出産内祝いを手渡しするときに覚えておきたい基本マナー

出産を祝ってお祝い金や贈り物をくださった方には、後日「内祝い」を贈ります。最近では配送が主流ですが、もちろん手渡ししても構いません。特に良くしていただいた方や、出産後に家を訪ねてくださった方などに対して、出産内祝いを手渡しする場合のマナーをご紹介します。

イラスト:テーブルをはさんで座る、内祝いをくださった方に向かって「新しい家族ともども、これからもよろしくお願いします」と挨拶する新生児を抱いた夫婦。

手渡しのとき気をつけたい出産内祝いのマナー

事前に必ずアポイントメントを

先方のお家に伺う場合は、必ずアポイントをとっておくのがマナーです。お伺いする日程が近づいたら、お邪魔でない時間に電話かメールで「明日○時にお伺いします。ご都合はよろしいでしょうか?」と念のため確認しておくとより丁寧です。

当日は早く到着しすぎないように

先方のお家に伺う場合には大幅な遅刻はもちろん厳禁ですが、早すぎるのも考えものです。先方の都合や、お迎えいただく準備の邪魔をしないよう、約束の時間ちょうどか、数分遅れたぐらいに到着するようにします。

手渡しなら「内のし」が好まれる傾向に

のしのかけ方は、2通りあります。

内のし

品物の箱にかけて、包装紙でくるむ(のしが見えない)。

外のし

包装紙の上にかける(のしが見える)。

地域によって異なる場合もありますが、出産内祝いでは内のしが控えめで良いとされています。

出産内祝いでは、のしの表書きは水引の上に「内祝い」、水引の下に赤ちゃんの名前を書き、水引は「蝶結び」を選びます。赤ちゃんの名前が読みにくい場合には、ふりがなも添えます。出産内祝いののしと水引のマナーは、こちらの記事も参考になります。
これを知れば安心!出産内祝いの「のし&メッセージ」4つのルール

内祝いをお渡しするとき「お返しに」とは言わない

手渡しの場合は出産祝いのお礼や、子どもが無事に生まれたことなどを口頭でもお話することになります。その際「この間のお返しに……」といった言い方はマナー違反です。

そもそも内祝いはお返しではなく、良いことがあったことのおすそ分けが本来の意味。「もらったから返す」という意味にとられないように、「心ばかりのお品ですが」などと言いながらお渡しするようにしましょう。

遅くなり過ぎるなら配送に

出産内祝いは、出産後1カ月後のお宮参りの時期にお贈りするのが一般的です。遅くともお祝いをいただいてから2カ月以内にはお贈りするようにします。もしお会いするのがそれ以上遅くなってしまう場合には、内祝いを先に配送して、お会いするときにあらためてお礼の言葉を述べても良いでしょう。

メッセージカードも手渡しを前提とした内容を

メッセージカードはギフトを依頼した業者に一緒に頼むケースが多いですが、手渡しの場合にはどんなメッセージにするかを見直す必要があります。例えば「一度家にいらしてください」「またお会いできるのを楽しみにしています」と印刷していたら、手渡しのシチュエーションにはそぐわないことになります。

どちらともとれる定形文を印刷してある場合には問題ありませんが、手渡し予定の分はメッセージカードなしで用意して、ご自身でカードを書かれるのも良い方法です。メッセージカードの文面に迷ったら、下記の記事を参考に調整してみてください。
出産内祝いのメッセージカード&お礼状、いただいて嬉しい文例5

品物選びのマナーは、配送も手渡しも同じ

出産内祝いのお品選びは、配送でも手渡しでもマナーは同じです。「出産内祝いの相場は、いただいた金額の半額(半返し)~ 3分の1程度」「カードもしくはあいさつ状を入れる」「出産後1~2カ月以内にお手元に届くようにする」など、基本的なマナーが守れていれば問題ありません。
出産内祝いの「相場&金額」どうしてる? みんなの結論はこちら

出産内祝いを受け取った方からのアンケートもぜひ参考にしてください。
出産内祝いのマナー、知らないでは済まされない常識とは?

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