何十年にも渡って存続している企業では、区切りとなる年に周年記念や創業記念などのイベントが開催されます。どのイベントも企業にとって重要なイベントとなっていますが、周年祝いや周年記念、創業記念日などの意味を正確に知らない、違いがわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、周年祝い・周年記念・創業記念日の意味や違い、ギフトの選び方について詳しく解説します。相場や贈り方のマナーについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。
周年祝い・周年記念・創業記念とは
周年祝い・周年記念・創業記念のそれぞれの意味は以下のとおりです。
周年祝い→周年記念のお祝い、贈りもの
周年記念→創業してから何年継続したかをお祝いする日
創業記念→個人で事業や商売を始めた日
まずは、それぞれの意味と違いを押さえておきましょう!
周年祝い・周年記念・創業記念日の相場
周年祝い・創業記念日の祝い金・ギフトの相場は、会社の規模や業界の慣例によっても大きく変動します。5年・10年・30年など、節目の年には少し多めにする場合もあります。ただし、以前こちら側が祝われたことがあるなら、いただいた金額に合わせるようにしましょう。
最も一般的な周年祝い・創業記念日の相場は以下の通りです。
- 重要な取引先 3万円〜5万円
- 通常の取引先 1万円〜1.5万円
- 友人・知り合いなど(会社間の取引はない) 5千円〜1万円
【贈る相手別】周年祝い・周年記念・創業記念日のギフトの選び方
周年祝い・周年記念・創業記念日のギフトは、贈り先さまに合わせて準備するのが基本です。個性を出したい場合は、誰とも被らないユニークなものを選ぶこともセンスを見せる一つの手段になり得ます。また、以下のポイントも重要です。
- もらって困らない品物を選ぶ
- 相場を下回らないようにする
- 配達の日時指定ができる品物を選ぶ
下記でおすすめのギフトを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
飲食店の周年祝いに喜ばれるおすすめギフト
周年祝いにおすすめのギフト①お花
周年祝いにおすすめのギフト②現金
周年祝いのお祝い金の相場は、贈り先さまの会社の規模や関係性などによって変わります。一般的な相場は以下のとおりです。
- 重要な取引先→3~10万円
- 通常の取引先→1~3万円
- 取引がない友人・知人→5,000~10万円
ご祝儀袋は蝶結びの水引が飾られているものを用意し、表書きの上段に「祝〇周年」「御祝」などと書きます。濃い黒の筆ペンか毛筆を使って書くようにしましょう。薄墨ペンやサインペン、ボールペンなどを使うのはマナー違反となります。
入れるお札は未使用の新札で用意しましょう。人物が描かれた面を表にして入れるのが一般的です。
周年祝いにおすすめのギフト③カタログギフト
企業や事務所の周年祝いに喜ばれるおすすめギフト
企業や事務所の周年祝いでおすすめなのが、胡蝶蘭や観葉植物、空気清浄機、コーヒーメーカー、ドリンクディスペンサー、お菓子などが定番です。
何を贈るか迷う場合は、贈り先さまが品物を自由に選べるカタログギフトがおすすめです。下記の記事で周年イベントで贈るギフトの選び方や、人気の商品を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
周年祝い・周年記念・創業記念日のギフト選びで注意したいポイント
例えば、実用品や装飾品など、贈りたいギフトが「消え物」ではない場合は注意が必要です。「雰囲気に合わないけれど、置いて(飾って)おこう……」といった余計な気を遣わせないために、リクエストがあったり、欲しいことが分かっていたりするケース以外は、避けておいたほうが良いでしょう。
また、3周年・5周年・10周年・15周年といった節目の年には、相場より高いお祝いを選ぶのがおすすめです。品物に加えてお花を添えるのも良いでしょう。
周年祝い・周年記念・創業記念日のお祝いのマナー
続いて、周年祝い・周年記念・創業記念日のお祝いで押さえておきたいマナーをいくつかご紹介します。
お花を贈る際のマナー
フラワーアレンジメントやスタンド花、鉢植えや観葉植物を贈る際には、「木札(立て札)」をつけるのがビジネスマナー。札には赤字で(1)お祝いの言葉、黒字で(2)贈り主と(3)贈り先の名前を書きます。この中で、(3)贈り先さまは省略される場合もあります。
(1)お祝いの言葉
祝○周年 / 設立○周年御祝 / 御祝 / 御創立御祝 など
(2)贈り主
個人名 / 社名・代表者の役職・氏名 / 社名 など
(3)贈り先さま
社名 / 代表者名 など
周年祝い・周年記念・創業記念日のお祝いを贈るタイミング
配送する場合は、先方に届くタイミングにも気を配りましょう。記念イベントを行われる場合には、少なくとも開催前日に届くように贈るようにします。
小さいギフトなら持参しても構いません。
特別なイベントがなければ、1週間前〜当日の到着が一般的です。
先方が確実に受け取れるよう、配送する際には営業時間帯・営業曜日に合わせて手配をしましょう。入居しているビルのメンテナンスなど、突発的な休業日もあり得ますので、配送日や時間帯に問題ないか一報を入れておくと安心です。
周年祝い・周年記念・創業記念日のお祝いを贈る際ののしのマナー
周年祝いや創業記念日祝いは、何度あってもよいお祝いごとです。水引は「蝶結び(花結び)」を選び、水引の色は紅白や金銀にしましょう。
のしの表書きは、上段に「御祝」「創立〇〇年御祝」「祝〇周年」「御創立〇周年御祝」などと書くのが一般的です。