結婚のあいさつまわり、タイミングやお相手の範囲は? 失礼にならないマナー

結婚の際に行うご近所へのあいさつまわりは、今後のお付き合いを円滑にするために必要なことです。しかし、どの範囲までごあいさつをするべきなのか、手土産はどれくらいの相場のものを選ぶべきかなどと疑問は尽きません。地域によって差が出る習慣ではありますが、まずは基本的な結婚のあいさつまわりのマナーを勉強して、どのようにごあいさつするのかをご夫婦で相談してみましょう。

イラスト:先方の家の玄関先で挨拶しながら手土産を渡す新婚夫婦。「あいさつまわりは、カジュアル過ぎず清潔感のあるファッションで」とコメントするコンシェルジュ。

基本的な範囲は「向こう三軒両隣」

どの範囲まであいさつまわりを行うかについては、昔ながらの「向こう三軒両隣」という言葉が基本となります。「向こう三軒両隣」とは、お向かいの3軒と隣の2軒のこと。この5軒には基本的にはごあいさつにうかがい、戸建ての場合には自宅の裏に接している家の方、マンションなら真上と真下の部屋に住まれている方にもごあいさつすると良いでしょう。さらに、自治会長さんや自治会の班長、普段から顔見知りの近所の人、マンションの管理人さんなどにも今後お世話になるため、ごあいさつにうかがうことをおすすめします。

夫婦どちらかの実家に住む場合や新居の場合など、状況によってあいさつをする範囲は変わってくるので、事前によく確認しておくことが大切です。

あいさつにうかがうタイミングや服装は

ごあいさつに伺うタイミングは、お昼過ぎから夕方ぐらいが一般的です。食事時にあたらないよう注意しましょう。万が一知らずにお食事中になってしまったら、「お食事中に申し訳ありません」とお詫びして手短にごあいさつすれば悪印象にはならないでしょう。

お相手の生活リズムとどうしても合わないようなら、ポストにあいさつのお品と「ご不在でしたのでお手紙にて失礼いたします。○○へ引っ越してまいりました。ごあいさつの品として○○を贈らせていただきました。よろしければお役立てください。よろしくお願いいたします」といったメッセージカードを入れておくとよいでしょう。

あいさつまわりの服装は、ラフすぎず、かといってかしこまり過ぎないことが大事です。男性はスニーカーやデニムは避け、革靴に襟付きシャツかジャケットを着るようにします。女性は派手な色柄や露出の多い服装は避け、清潔感のあるファッションを心がけてください。ワンピースや襟付きシャツ+カーディガン+膝丈以上のスカートが良いでしょう。

ご近所のあいさつまわり、どんな手土産を選ぶ?

ご近所への手土産の相場はだいたい500〜1,000円程度で、お茶や焼き菓子などの日持ちする消え物や、タオルなどが一般的です。これからよくお世話になる自治会長さん、大家さん、管理人さんには2,000〜3,000円という方も多いようです。タイミングが合わずお渡しに日数がかかることも予想して、生ものは避けておきましょう。

のしを付ける場合は紅白の蝶結びで、表書きは「御挨拶」とします。夫婦の名字も入れておけば、名前を覚えていただきやすくなります。

実家のご近所への結婚のあいさつまわり

夫婦でどちらかのご実家に住む場合、また、同居しない場合でも、実家のあいさつまわりをする際には、すでに居住しているご両親の意見がとても重要です。夫婦は顔を合わせたことがなくてもお祝いをいただいていることもありますし、町内に幅広くあいさつするのが常識とされている地域もあります。

今後のお付き合いで知っておくべきことを把握するよい機会です。どのあたりまでごあいさつが必要か、手土産の相場はどのくらいかなどをしっかり聞いてみましょう。

夫・妻どちらかの住まいで同居をはじめる場合

すでに居住している住まいに、ご夫婦のどちらかが新たに入居する場合です。このケースでは、「向こう三軒両隣」「戸建てなら裏手に隣接する家」「マンションなら真上・真下に住む方と管理人・大家」が対象になります。

このケースでは「新たに配偶者が引っ越してきます」という引っ越しのあいさつも兼ねるので、できれば引っ越す少し前に伺って「○日に引っ越ししてまいります、少し音がうるさいかもしれませんがよろしくお願いします」とごあいさつするのがおすすめです。引っ越し後のあいさつになってしまう場合は「騒がしくしてしまいすみません。これからよろしくお願いします」とごあいさつしていきましょう。

新居でのあいさつまわり

馴染みのない土地が新居となる場合には、結婚のあいさつというよりは「引っ越しのあいさつ」の意味合いが強くなります。基本的には「向こう三軒両隣」ですが、回覧板やゴミ当番などの地域参加を求められるケースもありますので、あいさつまわりに伺った先で教えていただくとよいでしょう。

隣組の習慣が根強い地域では、班長さんが一緒にあいさつまわりをするというところもあります。仲介業者さんがいるなら、引っ越し前に聞いておくとより安心です。

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