“シェアド”と聞くと、シェアハウスのようにモノやスペースをシェアする様子が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。しかし、シェアド婚は衣装を共有したり、式場を分け合ったりする結婚式というわけではありません。では、どのような結婚式をシェアド婚というのでしょうか?
結婚の喜びを分かち合って幸せいっぱいに
シェア婚ではなく、「シェアド婚」なのにも意味がある
「シェアド婚(共有婚)」とは、結婚の感動や喜び、幸せを新郎新婦だけでなく、招待客やそれ以外の人も含めて分かち合うことからこう呼ばれています。そこでShare(共有、共用)ではなく、Shared(1つの資源を同時に複数のものが使用できること)と名付けられているのです。
新郎新婦だけでなく、みんなで良い結婚式を作り上げる
では、シェアド婚では具体的にどのようなことが行われるのでしょうか。よく見られるケースでは、新郎新婦の友人たちが結婚式の準備段階から手伝って、フィンガープリントのように参加者全員で手作りするウェディングアイテムを用意したり、リングリレーのような全員参加型のゲームや演出を準備したり、式に出席しない人もお祝いできるサプライズ映像を作ったりしています。
友人といっても仲間内だけで余興を用意するのとは違って、両家の家族や親戚も巻き込んでみんなが参加するのがポイントです。全員で良い結婚式を作り上げた感動や喜びを分かち合い、一層絆が深まります。
共有を強いることなく、気持ちよく参加してもらうために
気持ちよく共有できる内容や分担を心がけて
新郎新婦だけでなく、みんなの思い出に残るシェアド婚ですが、若者に流行しているネタを年配の方に強いたり、仕事や子育てで忙しい友人に負担の大きい準備を頼んだり、人前に出るのが苦手な親戚に無理やり盛り上げ役を頼んだりしたのでは、みんな自分の役目を果たすのにいっぱいいっぱいで、感動や喜びを分かち合う余裕も生まれません。その人に何をどれくらい頼めるかしっかり見極めて、無理なく参加できるようにしたいものです。
招待客側にもリーダーがいるとスムーズに進めやすい
このようにシェアド婚は、年代も人となりもそれぞれ違う招待客をまとめることがポイントです。それぞれの事情も考えて進めるとなると、新郎新婦が自分たちの準備をしながら主導するのはなかなか大変なこと。そこでまずは、招待客の中からこういったことが得意な友人などにリーダーを頼むことを考えましょう。新郎新婦には遠慮して言えないことも、同じ招待客の立場なら相談しやすく、参加のハードルも下がります。