災害見舞いの場合、取り急ぎ届ける手紙ですので、時候のあいさつは省きます。再び、重ねて、繰り返しなど、不幸が重なることを連想させる忌み言葉も使わないようにします。また、お相手は災害後の状況を乗り切ることで精いっぱいなので、自分の近況といった不急の用件は書かないようにしましょう。
お相手の立場や心情を思いやり、押しつけないように
状況を気遣い、不安な気持ちに共感し、協力の意思を伝える
まだお相手の状況がわかっていない段階でのお見舞いなら、まずは安否を気遣うひとことを添えます。そして、お相手の不安な気持ちや心を痛めている気持ちに共感し、こちらが気にかけていることをさりげなく伝えるようにします。
具体的な支援を考えている場合は協力の意思を伝え、お相手がどのような支援を望んでいるかわからなければ、遠慮なく頼ってほしいと書き添えましょう。
不幸中の幸いはともに喜んでよし、ただし控えめに
お身内にけが人が出なかった、ご自宅やお勤め先などに大きな被害がなかったといった、いわゆる不幸中の幸いともいえる事柄については、特に避ける必要はありません。ただ、ほかで甚大な被害がある場合、あからさまに喜ぶのは避けて、「ご無事で何より」「安心いたしました」といった表現にとどめましょう。
求められない押しかけや、むやみな励ましは避ける
直接お見舞いに訪れるつもりであれば、その旨を書き添えるのもお相手の励みになるでしょう。ただし、お相手の状況を鑑みず、一方的に具体的な訪問予告をするのは押しかけになってしまいます。また、災害に対する心の整理のつけ方は人それぞれですので、「がんばって」、「負けないで」などむやみに励ます言葉をつづるのは避けましょう。むしろ「無理をしないで」と、がんばりすぎることを心配するくらいが良いでしょう。