一般的に“転職祝い”は、すでに次の職場が決まっている場合に贈られます。もちろん転職活動中の方にもギフトを用意して構いませんが、繊細な状況なので、どのような場合にも使える“餞別(せんべつ)”を表書きとするなど、相手への配慮を忘れないようにしましょう。
相手別! 転職祝いのマナー
友人や同僚への転職祝いは上から目線にならないように
友人や同僚へ贈る場合、決まったマナーは特に見受けられません。次の職場が決まっている場合はそこで活用できそうなもの、転居を伴う転職の場合は引越しの邪魔にならないものなど、相手のことを考えながら選んでみましょう。
ただ、高級な文具やビジネス書など、一般的に上司から部下へ贈られるような品は、上から目線のチョイスだと思われかねませんから、避けたほうが無難です。
上司への転職祝いでタブーとされるもの
上司への転職祝いについても、文具やビジネス書は「もっと仕事に励むように」という意味合いを含むのでタブーとされます。また、履き物や踏み台などは「あなたを踏みつけて上へ行きます」という含みがありますので、これも避けましょう。
また、贈り物一般のタブーとして「下着も買えないほど生活に困っている」という意味合いになるインナーウエアや、苦や死などを連想させる櫛(くし)も良くないといわれます。
転職祝い、餞別の相場は?
お返ししなくていい額が基本。個人では3,000円~5,000円程度
転職はなにかと物入りなことが多いものです。転職祝いや餞別は、転職する方の負担とならないよう、お返しの贈り物などを考えなくても良い額が相場とされています。親しい方へ個人でお贈りする場合は、3,000円(同僚の場合)~5,000円(上司の場合)程度といわれますが、お付き合いが浅かった方であれば、プチギフトでも良いでしょう。
数人で取りまとめる場合は合わせて5,000円~10,000円程度
職場の同期や部署の一部など、数人でお金を出し合って連名でお贈りする場合は、1人1,000円~2,000円程度、合わせて5,000円~10,000円程度の転職祝いや餞別を用意することが多いようです。もらう方としては、個々に細々したものを受け取るより助かることも少なくないので、心当たりのメンバーがいれば声をかけ、逆に声が掛かったら快く参加しましょう。
大人数で取りまとめる場合は1人500円~1,000円程度
会社や部署全体など、大人数でお金を出し合う場合は、1人500円~1,000円程度で、5,000円~20,000円程度の転職祝いや餞別を用意することが多いようです。送別会などを行う場合は、会費に転職祝いの予算も含めておくと、それぞれ集める手間が省けて良いでしょう。