正式な婚約の儀式である結納や、カジュアルな顔合わせ食事会は、両家がお互いのことを知り親睦を深めるための大切な席です。初めて両家がそろうケースも多いので、マナーや段取りなどの失敗は避けたいものです。
今回は、結婚前の両家の顔合わせ食事会や結納を経験した方々にアンケート調査を実施しました。
※結婚前の顔合わせ食事会を行った男女400名にインターネット調査。
両家の顔合わせ食事会の感想を聞かせて!
結婚前の顔合わせ食事会の感想でいちばん多かったのは、「緊張していて覚えていない」「緊張していて食事の味がわからなかった」など、「とにかく緊張した」という声でした。
新郎新婦はもちろん、ご両親が緊張していたのが印象的だったという方も多くいらっしゃいました。また、共通した声として、「会話に困った」という声も聞かれました。これに関しては、「会場をこだわりの料亭などにしたことで、サービスや料理の素晴らしさなどについて話が弾んだ」という方や、「結婚式と同じ会場で打ち合わせを兼ねた食事会にしたので、会話に困らなかった」という方もいらっしゃいました。会場選びも会話を弾ませるカギとなるようです。
では、経験者のみなさんは、どなたをお招きして、どのような場所で顔合わせ食事会を開いたのでしょうか? その実情について見てみましょう。
顔合わせ食事会は、誰を招いてどこで行ったの?
お招きした方は?
両親89.9%
兄弟姉妹27.2%
祖父母5.5%
親せき4.2%
※複数選択
どのような場所で行ったの?
料亭32.5%
ホテル22.8%
レストランの個室18%
レストラン11.3%
結婚式場3%
新婦の実家8.3%
新郎の実家2.8%
その他1.5%
顔合わせ食事会にお招きするのは、ほとんどの方が両家のご両親を、1/4程度の方が兄弟姉妹を招いているという結果になりました。祖父母やご親せきをお招きするのはレアケースのようです。
会場については、料亭やホテル、レストラン、結婚式場で行っている方が8割以上。
また、どちらかの実家で行う場合は、新婦の実家で行うことが多いこともわかりました。これは、結納の場合は新婦の実家で行うというしきたりに起因しているのかもしれません。
気になる費用のこと、教えて!
費用は誰が支払ったの?
新郎新婦で折半31%
新郎26%
新婦2.3%
新郎の実家17.5%
新婦の実家11%
両家で折半11.8%
その他0.5%
顔合わせ食事会の費用については、約3割の方が「新郎新婦で折半」、次いで「新郎一人で支払った」という方が1/4程度で、この2つが全体の半数以上を占めるという結果になりました。
両家の顔合わせは大切な場ですが、その後の結納や結婚式、そして新たに始まる新生活などにも出費がかさみます。その後の結婚生活に支障がでたり、後で揉めることがないように、両家の実家とも相談して、費用負担を誰がどう行うのかを、予めをきちんと決めておきましょう。
顔合わせ食事会とは別に結納も行った?
結納と顔合わせ食事会を両方行った方
20代18%
30代25%
40代39%
50代60%
最近では結納を行わず、顔合わせ食事会のみを行う新郎新婦が増えているといわれていますが、それを裏付けるように、若い世代ほど結納を割愛する方が多いことがわかりました。
一方、20代で結納と顔合わせ食事会の両方を行った方にお聞きしたところ、7割以上の方が「結納と顔合わせ食事会の両方を行ってよかった」と答えています。
一生に一度のことですので、顔合わせ食事会だけでいいのか? 結納も行うのか? または、結納のみ行うのか? 新郎新婦だけでなく、ご両親も含めてよく相談して決めることをおすすめします。
結納や顔合わせ食事会を成功させるポイントを教えて!
新郎側・新婦側ともに半数近くの方が、結納や顔合わせ食事会を成功させるカギは、「両家との事前連絡」にあり! という結果になりました。場所や日時、会場の予約、料理のオーダー、費用分担、ドレスコード、記念品や手土産の有無など、準備に余念がないかしっかりチェックしましょう。
新郎新婦の違いに注目すると、新郎は「会場の費用」、新婦は「服装」のことを気にしているということもわかりました。
最後に、先輩たちが語る失敗談と、これから結納や顔合わせ食事会を行うみなさんへのアドバイスをご紹介します。
結納や顔合わせ食事会の失敗談
会話が続かなかったので、下調べしてネタを揃えておくべきだと反省しました。(40代男性)
事前連絡がうまくいかず、新郎の両親は正装だったのに、我が家はカジュアルだった。(30代女性)
顔合わせ食事会には、記念品がつきものだということを知らなくて用意していなかった(30代男性)
思ったよりもお金がかかった。貯金や予算について、もっとしっかり考えていればよかった。(20代女性)
父が酔いつぶれてしまった。(40代男性)
支払いを誰がするのか決めていなかったため、両家が「うちが払います!」「いや、うちが払います!」となってしまった。(30代女性)
料理があまりおいしくなくて気まずくなった。(20代女性)
緊張して、相手の親御さんに気を使えなかった。(40代男性)
婚約指輪が間に合わず、ケースだけになってしまった。(50代女性)
寝坊をして土下座をするはめに。(20代男性)
手土産はなしにしていたが、新郎の親が手土産を持って来ており、後から親に注意された。(20代女性)
これから結納や顔合わせ食事会を行う方へのアドバイス
事前準備をしっかりやったほうが良いと思う。(30代男性)
両家の親のお好みを把握することが大切!(50代女性)
ラフな感じで堅苦しくない場所がおすすめ!(30代男性)
お酒を飲みすぎないこと!(50代女性)
会話が弾むように、話すエピソードなどを事前に考えておくことが大切。(30代男性)
両親が参加する以上、自分たちだけの考えでやるのはNG。両家の親の意見を聞くことが肝心です。(40代男性)
緊張するけど思い出に残るので、ぜひ写真をいっぱい撮って楽しんでください。(20代女性)
リラックスした雰囲気作りを心掛けてください。(30代女性)
自分は結納も珍しい経験としてやってよかったと思っているが、 やるべきか悩んでいる人は、必ずしもやる必要がないと思う。仕方なく行うにしてはお金もかかるし精神的負担も大きい。 また、人によっては結納金の金額やその後の新居の費用などをどちらがいくら負担したかで もめる家もあるそうなので、事前の相談はとても重要だと思う。(40代女性)
事前の打ち合わせは入念に!(40代男性)
あまり気負いしすぎないこと。(20代男性)
結納の感覚をみなで合わせておくことが重要。きちんと形式どおりにするのか 簡素化するのか。簡素化する場合ははずせないものは何かをきちんと伝えること。簡素化すると後で親が「ちゃんとすればよかった」などと言い出す場合あり。(40代女性)
後悔しないように事前の準備を怠らないこと。(30代男性)
肩の力を抜いて普段通りにすればうまくいくと思う。(50代男性)
あまりかしこまらないで和やかに仲良くなれるようにしたほうがいい。(30代女性)
完全個室がよい。 可能であれば、座敷ではなく椅子の方がよい。(30代男性)
当人同士では必要ないと思っていても、両親の立場としてやりたいと思う親もいるので、自分だけではなく、親も含めて話し合いを密にした方がよいと思います。(30代男性)
取り分けより、個々で出てくるコース料理がいいと思う。(30代女性)
段取りがすべてだと思います。(40代男性)
進行する人がいた方がいいと思う。(50代女性)
誠実に受け答えすることが大切。(20代男性)
調査実施:ギフト総合研究所