近年は、冠婚葬祭の手紙にも文例が用意されていることが多く、お歳暮のお礼状は数少ない“自分で手紙を書く”機会のひとつだと言えます。時候の挨拶などの決まりごとも押さえつつ、ぜひ自分なりの気持ちを伝える文面を考えてみましょう。
「いただいたらすぐに出す」のがお礼状の基本
無事届いたお知らせも兼ねるので、当日~2、3日中に投函を
お歳暮のお礼状は、贈り主に「無事届きました」と知らせる役目も兼ねます。心配をかけないようお歳暮をいただいたらすぐ、遅くとも2、3日中に投函するようにしましょう。
もし遅くなりそうであれば、先に電話を入れておくのもおすすめです。また、うっかり遅れてしまった場合は、お礼状にお詫びのひとことがあると良いでしょう。
封書がより丁寧ではあるものの、はがきでも失礼ではない
お礼状は封書がより丁寧ですが、早く投函した方が良いということもあって、はがきでも失礼にはあたりません。季節の絵柄が入った絵はがきにお礼をしたためれば、感謝の気持ちもより伝わるでしょう。
お返しの贈り物とお礼状は別と考える
2~3日中に届けられるからと言って、お返しの贈り物をお礼状に代えることはできません。お歳暮は基本的にはお返しの要らない贈り物とされていますが、お付き合いの上でお返しをする場合でも、お礼状はきちんと用意しましょう。
お歳暮のお礼状の書き方
基本構成は「時候の挨拶・お礼・感想など・相手への気づかい」
お歳暮のお礼状の基本的な構成は、下記の通りです。
- 時候の挨拶
- お歳暮へのお礼
- 感想など
(美味しかった、みな喜んでいた、さっそく使ってみたがとても良かった……) - 相手への気づかい、良い年を迎えてほしい旨(喪中でなければ)
とくに感想の部分は、お相手に感謝の気持ちをダイレクトに伝えられる部分ですので、文例にとらわれず自分なりの言葉で表現してみましょう。