ホワイトデーの贈り物といえばキャンディーやマシュマロが定番です。これらにはバレンタインデーで告白された場合の返事として、イエスやノーの意味が込められているという話があります。今回はホワイトデーのお返しに込められた意味について、なぜそのように考えられているのか、理由も合わせて解説します。
ホワイトデーは日本オリジナルのイベント
ホワイトデーは、バレンタインデーにプレゼントを贈られた男性が、女性にお返しをする日のことで、実は日本オリジナルのイベントといわれています。
もともとは各お菓子メーカーが、それぞれにお返しする日を定めたり、「マシュマロデー」「クッキーデー」など、独自の名称をつけたりしていましたが、1980年ごろに「ホワイトデー」の名称で定着しました。
以下の記事では、諸説あるホワイトデーの由来についてご紹介しています。
マシュマロは「やんわりお断り」!? 当初考えられた正反対のコンセプトとは
ふわふわして口の中ですぐに溶けるマシュマロには、「長続きしない」「やんわりとお断りする」といったメッセージが込められているという説があります。しかし、お返しにマシュマロを贈る「マシュマロデー」の起源には、そのようなネガティブな理由はみられません。
一説には、和菓子の老舗「石村萬盛堂」のマシュマロデーが、現在のホワイトデーの起源とされています。マシュマロで黄身餡を包んだ博多銘菓『鶴乃子』の中身をチョコレートに替えて売り出したのがはじまりです。そのときのコンセプトは「君からもらったチョコレートを僕のやさしさ(マシュマロ)で包んでお返しするよ」でした。しかし、なぜかマシュマロの柔らかさが違う意味で捉えられ、「やんわりお断りする」に変じてしまったようです。
キャンディーに「OK」の意味はあるの?
キャンディーは食べ終わるのに時間がかかることから「長いお付き合いをしたい」、固さがあることから「壊れない関係を望む」など、バレンタインデーの告白に対して「OK」の意味があるという説があります。しかし、ホワイトデーの起源をたどると、この説には疑問が残ります。
ホワイトデーが定着した歴史については諸説あります。全国飴菓子工業協同組合がキャンディーの需要拡大を目的として、大きくキャンペーンを展開したのがはじまりという説です。
キャンディーの販売促進が目的なので、当初は組合内でもホワイトデーではなく「キャンディーの日」としたらどうかという意見があったという記録が残っています。ホワイトデーはキャンディー販促だったと思うと少し味気ない気もしますね。
ホワイトデーの品物に、気持ちが伝わるメッセージを添えて
ここまで、ホワイトデーの定番お菓子に込められた意味について解説してきました。マシュマロやクッキー、花、アクセサリーなど、お互いの関係性に合わせてお相手に喜んでもらえそうな品を選ぶのが贈り物の基本です。
本来マシュマロやキャンディーを贈ることにネガティブな意味はないため、あまり心配する必要はありません。しかし、もしホワイトデーに贈る場合は風説によって相手が悲しまないように、感謝や喜びの気持ちをしたためたメッセージカードを添えると真っ直ぐに気持ちを伝えることができるでしょう。
以下の記事では、ホワイトデーのメッセージ例や書き方のポイントをご紹介しています。参考にしてみてください。