お宮参りに七五三、入園・入学となにかと行事が多いのは7歳までで、小学生になった後の大きな行事は6年後の卒業式……。「2分の1成人式(半成人式)」は、成長目覚ましい時期の新しい「節目」として、この数十年で広まったお祝い事です。
2分の1成人式(半成人式)とは?
成人式を迎える年齢の半分、「10歳」の節目のお祝い
2分の1成人式とは、成人式を迎える20歳の半分、つまり10歳を迎えた子どもたちのための節目のお祝いです。日本記念日協会に正式登録されている「2分の1成人式」は毎年2月1日。「十歳(ととせ)の祝い」は毎年3月7日ですが、登録日に行うというよりは、4年生の学年行事として、または誕生日に合わせて祝われることが多いようです。
学校行事が発端ながら、家庭で祝うことも多い
2分の1成人式は、1980年頃に小学校の学校行事として生まれ、全国に広まったのは2000年代以降という、比較的新しい行事です。学校行事として経験した世代が親となった現在では、家庭で祝われることも増えてきました。
2分の1成人式、家庭での祝い方
決まったしきたりはないので、家庭ごとのスタイルで
こうした成り立ちから、2分の1成人式には昔ながらの行事のように決まったしきたりは見られません。学校行事としては両親への感謝の手紙を書く、「2分の1成人証書」を授与するといった祝い方がよく見られますが、これも学校によって違っているようです。家庭で祝う場合も、我が家ならではの祝い方を考えてみるのでよいでしょう。
記念写真など成長の記録を残すのもおすすめ
食事会やプレゼント贈呈などもよいですが、節目ならではの祝い方として、写真館などで記念写真を撮り、成長の記録を残すのもおすすめです。子どもが小学生の間であらたまった写真撮影をするのは、これまで入学と卒業の2回のみでした。しかし2分の1成人式を入れれば、入学から3年・卒業まで3年というちょうどいいタイミングで記念撮影の機会を設けられます。
2分の1成人式におすすめのプレゼント
ブラジャーや腕時計など「大人への階段を登る」品を
2分の1成人式で子どもへ贈るプレゼントは、初めての腕時計といった大人へ近づく自覚を促すような贈り物が記念に残るでしょう。
10歳は第二次性徴を控えた重要なタイミングですから、2分の1成人式を性教育の機会とする家庭もあるようです。女の子の場合は母親と「ファーストブラジャー」を一緒に買いに行くといったプレゼントもみられます。
お酒やタイムカプセル郵便など、10年後が楽しみになる品も
2分の1成人式を迎えれば、20歳を迎えるまであと10年。10年後、お酒を飲める年齢になったときに開けるための長期熟成酒や、最大10年後までの配達日を指定できる「タイムカプセル郵便」を利用した未来の家族への手紙など、10年後が楽しみになるようなプレゼントも良いものです。