退院や回復を祝う手紙というのは、もらう人にとってはとても励みになるもの。ここではお相手に失礼にならない基本的な書き方を中心にご紹介しますが、自分たちも回復を喜んでいる様子や、ゆっくり養生してほしい旨など、ぜひお相手を思いやる気持ちを盛り込んだお祝い状を差し上げてみてください。
退院祝いの基本的な文面構成
- 退院したことをお祝いする(時候のあいさつは省く)
- 看護にあたったご家族や、入院生活を過ごしたご本人をねぎらう
- 退院したばかりの身をいたわり、無理をしないよう気づかう
- ご家族もまた無理をしないように気づかう
- 取り急ぎ書面で祝意を述べる旨を伝える
詳しい病状を尋ねる、不吉な表現、重ね言葉は避ける
退院したばかりの時期はまだ体調も不安定ですし、そのまま自宅療養に入る方もいますから、手紙で詳しい病状を尋ねることは避けましょう。また、“死”や“苦”、“終わり”などの不吉な連想をさせるような表現もタブーです。
忘れがちなのが“ますます”や“どんどん”といった重ね言葉。入院=悪いことが重なる、繰り返すといういわれがありますから、これも文中では使わないようにしましょう。
お相手をいたわる退院祝いの文例
退院後も自宅療養する方への文例
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謹啓 この度はご退院おめでとうございます。
お世話にあたられたご家族の皆様も、さぞ安心なさったことと存じます。
ご自宅に戻られましてもまずは養生専一にお過ごしいただき、一日も早くご回復なさいますよう心よりお祈り申し上げます。
ご家族の皆様におかれましてもお疲れが出ませんよう、どうぞご自愛ください。
まずは書中にて退院のお祝いを申し上げます。
謹白
退院後まもなく職場復帰する方への文例
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急啓 この度は無事ご退院とのこと 心よりお喜び申し上げます。
予定より早く退院なさると伺い、これもご家族の献身的なご看護と
○○様の日頃のご壮健の賜物と感服いたしております。
○月○日より復帰なさるとのこと、一同心待ちにしておりますが
どうかご無理をなさいませんよう、養生専一にてお願いいたします。
まずは書中をもちまして退院のお祝いを申し上げます。