も多いようです。
そこで、こちらの記事では、昨年の敬老の日にプレゼントを受け取ったおじいちゃん・おばあちゃんへのアンケート調査をもとに、「おじいちゃん・おばあちゃん別もらってうれしい敬老の日のプレゼントランキング」や「敬老の日のプレゼントの相場」などをご紹介します。
ぜひ、今年の敬老の日のギフト選びにお役立てください。
※昨年、敬老の日のプレゼントをもらった男女400名にインターネット調査。
※調査期間:2021年10月19日~10月25日
日頃の感謝の気持ちを伝えられるよう、おじいちゃん・おばあちゃんが喜んでくれるギフトを選べるといいですね!
「敬老の日」の由来
発祥
「敬老の日」は、日本で誕生した記念日のひとつです。昭和22年の兵庫県で「お年寄りを大切にし、お年寄りの知恵を生かした村作りをしよう」という考えのもと、9月15日を「としよりの日」として提唱したのがはじまりとされています。
この風習が次第に県内から全国に広がっていき、「もっと良い呼び方にしよう」という声が上がったことで、昭和39年に「老人の日」へと改称され、さらに昭和41年に国民の祝日として「敬老の日」となりました。
9月15日が「敬老の日」とされた理由
「敬老の日」が9月15日に定められた理由は諸説ありますが、そのなかでも「聖徳太子が大阪・四天王寺に悲田院を建立した日が9月15日だから」という説がよく知られています。この悲田院というのは、現在の老人ホームに相当します。
また「717年、元正天皇が養老の滝に御幸した日が9月15日である」という故事にちなんだという説もあります。養老の滝は、現在の岐阜県にある「万病を癒す薬の滝」とされ、ここに御幸した元正天皇が年号を「養老」に改元したといわれています。
いずれの説も推測の域を出ませんが、いつの時代も、お年寄りを敬う心は同じであるということがいえますね。
「敬老の日」も「老人の日」も、お年寄りを敬う気持ちに変わりはありません。どちらも大切にしていきたいですね。
「老人の日」と「老人週間」
「敬老の日」は、2002年まで9月15日と決められていましたが、ハッピーマンデー制度が適用されたことにより翌年からは9月の第3月曜日に制定されました。この際、歴史ある記念日を変えることに戸惑う声が上がることが少なくなかったといいます。
これを受け、老人福祉法で9月15日を「老人の日」として新たに制定することになりました。
「敬老の日」は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」日であり、「老人の日」は「老人が自らの生活の向上に努める意欲を促す」という意味分けがされています。
因みに老人福祉法では、9月15日〜21日の期間を「老人週間」と指定しており、「広く老人の福祉についての関心と理解を深めるとともに、老人に対し自らの生活向上に努める意欲を促す」という趣旨で定められています。
いずれも「敬老の日」とは異なる意味を持ちますが、お年寄りを敬い、元気に長生きしてもらい、誰もが幸せに暮らせる社会を目指そうという考え方は共通しています。どちらも大切にしていきたいですね。
【おじいちゃん・おばあちゃん別】もらってうれしい敬老の日ギフトランキング ベスト5
おじいちゃん編
お酒 36.5%
商品券・ビール券・ギフトカードなどの金券 18.0%
洋菓子 17.0%
和菓子 16.5%
食事券や宿泊券など体験型ギフト 13.5%
おばあちゃん編
お花 31.5%
洋菓子 27.5%
和菓子 23.5%
食事券や宿泊券など体験型ギフト 18.5%
生活雑貨・日用品 17.0%
昨年、敬老の日にプレゼントを受け取ったおじいちゃん・おばあちゃんに、敬老の日にもらったらうれしいものは何か? のホンネをズバリうかがった結果がこちらです。
それぞれ1位になった、おじいちゃんの「お酒」・おばあちゃんの「お花」は、どちらも昨年の調査で1位になっている不動の人気アイテムです。
この各ベスト5で注目したいのは以下の3つ。
- 洋菓子(男性3位17%/女性2位27.5%)
- 和菓子(男性4位16.5%/女性3位23.5%)
- 食事券や宿泊券など体験型ギフト(男性5位13.5%/女性4位18.5%)
これらはおじいちゃん、おばあちゃんどちらも「もらってうれしいもの」として、高順位にランキングされているので、同居しているおじいちゃん・おばあちゃんに贈るなら外さない敬老の日のプレゼントといえそうですね。
「敬老の日」のプレゼントに添えるメッセージ文例集
「敬老の日」のギフトにメッセージを添えてみませんか?ひとことメッセージが添えられているだけで、贈る側・受け取る側ともに素敵な思い出を作ることができます。
贈るお相手別に、メッセージの例文をご紹介します。飾り気のないシンプルな言葉で、感謝とお祝いの気持ちを伝えましょう。
孫から祖父母へのメッセージ
【文例1】
じいじ ばあば 敬老の日おめでとう!
元気で長生きしてね!
【文例2】
おばあちゃん、いつも私のことを気にかけてくれてありがとう。
おいしいものを食べて、これからも元気でいてね。
両親へのメッセージ
【文例1】
お父さん、お母さん、敬老の日おめでとうございます。
なかなか会えないけれど、身体に気をつけて、いつまでも元気でいてね。
プレゼント、楽しんでくれたら嬉しいです。
【文例2】
父さん 母さん
今年も無事に敬老の日を迎えられて本当によかった
落ち着いたら子どもを連れて会いに行くから、どうか健康に気をつけて
また電話するよ
お世話になっている方へのメッセージ
【文例1】
いつも大変お世話になっております。
敬老の日 まことにおめでとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
ご健康とご多幸を祈って。
みんなの予算はどのくらい? 気になる敬老の日ギフトの相場
3,000円くらいまで お子さんお孫さんから/33.5%、それ以外の方から/20.5%
3,000円~5,000円くらい お子さんお孫さんから/28%、それ以外の方から/8%
5,000円~10,000円くらい お子さんお孫さんから/16.5%、それ以外の方から/6.5%
10,000円~20,000円くらい お子さんお孫さんから/4%、それ以外の方から/2%
20,000円~30,000円くらい 30,000円以上 お子さんお孫さんから/1%、それ以外の方から/0.5%
敬老の日のプレゼントというと、お子さんからご両親・お孫さんからおじいちゃん・おばあちゃんへの贈るというイメージが強いですが、それ以外の方が日頃の感謝を込めて贈るというケースも増えているようです。
そこで、敬老の日のギフトをもらったおじいちゃん・おばあちゃんへ、お子さんやお孫さんからもらったもの、それ以外の方からもらったものについて、それぞれいくらぐらいのお品だったのかを聞いてみました。
1万円程度が相場
その結果、お子さんやお孫さんから、またそれ以外の方からも、いただいたお品の価格帯は1万円くらいまでが一般的な相場感となり、なかでも5,000円くらいまでのお品が選ばれているということがわかりました。
おじいちゃん・おばあちゃんにとって特別な年であれば、もうちょっと奮発するのもよいかもしれませんが、一般的には敬老の日のプレゼントの予算はこのくらいでお考えになるとよいでしょう。
「敬老の日」のプレゼントで贈ってはいけないものは?
高齢の方は、縁起やしきたりを気にする方も多いため、ギフトを選ぶときはいくつかのマナーに気をつけましょう。
たとえば、ハンカチは「別れ」「縁が切れる」ことを連想させたり、履物・敷物には「相手を踏みつける」という意味が読み取れてしまいます。さらに櫛や寝具は「苦」「死」という音に通じるため、お相手からの希望がない限り避けた方がよいものとされています。
親しい仲だからこそ、マナーを守って素敵なギフトを贈りたいですね!
敬老の日でもカタログギフトは活躍!
おじいちゃん・おばあちゃんがもらってうれしいのはこんなカタログギフト
今回のアンケートでは、カタログギフトはもらってうれしいアイテムのベスト5には入りませんでした(男性10位5%/女性11位6.5%)が、「人気が高いお菓子を贈ろうと思うんだけど和菓子がいいかな? 洋菓子がいいかな?」「どんなものを選べばいいんだろう?」など悩んだときに、他の多くのギフトシーンでも活躍しているカタログギフトが、敬老の日にも使われることが増えてきているようです。
その裏付け調査として、今回のアンケートで敬老の日にカタログギフトをもらったことがありますか? という問いに対していただいた回答は
今回もらった 12.3%
以前もらったことがある 24.8%
という結果に。
ということは、今年または以前、敬老の日にカタログギフトをもらったことのあるというおじいちゃん・おばあちゃんは3人に1人はいらっしゃるようです。
もしも、今年の贈り物に悩んだらカタログギフトも選択肢の1つに入れてみてはいかがでしょうか?
おじいちゃん・おばあちゃんがもらってうれしいのはこんなカタログギフト
北海道や九州など各産地のご当地グルメが選べるグルメカタログギフト おじいちゃん/39.5% おばあちゃん/43.0%
買い物をするように使えるポイントギフト おじいちゃん/33.0%、おばあちゃん/31.5%
料亭やレストランなど著名な店の味が選べるグルメカタログギフト おじいちゃん/21.5%、おばあちゃん/22.5%
和牛、お米など、1つの食材に特化したグルメカタログギフト おじいちゃん/16.5%、おばあちゃん/17.0%
高級なフルーツが選べるグルメカタログギフト おじいちゃん/9.0%、おばあちゃん/15.5%
高級なスイーツが選べるグルメカタログギフト おじいちゃん/7.0%、おばあちゃん/13.5%
高級なお肉が選べるグルメカタログギフト おじいちゃん/9.0%、おばあちゃん/9.0%
宿泊券や食事券が選べる体験型カタログギフト おじいちゃん/4.0%、おばあちゃん/1.5%
敬老の日でも活躍するカタログギフトですが、おじいちゃん・おばあちゃんにもしもらうとしたら、どんなカタログギフトがうれしいかについても聞いてみました。
グルメカタログ・ポイントギフトが人気の結果に
その結果が上の表になりますが「北海道や九州など各のご当地グルメ」「料亭やレストランなど著名な店の味」「フルーツ」や「スイーツ」が選べるなど、タイプはさまざまですがグルメ系が1位、および3~7位に入るなど、グルメカタログギフトが圧倒的な人気ということがわかります。
注目したいのは、第2位に入った「買い物をするように使えるポイントギフト」です。
これまでメジャーだった、カタログに掲載したものから一品選ぶというカタログギフトのスタイルと異なり、贈ったポイント分だけカタログや専用サイトに掲載されている商品から欲しいものを選べるというかたちの「選べるギフト」が、ご年配の方からも人気が高いことがわかりました。
顔を見せるのも最高にプレゼントに
おじいちゃん・おばあちゃんが近隣に住んでいる場合、また電車などで会いに行ける距離に住んでいる場合は、ただギフトを贈るだけでなく「直接会いに行く」という方もいるようです。一緒に過ごす時間をプレゼントすることで、さらに喜んでもらえるでしょう。
遠距離に住んでいたり、時世柄会いに行くのが難しい場合は、電話をかけたりオンラインでお祝いの言葉を伝えるのもよいですね。
まとめ
以上が、昨年実際に敬老の日にプレゼントをもらったことのある、おじいちゃん・おばあちゃんへのアンケートをもとにした調査結果のご紹介となります。
今年の敬老の日のプレゼント選びのご参考にお役立てください。
調査実施:ギフト総合研究所