親しい友人が遠く海外へ留学することになったら、応援の気持ちをこめてプレゼントを贈りたいものです。お渡ししたプレゼントは海外へ持っていくことになりますから、普段のプレゼントとは違う配慮も必要になります。海外へ留学する友人によろこばれるプレゼントや、注意すべきポイントを解説します。
プレゼント選びの前に! 事前に空港や国のNG品をチェック
留学する方へのプレゼント選びでまず留意しておきたいのが、贈りたい品が国や地域、発着空港でNGに指定されていないかの確認です。留学するご本人でもすべてを把握するのは困難ですから、できれば贈り主ご自身で確認しておきましょう。
すでに生活用品等を留学先に発送済みである場合には、おそらくプレゼントは手荷物として空港へ持っていくことになるでしょう。手荷物は飛行機内に持ち込む「機内持ち込み手荷物」と、搭乗前にチェックインカウンターに預ける「お預け手荷物(スーツケースなど)」の2種類があり、どちらにも重量・個数・内容に制限があります。国土交通省の「機内持込・お預け手荷物における危険物について」や、利用する航空会社のWebページを参照すると良いでしょう。
機内持ち込み禁止のなかには、意外なものも
「危険物」や「凶器になり得る物」が持ち込み禁止であることは、多くの方がご存知ですが、これらに類する物も1容器あたり・1人あたりといった数量制限が設けられています。
たとえばマニキュア、バスオイル、モバイルバッテリー、コードレス製品、喫煙具など、プレゼントに選びそうな品にも制限がありますから注意が必要です。また、「機内持ち込み手荷物」ではNGでも、「お預け手荷物」ならOKな物もあります。
国によっては持っているだけでNGな物も
一部の国では「持っているだけでNG」というアイテムがあります。たとえば電子たばこは日本では何ら問題ありませんが、インドでは所持・保管・携行等が法律で禁じられており、また、メキシコ・シンガポール・タイ(バンコク発着路線)などの空港でも「持ち込み・預けともに不可」となっています。
留学する方へのプレゼントは、「かさばらない物」が基本
留学先に荷物として送るとしても、あるいは、空港で手荷物にするとしても、プレゼントはかさばらない物を選ぶのが基本です。ここからは、留学する方に喜んでいただける、かさばらないプレゼントの例をご紹介します。
快適なフライトをサポートするアイテム
長時間のフライトになるなら、手荷物として持ち込めるネックピローやアイマスク、機内用スリッパなど、機内で快適に過ごせるアイテムがおすすめ。トラベルアイテムは頻繁に使うものではないため、自分で選ぶと適当になりがちですから、贈答になる良い品をお贈りすればよろこばれます。ただし、友人がすでに用意していないかを、事前に確認しておきましょう。
「学び」を意識した学生らしい贈り物
レザーのブックカバーや、書きやすい万年筆やボールペンなどは、学びに向かう友人へのプレゼントにぴったり。勉強で疲れた目を癒やすフェイスピローや、日本らしさのある学業成就の御守などもおすすめです。
留学する友人に現金を贈るときの注意点
留学は何かと物入りですから、やはり現金はありがたいものですし、実用的でかさばることもありません。これまでの関係性にもよりますが、友人であれば現金は3,000〜10,000円くらいが相場です。
現金を贈る場合には、ぜひとも現地の通貨で用意したいところです。日本円でお贈りすると、お相手に両替の手間や、留学先で引き出せる銀行口座への入金などのご負担をかけてしまいます。
もし日本円でお渡しするのなら、日本で必要なものを買い足すために使っていただけるように、旅立つ日まで十分に余裕のあるタイミング(1カ月程度)でお贈りしましょう。
のし袋に包む場合には、紅白の蝶結びの水引を選んで、表書きは「御餞別(せんべつ)」もしくは「おはなむけ」とします。これらの表書きで贈った金品は、基本的にお返しは不要とされているので、お相手に気を使わせずにお贈りできます。
留学先に移られてから贈るという手も
留学前後は何かとバタバタしますから、留学先で落ち着いたころを見計らって、プレゼントをお贈りするのも良いアイデアです。実際に移ってみて足りなかったもののリクエストを聞くのもおすすめです。
日本でおなじみの調味料やインスタント食品、お菓子など、留学先では手に入りにくいものを詰め合わせてお贈りしてみてはいかがでしょうか。留学先でできた友人におすそ分けすれば会話のきっかけにもなりますから、多めに贈るのもおすすめです。