災害に遭って混乱のなか、周囲の方々からお見舞いをいただくのは、とてもありがたいものです。落ち着いてから気になってくるのが、「災害見舞いのお返し」のこと。今回は、災害見舞いのお返しについて、そして、返礼品のマナーについてもご紹介します。
災害見舞いは、お返しはしないのが一般的
災害に遭ってしまったら、日常生活を取り戻すのが最優先事項です。災害見舞いをくださった方も、それを何よりも望んでいらっしゃいます。そのため、「災害見舞いにはお返しは不要」が基本となります。まずはありがたく受け取って、電話や手紙で感謝の気持ちを伝えるだけで十分です。
生活が落ち着いたら、あらためてお礼を
生活が落ち着いたら、お見舞いをくださった方々にあらためてお礼をお伝えしましょう。災害で家を失ったような場合には、新しく落ち着ける住まいや生活環境が整ってから、お礼も兼ねて新居に招くと相手にも安心していただけます。遠方の方へは、引越し報告のハガキに、災害見舞いのお礼を書き添えると良いでしょう。
どうしてもお返しをしたい場合は
災害見舞いにお返しは不要ですが、どうしてもお返しをしたいのであれば、菓子折りや地元の特産品など「軽めの品」を選びましょう。のしをつける場合は、水引きなし・無地の掛け紙に「御礼」とします。
また、いただいたものの半額程度をお返しする「半返し」は、結婚祝いや引越し祝いなど、お祝いの品に対してのマナーになりますので、災害見舞いのお返しで意識する必要はありません。先様のご厚意をありがたく受け取り、控えめな金額でお礼をしましょう。
現金や金券でお返しをするのは、「見舞いはいらなかった」と取られかねませんので、避けるようにします。