海外の友人に年賀状を送ってみませんか。実は70円分の郵便料金を支払えば、世界中にはがきを送ることができるのです。今回は「海外への年賀状の出し方」として、送れるはがきの形状、宛先(住所・氏名)の書き方、新年のあいさつにふさわしい英語の文例などをまとめてご紹介します。
海外への年賀はがき、切手はいくら?
海外への年賀状の料金は、一律70円(航空便の場合/2020年10月時点)。はがきの郵便料金は1通63円ですので、差額分の7円切手を貼れば世界中(※)に送れます。
差額分の切手は郵便局やコンビニエンスストアで購入できますが、おすすめは郵便局で発売される「海外年賀切手(差額用)」。毎年デザインが変更されますが、富士山や日本食といった日本らしいモチーフが描かれています。期間限定(毎年11月から翌年1月上旬の間)の販売なので、忘れずに購入しておきましょう。
差額分の切手を貼って、はがきに宛先・差出人を記載したら、そのまま郵便ポストへ投函できます。もちろん郵便局の窓口でも受け付けていますので、不安な方は窓口に持参するとよいでしょう。
※国・地域別の差出可否について
一部の国や地域では、日本からの郵便物を制限しています。詳しくは日本郵便のHPにて「国・地域別の差出可否」を確認してください。
私製はがき・絵葉書の年賀状も海外へ送れる?
日本郵便の規格サイズに合っていれば、私製はがきや絵葉書も海外へ一律70円で送れます。「私製はがき」とは、日本郵便の規格サイズに合わせて独自に制作されたはがきのことで、料金があらかじめ印刷されている官製はがき・通常はがきとは異なり、はがきの左上に切手を貼るための空白が設けられています。観光地の絵葉書や、お店からのお知らせはがきなどに多いタイプです。
繰り返しになりますが、オリジナルな形状の私製はがきは規格外です。例えば、正方形やハート型をしいていたり、規格サイズの私製はがきにクラフトパンチなどで穴を開けて飾ったりしたものは、「手紙(第一種郵便物)の定形外」として扱われます。また、封筒に入れて投函する場合は重量が変わるため、重量に合わせた切手を貼る必要があります。
海外への年賀状の書き方:はがき表面
海外へ年賀はがきを送る際は長辺が横になるようにして、必要事項を書きます。
- 切手を貼る
あらかじめ63円分の料金が印刷されているはがきには追加分の7円切手を、私製はがきの場合には70円分の切手を貼ります。 - 上部に「POST CARD」と大きめに書く
- 下部に「AIR MAIL」と大きめに書く
- 「FROM」+差出人の住所氏名
- 「TO」+宛先の住所氏名
次に、住所の書き方、氏名の書き方を見ていきましょう。
海外への年賀状、住所・名前の書き方
海外宛ての年賀状は日本とは順序を逆に書きます。まず名前を先に、次に住所、国名の順になります。住所も日本とは逆で、狭い範囲(マンション名・番地)から広い範囲(都道府県名)に向かって記載します。
海外宛ての住所の書き方
名前
住所(部屋番号→マンション名→番地→町名→市区町村→都道府県→郵便番号)
国名
名前の英語表記
個人に送る年賀状なら「敬称+フルネーム」が、夫婦宛なら「Mr. & Mrs.+夫のフルネーム」が一般的です。
個人の主な敬称は以下の4つです。
- Mr.(男性)
- Mrs.(既婚女性)
- Miss(未婚女性)
- Ms.(既婚か未婚か未定な女性)
ポイント
- 英語かフランス語、または送り先の国の言語で記入します。
ただし、お相手が日本語の分かる方なら差出人部分は日本語で構いません。 - 部屋番号には「号室」などの代わりに「#」をつけます(なくてもOK)。
- 国名のところには下に線を引いておくとよいでしょう。
書き方例
元旦に届けるには
私たちにとって「年賀はがきは元旦にまとまって届く」のが普通ですが、海外にはそういったサービスはありません。年始に届けたい場合には、日本郵便のHPにある「国際郵便 > 料金・日数を調べる」を確認して、必要日数を逆算して投函します。
ただし、余裕をもって投函できたとしても航空便の遅延や減便などの理由で、配達のスケジュールがずれる可能性があることを心に留めておきましょう。
【例文】年賀状に使える! 英語のフレーズ
年賀状でよく用いられる英語のフレーズをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。