暑気払いの挨拶といっても、開会や乾杯、中締め、閉会など幾つかのシチュエーションがあります。それぞれどのような内容で、どのようなポイントに注意して行えばよいかご紹介します。
気の利いた話題よりも「短く」「そつなく」
開会や乾杯の挨拶は必要最低限でテンポよく
開会や乾杯の挨拶は誰が行うかは、その場で最も上の立場の方にお願いしたり、司会・幹事自身が担当したりすることもあります。
目の前に飲み物や料理がそろっている状態で、「いい話だ」「もっと聞きたい」と思わせる挨拶をするのは、たとえプロでも至難の業です。挨拶は必要最低限を意識して、下記のような内容でテンポよくまとめましょう。
- 発案者や費用を負担した方、幹事を務めた方、集まってくれたことへの謝辞
- 宴席が開かれた目的(美味しいものと楽しい会話で暑さを乗り切るなど)
- 出席者には大いに楽しみ、盛り上がってほしい旨]
もし、司会・幹事に参加者から「早くしろ」と冗談めかしてヤジが飛ぶような場合は、途中で話を止めてでも「お声もかかりましたので、このくらいにしておきます」と切り上げるのが賢明です。
中締めの挨拶は前向きな内容をしっかりと
中締めの挨拶は、料理が出終わった、もしくはラストオーダーが過ぎたタイミング、参加者が途中退席し始めるタイミングで行います。司会・幹事であれば、その場で2番目くらいの立場の方を指名してお任せしましょう。
指名された場合は、ここで得た力を仕事に活かすなどの前向きな内容を短めに述べます。流れとしては下記の通りです。
- (司会・幹事)歓談をやめて注目させるための掛け声
- (司会・幹事)挨拶をする方を指名
- (指名者)集まってくれたことへの謝辞、今後への意気込み、目標など。手締めを行うことも。
- (司会・幹事)指名者への謝辞、再び歓談へと戻す
閉会の挨拶は手締めと終了後のアナウンスを中心に
閉会の挨拶の主な目的は「宴席をきちんと終わる」こと。司会・幹事であれば、中締めとは違う方を指名してお任せしましょう。
指名された場合は、簡潔に手締めを行います。司会・幹事は、二次会の案内やお帰りの際の忘れ物がないようにといったことについてもアナウンスすると親切です。