店舗経営には応援してくださる方とのつながりも重要です。開店祝いをいただいたら、いただきっぱなしにして甘えるのではなく、感謝の気持ちをきちんとお伝えするようにしましょう。それもこちらの都合で押し付けるのではなく、お相手のことを考えて振る舞いたいところです。
開店祝いはおもてなしや贈り物でお返しを
本来は「お披露目会やパーティを開いておもてなしする」のが一般的
開店祝いに限らず、お祝いをいただいたら贈り物やおもてなしで感謝の気持ちをお伝えするのが基本のマナーです。従来は、開店祝いのお返しといえば「お店のお披露目会や、オープニングパーティを開いておもてなしし、ノベルティなどの引出物を用意する」のが一般的でした。お礼とお店の宣伝を兼ねる、双方にとって良い方法だったのです。
おもてなしが難しい場合は「開店内祝い」を用意して
しかし近年は、感染症対策のために会食や対面を避ける傾向があり、こうしたお披露目会やパーティを開くことも難しくなってきています。そのような場合は「開店内祝い」の贈り物を用意しましょう。
「内祝い」は「お祝いのお返し」ではなく、本来は「慶びごとのおすそ分け」という意味。つまり、開店の喜びを分かち合う贈り物です。この意味が転じて、現在ではお祝いのお返しに近い意味でも用いられています。
開店祝いのお返しの選び方やお礼状について
開店内祝いは「開店後1~2週間」を目途に届ける
開店直後は何かと慌ただしいものですが、開店前に開店祝いをいただいた方への内祝いは、開店後1~2週間までを目途に届けるようにしましょう。開店後に開店祝いをいただいた場合も、いただいてから1~2週間を目安にするとよいでしょう。
直接持参するかは相手に合わせて、配送の場合はお礼状を
開店内祝いも、お世話になった方には直接持参してお礼を申し上げるのが本来のマナーですが、感染症対策などで、外出や家族以外との対面を控えていらっしゃる方のところへ押しかけるのは感心できません。あえて開店内祝いを配送にし、お礼の気持ちはお礼状にしたためるというのも良いでしょう。
日持ちする飲食物や日用品など無難なチョイスで
お店の取扱商品などで人を選ばず使っていただけるものがある場合は、それを開店内祝いとするのも良いでしょう。ただし、遠方など気軽に来店できないお相手へサービス券だけを贈る、主力商品だからとお相手が持て余しそうなものを大量に贈るというのは考えものです。お菓子など日持ちする飲食物やタオルなどの日用品に名入れをして贈る方が、却って好印象ということも考えられます。
カタログギフトも実用的で喜ばれる
お相手がお好きなものを選べるカタログギフトも、開店内祝いに限らず内祝い全般で喜ばれる贈り物のひとつです。お相手が何を選んだかなどは、後々の話題にもなるでしょう。