「おめでとう」の言葉を贈る
誕生日祝いや昇進祝いなどと比べると、結婚記念日は少し性質が違います。結婚記念日は基本的にご夫婦だけのお祝い事。プライベートでの特別なイベントなので、お祝いする側も注意が必要です。
お互いにお祝いを贈りあう習慣があるなら別ですが、お祝いの気持ちは直接の言葉やメールで「おめでとう」と伝えるだけで十分。お返しや翌年はどうするのかなどを考えてしまい、先様にとっては負担になるかもしれません。
どうしてもという場合には、お相手が空いている日を選んで、カジュアルな食事にお誘いしてみてはいかがでしょうか。お互いの近況報告をする場としつつも、さりげなくごちそうするのがおすすめです。その場合も結婚記念日の当日は避けるようにしましょう。
いつも贈りあう間柄でのギフトの選び方・贈り方
「基本的には「おめでとう」のメッセージだけでよい」と述べましたが、お互いに毎年贈りあう間柄ならもちろん贈っても問題ありません。夫婦の記念日なので、やはり夫婦で楽しめる贈り物が適しています。
ご夫婦ともにお酒を飲まれるなら、お気に入りのお酒やおすすめのお酒おつまみ、甘いもの好きなら少し高級なスイーツ店のミニギフトなど。ご夫婦の好みの共通点を考えながら見つけてみてください。
発送するタイミングにちょっとした気使いができると、先様も安心です。結婚記念日当日はご夫婦でお出かけのご予定を立てているかもしれませんので、少しずらして発送するようにします。また、当日しか食べられない生菓子のようなものも避けるようにします。
婚式にちなんだギフトは夫婦間だけで
1年目は紙婚式、2年目は綿婚式または藁(わら)婚式と、婚姻年数によって結婚記念日には名前がついています。贈り物に迷った際に、この名前にちなんだものを……と思われるかもしれませんが、それはおすすめできません。
この名前はご夫婦が過ごした年数に意味がついたもの。夫婦間の贈り物ならばとても意義のあることですが、ご友人夫婦へのプレゼントとしては不向きです。
ご友人夫婦が結婚記念日を迎えることは、友人としても大変に喜ばしいことです。これからのご夫婦の幸せを願いつつ、関係性に見合った贈り物を見つけてみてください。「おめでとう」の言葉だけでも、うれしく思う気持ちは伝わりますよ。