旧正月はいつ? 過ごし方や行事食、旧正月を祝う国についてご紹介

「旧正月」と聞くと「中国などでは何故、現在の正月よりも以前の正月を盛大に祝うのだろう」と不思議に思うかもしれません。国や文化が違えば、伝統や考え方など、何を重んじるかといったことも当然違ってくるのです。今回は、旧正月に当たる日や、旧正月の過ごし方・行事食についてご紹介します。

イラスト:春節の飾り付けのある部屋でお茶を飲みながら寛ぐ家族。祖母から赤い袋に入ったお小遣いをもらって喜ぶ小さな男の子。

日本ではなじみが薄い「旧正月」とは?

「旧い暦」である太陰暦の「正月」のこと

旧正月は、日本では明治4年以前に用いられていた、いわゆる旧い暦である「太陰暦」における正月を指します。太陰暦とは月の満ち欠けを基準にした暦で、現在も使われている太陽暦の1年が365日なのに対して、太陰暦では1年が354日しかありません。

新暦に移行した当初は行事も残っていたものの、やがて移行していった

明治時代、日本が旧暦から新暦に移行した当初は、旧暦に由来する行事なども残っている地域があったといわれます。特に正月などは行事が多いこともあり、旧暦での行事が長く残っていたようです。

お盆など、地域によっては今も旧暦が残っているところもありますが、全国的にはこうした行事は徐々に新暦へ移行していきました。

中国をはじめアジア諸国では現在も旧正月がいわゆる「正月」

一方、中国をはじめシンガポール、韓国、ベトナム、マレーシアといったアジア諸国では現在も旧正月がいわゆる「正月」として祝日になっており、前後も含めて比較的長い休暇をとるのが一般的です。特に中国の旧正月は「春節」と呼ばれ、一大行事として国内外で知られています。

旧正月こと「春節」の過ごし方は?

春節の時期は新暦だと1月下旬~2月中旬まで毎年大きく動く

旧暦(354日)と新暦(365日)ではそもそも1年の日数がまったく異なるため、春節の時期は新暦に置き換えると毎年かなり幅広く移動します。例えば2022年の春節は2月1日ですが、次の2023年は1月22日と一週間以上も早まります。一方、2024年の春節は2月10日ですから、これまた二週間近く移動するのです。

日本の二十四節気や移動祝日でこれほど日が移動することは稀ですから、ちょっと不思議に思えるかもしれませんね。

春節当日や前後の日の過ごし方は日本の年末年始とも似ている

春節の時期は年により大きく変動しますが、その当日や、前後の過ごし方は日本の年末年始に近いものがあります。年末は休暇が始まると大掃除や縁起のいい赤い色の飾り付けをしたり、買い出しに行ったり、離れて暮らす家族のもとへ帰省したりします。お店や交通機関がにぎわい、大晦日にはこれらを済ませて家族で過ごします。

春節当日となると未明から花火や爆竹でこれを祝います。子どもたちにはお年玉のようなお小遣いを渡し、翌日からは知人や親せきと訪ねあって挨拶、新年5日目~6日目あたりには休暇が終わり、仕事を始めるといった具合です。

こうした昔ながらの過ごし方だけでなく、近年では長い休暇を利用して旅行する人が多いところも、日本の年末年始によく似ています。

春節料理の定番は餃子、魚、春巻など

春節料理も、日本の正月料理と同じように縁起の良いいわれがあるものが中心です。昔の貨幣に似ていることから富をもたらすといわれる「餃子」、「毎年余るほどの収穫がある」という言葉に音が似ている「魚」、肉も野菜も一度に食べられて終始一貫しているのが縁起がいいとされる「春巻」などが定番とされています。

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