昇進・栄転祝いにお返しは必要? そのマナーとタイミングとは

自分の門出となる昇進・栄転を祝ってもらうのはうれしいものです。マナーを踏まえることも大切ですが、自分を祝ってくださった方へ感謝している気持ちを伝えることもまた大切です。お互い気持ちよく祝い、祝われるにはどうすればいいか、ポイントを見ていきましょう。

広島に栄転した上司の顔と宮島の鳥居などを思い浮かべながら、上司から届いたもみじまんじゅうの箱を囲む社員たち。

基本的にお返しは不要、ただしお礼状は忘れずに

昇進・栄転祝いをいただいた場合、一般的にはお礼の品物を用意する必要はないといわれます。しかし、もらいっぱなしはいけません。お礼状を必ず出しましょう。栄転の場合は、お礼状が赴任先から近況を知らせる便りにもなります。
生活環境が変わって慌ただしい時期だとは思いますが、お礼状は赴任後1週間から2週間を目安に用意します。あまり早いと「忙しいのに無理をしたのでは」と心配させてしまいますし、遅すぎるのはもちろん失礼にあたります。

お返しに限らないプレゼントで感謝の気持ちを伝える

職場の皆には差し入れを、個人ならお相手の好みに合わせたものを

祝っていただいた感謝の気持ちを伝えたいのであれば、お返しやお礼と銘打たずに、お相手が喜ぶプレゼントを用意するのもひとつの手です。
職場の部下たちや、取引先の会社から昇進・栄転祝いをいただいたのであれば、1人分ずつ小分けにしやすいお菓子などを差し入れるとよいでしょう。ただし、ナイフで切りわけたり、お皿を用意したりしなければならない品は、部下や取引先の負担を増やしてしまいますので要注意です。
上司や、取引先の方が個人的にくださった昇進・栄転祝いであれば、お好きな食べ物やお酒、ご家族が喜びそうなお菓子などを選ぶのがよいでしょう。贈るタイミングはお礼状と同じく赴任後1週間から2週間、予算はいただいたお祝いの半額から同額程度が目安です。

栄転なら赴任先の名物を送る気遣いも喜ばれる

勤務場所が変わらない昇進と違い、栄転の場合は祝ってくれた人たちとは離れた場所へ赴任するのが一般的です。せっかくですので、お礼状と一緒にお相手にとっては珍しい赴任先の名物などを贈りたいところです。新しい職場で「前の赴任地にこちらの名物を贈るなら、何がおすすめですか?」と相談してみれば、コミュニケーションを深めるきっかけにもなりますよ。

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