お詫びに伺うのは、あくまで“お詫びのあいさつ”自体が本来の目的です。確かに手土産は必須ですが、お詫び=手土産かのように振る舞ったのでは、不手際をモノで解決しようとする不誠実な態度に見えかねません。まずはきちんと謝罪して、相手のお許しを得ることを考えましょう。
使ってなくなるものが基本。定番は菓子折り
お詫びで“残る品”をいただくのは気分が良くないもの
お詫びに出向かなければならないほどのことですから、相手は怒りを覚えたり、残念に思ったり、悲しんだりと嫌な思いをしているはずです。雑貨や食器などの残る品を差し上げてしまうと、後にその品を目にするたびに、嫌な思いをしたことを思い出してしまいます。
相手を選ばない菓子折りが定番
残る品でなければ消耗品ということになりますが、恋人や夫婦でもないのにお詫びに生花を持参したり、ビジネスのお付き合いなのに洗濯洗剤を持参したりするのはミスマッチになりがちです。そこで、お詫びに持参する品は、相手を選ばない菓子折りが定番となっています。
詳しくは、下記の記事も参考にしてみてください。
菓子折りって何? 知っているようで知らない意味と渡すときのマナー
お詫びの気持ちに水を差さないために
相手が扱いやすい品で、量より質を優先して
菓子折りを用意する場合、相手の職場に持参するのであれば切り分けなどが要らず常温で保存できるものにする、個人宅にお持ちするのであればご家族でちょうど食べきれる量にする、苦手なものを避けるなど扱いやすい品を選ぶようにします。
相手を立てる意味でも、量より質を優先するのが大切です。また、たとえ質の良いものでもかわいらし過ぎたり、ユニーク過ぎたりするデザインや包装は、ふざけているように見えかねませんから、控えるようにします。
間に合わせに見えないように、ただし凝り過ぎは危険
お詫びに伺うタイミングは早めが基本です。ただ、急ぐあまりに相手のご近所まで来てから菓子折りを調達してしまうと、適当に間に合わせた品に見えて、相手に残念な思いをさせてしまうこともあります。
一方で、手土産の調達に時間をかけ過ぎて訪問が遅れてしまうのも、「そんな暇があったら早く頭を下げに来ればいいのに」と呆れさせてしまいかねません。できれば普段から、このような時にどこの品を持参するか、いくつか候補を見繕っておくと安心です。