お盆のお花選びをいつも家族に任せていた人などは、いざ自分が選ぶことになってから「どうやって選べばいいの?」「飾り方は?」と慌ててしまうこともあるかもしれません。この機会に、選び方や飾り方のポイントを覚えておきましょう。
お盆にお供えするお花はどう選ぶ?
お花の種類や色に決まりごとはないが、独自のしきたりに注意
お盆にお供えするお花の種類や色には、一般的な決まりごとは特にありません。迷ったら、お店で「供花用」として販売されている花束を選ぶと良いでしょう。
ただし、これはあくまで一般的な話で、宗派や地域などによっては、独自のしきたりがある可能性も。あらかじめ、年長の親類など詳しい方に相談しておけると安心です。
故人の好きな色や花があれば、それを選んでもよい
故人の好きな色や花がわかっている場合は、お供えのお花もそれに合わせて選ぶと良いでしょう。たとえお墓参りではあまり見かけない花だとしても、故人を偲び、故人のために選ぶ気持ちが大切です。
カラフルで日持ちの良い花が選ばれやすい
紫やピンク、黄色、白などを組み合わせたカラフルな花束は、供花用の花束にもよく見られます。また、カーネーションやスターチス、ケイトウ、ユリといった比較的日持ちしやすい花も定番です。故人の好みがわからないような場合には、参考にしてみてください。
トゲや毒のある花、匂いの強い花は避けられやすい
故人の好みというわけでなければ、トゲのある花や毒のある花、匂いの強い花などは避けられる傾向にあるようです。毒の有無がわからないなど心配な場合は、店頭でお供え向きの花かどうか確認してみると良いでしょう。
お盆にお供えするお花の飾りつけのマナー
一束の花の数は3・5・7本のいずれかに
お墓の花立ては、小さめの花瓶ほどのサイズが一般的です。あまり大きな花束を持ち込んでも飾り切れません。お供えの花は奇数が良いという言い伝えもありますから、一束(一対の片方)が3・5・7本のいずれかになるようにすると良いでしょう。
トゲのある花はトゲを取り除いて
例えば、故人がバラの花を好んでいた場合などは、もちろんお供えしても良いのですが、バラのトゲは飾る前に取り除いておくようにしましょう。トゲのある花のお供えを避けたい方への配慮にもなります。
花入れが2つある場合は、左右対称になるように飾る
左右に花入れがあるお墓の場合は、花が左右対称になるように、それぞれ同じ本数、生け方にして飾るのが一般的です。デザイン性の高いお墓などでは花入れが1つしかないこともありますが、その場合は1つにまとめて飾って構いません。
いずれも向かって奥には長い葉物や背の高い花、手前に向かって背の低い花がくるように生けると、バランスを取りやすいでしょう。