贈答用の生さくらんぼには高級なイメージを持っている方が多いかもしれません。本来の味の良さはもちろん、デリケートな実を損なわないように収穫、箱詰めをし、温度に気遣って輸送するなど、多くの手間がかけられているのも特徴です。せっかくですから、食べる時もおいしくいただきたいところです。
国産さくらんぼの旬は2週間ほど
産地や品種によって5月から8月まで出回る
国産のさくらんぼは北海道から山形県をはじめとする東北地方、長野県、山梨県までの広い地域で栽培されています。早い産地や品種では5月頃から出始め、北海道では8月頃まで出回る品種もあります。
どの品種も概ね旬は2週間、長いものでも1か月ほど
5月から8月といっても、一つひとつの品種の旬は非常に短いのがさくらんぼの特徴です。例えば6月上旬~中旬、6月下旬~7月上旬といった風に、各品種の旬は2週間から1か月ほど。さまざまな品種があるため、初夏からお中元の時期までおいしいさくらんぼが出回ります。
収穫されてからの日数も意識して贈りたい
それぞれの品種の旬も重要ですが、同じように意識したいのが収穫されてからの日数です。
さくらんぼはデリケートで傷みやすく、おいしく食べられるのは収穫から2~3日までと言われています。そこで、まだ涼しい早朝に収穫し、その日のうちに出荷する「朝採れ」が重視されているのです
さくらんぼをおいしく食べるためのひと工夫
買った日、届いた日に食べてしまうのがおすすめ
さくらんぼは収穫から2~3日の間であっても、時間が経つほど味が落ちやすいとされています。冷蔵庫で保存もできますが、できれば買った日、届いた日のうちに食べてしまうのがおすすめです。配送でお贈りするのであれば、先にお贈り先の予定を聞き、到着日を調整してもよいでしょう。
実を傷めないよう冷水でサッと洗う
さくらんぼはザルにあけ、ボウルに張った冷水にザルごとつけて、サッとゆすり洗いする程度で構いません。野菜を洗うようにゴシゴシこするのでは、実を傷めてしまいます。
冷蔵庫では野菜室へ、冷やし過ぎに気を付けて
さくらんぼを冷蔵庫で保管する場合は野菜室へ入れるようにしましょう。食べる前に冷やすのが目的であれば、30分も入れておけば大丈夫です。冷やし過ぎると、せっかくの甘味がわかりづらくなってしまいます。