お世話になった方には、退職後も「良い会社、良い仲間だった」と懐かしく思い出してほしいものです。もちろん、退職後もお付き合いが続く場合も同様です。お互い気持ちよく送り出し、送り出されるためのマナーを見ていきましょう。
女性に贈るからこそ気遣いたいプレゼントのマナー
“家事は妻がするもの”と連想させる品は難しい
キッチングッズや掃除グッズを贈る場合、お相手が料理好きだったり、掃除好きだったりすればすてきなのですが、そこが不明な場合には少し注意が必要です。
結婚を控えた女性や既婚の女性に家事関連のアイテムを贈るのは、場合によっては家事は妻がするもの、退職したら一層家事に精をだして、という価値観の押し付けに見えてしまうこともあります。例えばエプロンなら、男女ペアにするといった工夫が必要でしょう。お相手が欲しがっているのか分からないのであれば、避けるのが無難です。
クシはタブー! 美容アイテムは定番だけによく見極めて
入浴剤やボディケアグッズなどの美容アイテムも女性へのプレゼントの定番です。退職後にゆったりした時間を過ごしてほしいという気遣いも伝わります。ただし、クシのプレゼントは“苦”“死”を連想させるため、退職祝いに限らず贈り物一般としてタブーなので気をつけてください。
また、身だしなみに寄りすぎた美容アイテムも、もっと身なりに気を使えという意味に取られてしまうことがあるので注意が必要です。男女を問わない基本的な退職祝いのマナーについては、下記の記事も参考にしてみてください。
これが定番! 女性へおすすめの退職祝いギフト
定年退職される方には“良い時間を過ごせるように”
最近は定年後の再就職も浸透してきましたが、定年退職される方の多くはこれまでよりも時間に余裕ができるものです。
そこで、旅行券や食事券、エステや工芸などの体験を選べる「体験型カタログギフト」といった“良い時間の過ごし方”を贈れるギフトはいかがでしょうか。また、お酒の好きな方ならとっておきの銘酒や、甘いものが好きな方ならお取り寄せスイーツなど、品物でも“良い時間の過ごし方”を贈ることはできます。
寿退社、おめでた退社、転職の方には“新生活を応援”
結婚や出産、転職などの転機をきっかけに退職される方には、新しい生活を応援するようなアイテムを用意しましょう。結婚ならペアアイテム、転職する方なら文房具やビジネスで着けられるファッション小物などが定番です。
また、出産の場合、タオルやブランケットはいくつあっても困りませんからおすすめです。ただし、出産前の方にベビー服といった赤ちゃん用のアイテムを贈るのはタブーとされています。こういったアイテムは無事産まれてから、出産祝いとして用意しましょう。