「寄進」ってどういう意味? 奉納・寄贈との違いを覚えておこう

寄進・奉納・寄贈……いずれも贈り物に関連する言葉ですが、贈る相手や内容によって使い分けられています。いざという時、贈り物の意味がきちんと分かるように、言葉の意味も押さえておきましょう。

イラスト:お寺境内に飾られた提灯に祖父の名前を見つけ「あ!おじいちゃんの名前がある!!スゴ〜イ」と驚く孫息子と、「先祖代々お世話になっているお寺だからね」と答える祖父

「寄進」とは「寺社に自ら金品を寄付する」こと

「寄進」によって金品などを寄付する対象は「寺社」

寄進とは「寺社に自ら金品を寄付する」ことをいいます。最近は寺社でも収益事業を手掛けることが増えていますが、本来、お寺や神社は宗教活動が主体です。そこで、お仕えする人を支えたり、建物を維持したりするために、檀家や氏子、地元企業などが寄進をしているというわけです。実はおまいりの際、賽銭箱に入れるお賽銭も広い意味での「寄進」にあたります。

感謝の気持ちを込めて名前を掲示することも

寺社で見かける、企業名や人名が記された板は「寄進礼板」や「寄付者芳(奉)名板」と呼ばれ、寺社が感謝の気持ちを込めて、寄進を受けた企業や人の名前を掲示するものです。他には、灯篭や石柵に名前を刻んだり、石碑を立てたりすることもあります。

人に勧められて寄付すると「勧進」に

有名な歌舞伎演目『勧進帳』の「勧進」とは、実は「寄進」と関連する言葉でもあります。このお話のなかで、山伏に変装した弁慶たちは、関守に「焼失した東大寺を再建するための勧進を行っている」と告げます。自ら寄付する「寄進」に対し、人に勧められて寄付するのが「勧進」。つまり「寄付を募る旅をしている」と言ったわけなのです。

「奉納」や「寄贈」との違いは?

「奉納」の寄付する対象は「仏様・神様」

奉納とは、寺社への寄付ではなく「仏様・神様にお供えを納める」ことをいいます。しかし、お供えをする場所は寺社で、それを扱うのは寺社にお仕えする人ですから、寄進と明確に区別されていないこともあります。意外なところでは、絵馬に願い事を書いて納めるのも「奉納」にあたります。

金品ではなく祭礼や芸能を納めることも

奉納と寄進で大きく違うのは、奉納の場合、金品に限らず芸能や競技、行事など形のないものを納めることもできることです。お祭りの舞踊、相撲や弓道も昔から神事として奉納されてきました。

「寄贈」は単に物品を贈ることをいう

「寄進」も「奉納」も寺社や神仏に関連する言葉ですが、「寄贈」は単に物品を贈ることをいいます。一般的には、学校や病院など公共性の高い施設へ贈られるものを指すことが多いようです。例えば、資料的価値の高い遺品を、関連のある博物館へ贈るといったことが「寄贈」になります。

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