入学祝いや成人祝いをいただいたとき、これまででしたら親御さんがお返しに関して気を使ってくれたかもしれません。ただし、就職祝いとなると話は別です。晴れて社会人になったのですから、たとえ親御さん中心のお付き合いであっても、お礼やお返しは本人がしっかりしなければなりません。
まずはお礼のあいさつをしっかりと
就職祝いは基本的にお返しの不要なお祝い
就職祝いには、結婚祝いや出産祝いで行われるような「内祝い」の習慣はありません。お祝いを物入りな新生活に役立ててほしいという意味合いもありますから、特に目上の方からのお祝いであれば、すぐにお返しの贈り物を用意する必要はないでしょう。
いただきっぱなしはNG!2、3日中にお礼の電話か手紙を
お返しはすぐに用意しなくてもいいとはいえ、お祝いをいただいたお礼の連絡だけは、必ずすぐに差し上げるようにしましょう。2、3日のうちにお電話をするか、郵送でお礼状を差し上げると良いでしょう。ちなみに、EメールやLINEでお礼のあいさつを済ませるのは礼儀がなっていないと考える方も多いので、ごく親しい方以外、特に目上の方に対しては避けたほうが無難です。
お返しをするなら初任給や初ボーナス支給後に
早々にお返しを用意すると心配させてしまう
お返しの不要なお祝いといっても、いただきものをして、お礼のあいさつだけではやはり気が引けるものです。そこで、お返しや内祝いと銘打たずに、お祝いをくださった方への贈り物を用意する人は多いようです。ただ、社会人になったばかりの身で贈り物にお金をかけてしまうと、せっかく門出を祝ってくださった方に「就職や新生活の準備にもお金がかかっただろうに、大丈夫だろうか」と心配させてしまいます。
初任給や初ボーナスのあとだと、社会人生活の報告にもなる
そこでおすすめなのが、就職してから初めてのお給料である初任給や、初めてのボーナスが支給されたタイミングで、贈り物を用意する方法です。応援してくださった方に対しても「がんばって働き、無事にお給料をいただけるようになりました」という報告を兼ねることができます。
ちなみに、お返しの相場はいただいた額の半分から3分の1が相場とされています。ただ、まだまだ少ない初任給や初ボーナスからの贈り物ですから、高額なお祝いをいただいた方には、きっちり相場通りにお返しするよりも、お礼状の内容や品物の選び方で気遣いを見せるほうが、安心していただけるはずです。